ジャック・ザ・リッパー(剣) ID:93066

ジャック・ザ・リッパー(剣)
諸もろこし
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ふと思いついたネタ
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目 次 ジャック・ザ・リッパー︵剣︶ ││││││││││││││
1
ジャック・ザ・リッパー︵剣︶
人理継続保障機関︻カルデア︼。
そこで、俺は壊れてしまった世界を直すために戦っている。その戦
いで大きな役割をになっているのが、英霊││サーヴァントだ。
俺はいま、新しいサーヴァントを喚び、協力してもらうために召喚
サークルの上にいた。そこで俺は、俺を手助けしてくれてるオペレー
ター、ドクターロマンことロマニ・アーキマンに、こうきいてみた。
││なんかの触媒って召喚に使えないのか
補足しとくと、カルデアで行う召喚は基本的に触媒を用いない。そ
れだからなのか何なのかわからないが、出てくる英霊はかなりランダ
ク・
ザ・
リッ
パー
魔 と か ⋮⋮ そ れ と、最 近 召 喚 で き た、
メフィストフェレス
ム性が強くて、本来これ英雄じゃないだろ⋮⋮ってのを喚んでしまう
ジャッ
こ と も あ る。た と え ば 悪
ロンドンを恐怖に陥れた殺人鬼とかがわかりやすいか。
触媒を用いた召喚は、俺がカルデアに来る前に何度か実験したらし
いが、どれもこれも不発らしく、今までは用いていなかった。だけど
今は召喚システムも大丈夫だし、試すのはどうか、と思ったのだ。
││まあ普通は触媒使うってのは、ついこの前聞いたばっかなんだ
けど。
﹁じゃあ、始めよう。今回は試験的な要素が強いから、慎重にやるけ
ど、成功すれば後でとても有意義な記録になる﹂
﹁そうだな⋮⋮よし、やってみる﹂
だがしかし、カルデアには触媒に使えそうな、英雄にゆかりのあり
そうな物体はほとんどない。なので白羽の矢がたったロマンの私物
から一つ拝借した。
そいつは││おもちゃの刀である。柄にあるスイッチを押すとい
かにもSFチックな音とともにレーザーサーベル的臨場感を醸し出
す、言ってしまえば棒。だがぱっと見は刀だし⋮⋮ジャパン的英雄が
来るかなあ、なんて。たとえば宮本武蔵とか柳生十兵衛とか。
それをサークルの中心に置いて、俺はそこから離れる。
準備オッケー、とロマンに伝えて、召喚の儀式をスタートさせる。
1
?
強烈な光が放たれ、広がった三重の光輪が中心へ向け収束││それ
は一つの柱となる。
まだ見慣れないけど、これが収まったその瞬間に、サーヴァントが
現れる。だからこそいかにもマッスルなザ・英雄ですみたいなのが出
れば、おお⋮⋮と驚くが、ジャック・ザ・リッパーの時みたく⋮⋮幼
ぅゎょぅι゛ょっょぃ。
女が出てくるとそれはそれでびっくり。そもそもあの殺人鬼って幼
女なんですか
っと。
さ す が に 目 の 前 の 光 景 を 大 事 に し な い と。頭 を 回 し て る ば か り
じゃ意味がない。すでに光柱はその光を弱め始めている。もうすぐ
来てくれるハズだ。
﹂
││││その瞬間。
﹁え││││﹂
﹁なっ││││
光 が 突 然。変 わ る。い や 光 と い う か あ れ は │ │ 稲 光。雷 が 放 つ 青
白い閃光。
感電する⋮⋮と思ったが、そのスパークは俺に当たらず。そのまま
柱が纏うかのごとく渦を巻く。
観測中のロマンも、これにはわけがわからない。慌てた叫びが聞こ
える。
そして光の柱は消え、帯びていた雷のみが残った。そしてその中心
に、一人の男がいた。
すぐに俺は彼を見つめて、思う。
││││あれは、ヒトなのか
﹁さ⋮⋮サイボーグ
﹂
俺はそこで、一つ、ふと頭に浮かんだ単語を口にする。
色の髪の毛がとても様になっている。
まま動いているかのようだ。しかし顔は人間らしいものがあって、銀
体格は大人の男のソレ。しかし体が真っ黒。まるで黒の鎧がその
?
で、サイボーグってのは映画とかアニメとかそういう、空想のモノだ。
俺は自分で言ったことに驚いていた。少なくとも俺がしってる上
?
2
?
!?
義手とかならあるが、目の前の黒の男はどうみてもそうには見えな
い。
俺はもう一つ、背中に彼が提げているモノを見て驚く。当然胴体に
隠れているが、アレは間違いなく、刀。
いや、多
未来の技術と古き良きサムライソード。どうにもナンセンス。
男はまだ何もしゃべっていない。まさかバーサーカー
分違う。
たのかもしれない。
ジャッ
ク・ ザ・ リ ッ
パー
││││だが、俺はその後の言葉で、今一度、驚愕する。
どどどどどどういうこと
ジャックが、二人
?
﹁セイバー、切り裂きジャックだ。以後よろしく頼む﹂
﹁えっ⋮⋮
﹂
そこでやっと彼は口を開いた。俺の考えてることをわかってくれ
?
格も武器も何もかも。
それなのに、同じ名前のサーヴァントが
﹁
﹂
﹁雷電、と呼んでくれ﹂
に指をあててから少し考えて、返した。
ジャック二号さんは、金属製のプロテクターみたいになっている顎
﹁は、はあ⋮⋮﹂
だ﹂
﹁いや⋮⋮俺はロンドンのジャックじゃない。たまたま、被っただけ
俺の驚きに、何か察したらしく、ジャック二号さんは返す。
?
しかし目の前の彼と俺の知ってるジャックは全然違う。性別も体
!?
ジャック二号⋮⋮雷電は、俺にそう告げた。マスターとサーヴァン
ト。主従契約が結ばれたことに間違いなかった。俺はほっとして、た
め息をつく。雷電は俺を見てから、一言。
﹁よろしく頼む、俺にはわからないことが多いんでな﹂
﹁⋮⋮うん、よろしく﹂
3
!?
﹁被るのは面倒だろう⋮⋮マスター﹂
?