サプライチェーン・マネジメント

基盤的CSR
サプライチェーン・マネジメント
サプライチェーン・マネジメント
お客様に高品質な製品を安定供給するためには、サプライチェーン・マネジメントが重要です。
ダイキングループでは、すべての取引先様と強い信頼関係の中で、共に成長・発展する関係を作り上げるとともに
環境・品質や労働安全、人権などの CSRにも配慮したサプライチェーンの構築に取り組んでいます。
Why? なぜ重要か
DAIKIN’S POLICY
グローバリゼーションに伴い、サプライチェーンも世界
ダイキングループでは、1992 年に購買基本方針を
各地に広がり、途上国を中心とする人権や児童労働・強制
制定し、取引先様との公正な取引に努めています。
労働、安全衛生など労働上の問題、環境破壊などが問題
グループ内にとどまらず、サプライチェーン全体を当社
視されるようになりました。また、こうしたサプライチェーン
の社会的責任の範囲と捉え、グリーン調達に加えて、
上の問題がある企業に対する不買運動などによって環境
サプライチェーンにおける、品質、人権、労働面などの
や社会的な課題を解決しようとする傾向も高まっていま
CSR取り組みを推進しています。
す。企業は、自社のみならず、そのサプライチェーンも
含めて CSR の取り組みを強化していく必要があります。
CSR調達の推進
取引先様の品質向上、人材育成、
安全対策を支援
お客様に信頼いただける製品を提供するためには、
取引先様の協力が欠かせません。ダイキングループ
拡大し、取引先様の品質管理担当者に対する基礎知識
教育と試験を実施。試験合格者に品質問題に対する
改善提案を提出してもらい、優秀な成績を収めた10社
を表彰しました。
しながら、それぞれの立場で互いの期待に応え続け、
サプライチェーン
CSR 推進ガイドラインを策定予定
共に成長・発展する関係づくりに努めています。国内
サプライチェーンにおける環境、人権、労働面など
外の拠点では、定期的に取引先様の生産現場における
の CSR 取り組みを推進しており、特にCO2 排出量の
品質監査の実施や、品質改善に関する対話など取引先
把握と指定化学物質や紛争鉱物など国際的な規制対象
様と連携した品質向上に努めるとともに、取引先様に
物質の適正な管理に努めています。
は、すべての取引先様と強い信頼関係の中で切磋琢磨
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参加する取引先様数を前年度の 20 社から97 社に
「マイスター」
(P33 参照)
を派遣したり技能オリンピッ
サプライチェーンにおけるリスクとして、地震等の
クへの参加を促すなど、技術力の向上に取り組んでい
自然災害による供給問題の発生、サプライヤの経営
ます。また、取引先様に安全に関する説明会を開催し、
不振による倒産、法令違反や事故による供給問題の
労働災害の未然防止
発生、カントリーリスクによる国際物流の停止などの
を支援しています。
リスクを認識しています。さらに、影響を受ける取引先
例えば、大 金 空 調
様を瞬時に判断できる社内システムを構築しており、
(上海)
有限公司では、
随時、データベースを更新することによって、問題発生
2015 年度に取引先
時の対応力を強化しています。
様の品質管理の強化
2016 年度は、サプライヤ CSR 推進ガイドラインを
取引先様による品質改善の発表
に 取り組 み ました。(大金空調(上海)有限公司)
策定し、取引先様に説明をしていく予定です。
ダイキングループ サステナビリティレポート 2016