「女性や若者をはじめとした消防団加入促進モデル事業」 報告書 団 体 名 事 業 名 取組経緯 実施期間 広島県福山市 女性分団新規設置に伴うカラーガード隊のスケールアップ事業 当市の女性消防団員は、総務委員会・訓練委員会・出初式委 員会の3つの委員会に分かれて各種活動を展開しており、近年 では総務委員会を中心として実施する、劇・紙芝居を通じた防 火指導の実施回数(指導依頼数)が急激に増えている。これに よって、防火について学ぼうとする人たちへのPR活動が充実 してきている。 一方で、出初式委員会が中心となって実施するカラーガード 隊は、消防出初式はもとより、当市最大のイベントである“福 山ばら祭”などに出演し、フラッグ演技を通じて、不特定多数 の人に対してPR活動を実施している。しかし、カラーガード についての隊員の知識・技術の不足から、絶好のPRの機会を 十分に活かしきれていないのが現状である。 平成27年度に女性消防団員の組織拡充がなされたことか ら、また、平成28年度の福山市市制施行100周年に関連し た各種行事が、今後市内で数多く開催されるに当たり、より多 くの行事にカラーガード隊を出演させ、いままでよりも更にイ ンパクトのある演技を披露することで、消防とのかかわりの少 ない人を含む不特定多数の人をターゲットとしたPR活動を 充実させることを目的とするものである。 平成27年 9月 ~ -1- 平成28年 2月 「女性や若者をはじめとした消防団加入促進モデル事業」 報告書 より多くの行事にカラーガード隊を出演させ、いままでより も更にインパクトのある演技を披露することで、消防とのかか わりの少ない人を含む不特定多数の人をターゲットとしたP R活動を充実させるための具体的な事業内容は、次のとおり。 1 カラーガード隊の全体研修(全隊員が対象) 福山市消防団カラーガード隊は、これまで専門講習等を受 けた機会が少ない中で、独自の手法により演技を行ってきた ことから、知識と技術を向上させることで、より多くの人を 魅了する演技を行うため、外部講師による専門的な研修を全 隊員に受けさせる。 2 カラーガード隊員の外部講習会受講 (マーチングバンド協会主催,指導的立場にある隊員3人が対象) 事業内容 モデル事業終了後も、継続して外部講師による専門的な研 修を受講することで、カラーガード隊の継続的な技術向上を 図る必要があることから、今年度からの試みとして近隣地域 で毎年開催されるマーチングバンド協会主催の講習会に、カ ラーガード隊内部で指導的な立場にある隊員を参加させる。 3 カラーガード隊のイメージアップ カラーガード隊のユニフォームを従前のパンツスタイル からスカート・ロングブーツスタイルに変更、また、マーチ ング演技の演奏曲に合わせたフラッグ・ポールを使用するこ とや、着ぐるみとのコラボレーションを行うことで、カラー ガード隊の華やかなイメージをPRする。 更に、カラーガード隊の規模を拡充(増員)する。 4 消防団員募集リーフレット及びPRビデオを活用した PR事業活動の実施 カラーガード隊が多くの行事で消防団PR活動を実施す る際に、併せてリーフレットを配布するほかPRビデオを上 映することで消防団員の加入促進を図る。 -2- 「女性や若者をはじめとした消防団加入促進モデル事業」 報告書 【実施体制】 ・消防団長 ・副団長8人(うち出初式委員会2人) ・福山市消防団女性分団 50人 (うちカラーガード隊16人) ・福山市消防団事務局(消防局警防課,うち出初式委員会3人) 【連携状況】 実施体制 消防団長 副団長 団本部指導員 消防団事務局 福山祭委員会ほか (消防局警防課) 女性分団 事業成果 本事業の 課題等 カラーガード隊の規模・技術を拡充させ、これまでよりもイ ンパクトのある演技を披露したことで、福山市消防団としての 継続的なPR手法として確立できる体制が築けたように思わ れる。 カラーガード隊の華やかな演技によって、好印象を持ってい ただいた人に対し、演技披露と併せてリーフレットやPRビデ オを活用したメッセージを発信することにより、これまで行っ てきた広報活動よりも更に踏み込んだPRができると思われ る。 また、カラーガード隊員自身が“やりがい”を感じて活動で きたことで、組織内部が充実し、組織の魅力向上に寄与したも のと思われる。 今後も観客を魅了し続けることが必要であり、カラーガード 隊員の技術と知識の継続的な向上を図らなければならない。 また、演技構成の多様化を図り、出演できるイベントの範囲 を広げることで、出演回数の増加を見込むことができる。 更には、今回の事業で整備した着ぐるみなど、道具を活用し た演出を織り交ぜるほか、カラーガード隊以外の活動を行って いる女性分団員とも連携を図る中で、「女性消防団員の市民へ の周知」、 「消防団の魅力発信・加入促進」、 「防火・防災意識の 啓発」など消防団として発信すべきメッセージが具体的に伝わ るような演出を考案していかなければならない。 -3- 「女性や若者をはじめとした消防団加入促進モデル事業」 報告書 今後の取組 平成28年度の福山市市制施行100周年に関連した各種 行事が、市内で多く催されるに当たり、より多くの行事にカラ ーガード隊が出演し、消防とのかかわりの少ない人を含む不特 定多数の人をターゲットとした消防団PR活動を充実させる こと。 また、本事業によってスケールアップしたカラーガード隊 を、継続的な消防団PRの手法として確立していくこと。 -4-
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