「女性や若者をはじめとした消防団加入促進モデル事業」 報告書 団 体 名 長野県佐久市 事 業 名 佐久市消防団活性化事業 取組経緯 佐久市消防団では、発足より積極的に団員の勧誘を行ってい るものの、平成24年から年々実員数が減少を続けています。 平成26年10月現在の団員数は、1842名の条例定数に 対し、1784名(△58名)という実員数でした。 この現状を鑑みるに、団員の加入促進は喫緊の課題であり、 地域別での若年層成人男性の人口減少など、抗い難い事象によ り、団員の確保は難しいことから、機能別団員制度を導入する。 実施期間 平成27年 事業内容 平成27年4月から佐久市消防団に、女性を中心とした防火 広報団員と、市内の大学等に通う学生を対象とした学生団員及 び区の自主防災組織との橋渡しとなる消防団協力員の制度を 新設する。 実施体制 平成27年3月の市議会の議決をもって防火広報団員や学 生団員などの機能別団員が認められたため、現在は、募集に向 けた準備を進めると共に、機能別団員のための活動服等を貸与 し、防火広報や普通救命講習会講師補助などの活動を行う。 7月 ~ 平成28年 1月 「女性や若者をはじめとした消防団加入促進モデル事業」 報告書 事業成果 機能別団員制度を新設し、市内で開催された夏祭りにおいて、 防火広報及び勧誘を行うなど、通常の消防団活動ではフォロー できない部分を補うことができ、活動内容を限定した結果、次 年度において、女性団員が 1 名加入をした。また、現在、加入 についての問い合わせを行う女性が 1 名おり、消防団への入団 を前向きに考える方が増えた。 また、平成28年消防出初式へも参加をし、分列行進等を行い、 新しく発足したこの機能別団員を市内外に周知することが大 いにできた。 新しい組織が誕生した中、学生団員については、学校卒業後の 他市町村へ就職する者もおり、団員の確保は困難である。この 本事業の 課題等 今後の取組 ため、新入生及び地縁的な勧誘だけではなく、学生同士のコネ クションを確保していくことも必要と考える。 また、機能別団員の活動については、今後も防火広報活動、救 急講習会に対し講師への補助、消防団が行う防災訓練補助、ポ ンプ操法大会出場に向けた技術的な助言などを行うと共に、今 後は、応急手当指導員資格等、応急を要する時に、即対応がで きる団員育成も視野に入れて、進めていきたい。 機能別団員は、現在、本部付団員として、事務局の依頼のもと 活動を行っているが、いずれは、機能別分団として、独自の考 えと活動を行えるような体制づくりをし、既存の消防団員の会 議等にも出席をしていく中で、連携を図り相互の協力体制を構 築していくこととしたい。
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