鼻咽腔閉鎖時における流路トポロジー変化が呼気に及ぼす影響

8th Symposium
学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点 萌芽型共同研究 採択課題
EX-1672 (阪大サイバーメディアセンター推薦課題)
野崎一徳 (大阪大学歯学部附属病院)
鼻咽腔閉鎖時における流路トポロジー変化が呼気に及ぼす影響
実験方法と用いた試料
本研究の背景と目的
中顔面劣成長の治療・上顎骨前方移動術(2次手術)
被験者
正常咬合,男性(40歳),発話障害・構音障害無し 1名
研究倫理
大阪大学大学院歯学研究科・歯学部附属病院倫理委員会 承認(H26-E39)
鼻咽腔閉鎖に問題が発生 → 構音障害
320列ADCTデータ:Fps: 20 vol/s(計70ボリューム) 於:済生会松阪総合病院
構音特に摩擦音は口腔・鼻咽腔の形態を変化させることで実現
• 声道の形状による音響効果(共鳴・反共鳴)
• 流れから音(空力音源)が発生
【目的】 口腔・鼻咽腔形態の変化による流れへの影響を調査
結果と考察
数値流体計算結果
No2
流速を
/u/ 計測
大阪大学サイバーメディアセンターVCCクラスタ:
1300コア・並列計算,理研VCAD・Vsphere-CBC
/u/
No5
No8
/u-s/
No10
/s/
No13
No2
No5
No10
No13
No20
No25
No30
No37
No39
/s/
/u/
/s/
う
す
/u/
/i/
/m/
い
み
音声スペクトルと口腔内圧(CT撮影と同時録音同時計測)
No20
/u/
No30
/i/
No39
/m/
/u/
/s/
う
す
/u/
/i/
/m/
い
み
流速の正中矢状面断図
No2
No10
No8
No5
まとめ
計測値との比較
1.E+07
1.E+05
1.E+03
Pa
1.E+01
1.E-01
0
50
Voltage
100
150
200
250
300
1.E-03
No5
No8
No13
No10
No13
350
1. 「うすいみそしる」と発話した際の
気道形状をから流れを数値実験
により観察した.
2. 今後は,乱流モデル等の導入を
行う予定である.
No20
No30
No39
謝辞
杉山千尋2),畠中耕平3),中川真智子3),佐藤耕一4),苅安 誠5),野原幹司6),玉川裕夫1),山城 隆
7),阪井丘芳6),
古郷幹彦8)
1)大阪大学歯学部附属病院医療情報室,2)顎口腔機能治療部,3)富士通株式会社,4) 済生会
松阪総合病院,5)京都学園大学, 6) 大阪大学大学院歯学研究科高次脳口腔機能学講座,7)
口腔分化発育情報学講座,8)顎口腔病因病態制御学講座
本研究は下記の施設及び助成金の補助を受けました。
文部科学省科学研究費補助金基盤C
富士通株式会社共同研究費
大阪大学サイバーメディアセンター若手公募研究
学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点(JHPCN)萌芽型共同研究
松阪済生会総合病院医長 辻 忠孝先生,放射線科 鈴木 廷先生に感謝申し上げます.