安全報告書 - シーサイドライン|横浜シーサイドライン

⑷ 技術部事故復旧訓練
9月28日、技術部で強い揺れの地震により車両、電
車線及び案内軌条設備が損傷したことを想定した訓練
を実施しました。
車両復旧
⑹ 合同訓練
3月18日、大規模な地震が発生したことを想定し、
金沢消防署立会いのもと防災訓練を実施し、避難誘導
の仕方やAED心肺蘇生時の注意点等をご指導頂きま
した。
7 輸送の安全を支える設備
輸送の安全を支える設備として、ホームドア、ITVモ
ニター、CTC装置(列車集中制御装置)
、ATC装置(自
動列車制御装置)、ATO装置(自動列車運転装置)、気象
観測装置(地震計・風速計)
、
防犯カメラ等を設置しており、
運輸・電力司令で監視・制御しています。
安全性の維持・向上のため、平成27年度は総額約1億
円を車両、信号設備の更新並びに走行路等の整備に充て
ています。
2016
安全報告書
電車設備復旧
消防との合同訓練
案内軌条設備復旧
⑸ 防災訓練
9月1日、千葉県沖を震源とした震度6の地震が発生
したことを想定し、列車の駅一旦停止訓練および情報
伝達訓練を実施しました。
また、車両基地において社員が当社線乗車中に事故・
災害等が発生したことを想定し、お客様の避難誘導訓
練を実施しました。
⑺ テロ対策
駅構内や列車内において、不審物等を発見するために、
駅係員等による巡回・巡視の強化およびお客様へテロ
対策に関するご協力をお願いする掲示・放送等を実施
しています。
警戒腕章
車内防犯カメラ
8 お客様へのお願い
⑴ 不審物を発見された場合は、触らずにお近くのイン
ターホンまたは駅係員へお知らせください。
⑵ 発車間際の駆け込み乗車は大変危険です。無理をせず
次の電車をお待ちください。また、閉まりかけたドア
へ杖や傘等を挟まないようにお願いいたします。万が
一、挟まれてしまった場合は、無理に引き抜かず、車
内又はホームインターホンにてお知らせください。
⑶ 電車は危険回避のため、急ブレーキをかける場合がご
ざいます。車内では、つり革、手すりにおつかまりい
ただきますようお願いいたします。
9 お問い合わせ
この安全報告書のご意見・ご感想などをお寄せください。
案内表示器による啓発活動
防犯カメラ
社員の避難誘導訓練
6 第3回運輸安全マネジメント評価の実施
11月9日、国土交通省関東運輸局が行なう「運輸安全
マネジメント評価」
(安全管理体制が適切に構築、機能し
ているかどうかについて確認し、必要に応じて助言を行
う制度)が実施され、評価および助言をいただきました。
運 輸 課…………Tel 045−787−7016
(平日 9:00∼17:20)
総 務 課…………Tel 045−787−7002
(平日 9:00∼17:20)
ホームページ………「よくあるご質問」
http://www.seasideline.co.jp
株式会社横浜シーサイドライン
1 ご利用のお客様へ
3 安全管理体制の実施状況及び体制の強化
日頃よりシーサイドラインをご利用いただきまして、
誠に有難うございます。当社は、
「安全第一を最優先」に
行動しており、平成元年7月の開業以来無事故を継続し
ております。これもひとえに、ご利用いただいている皆
様のご支援の賜物と感謝いたしております。
平成27年度の当社の安全に係わる主な取り組みとしま
しては、安全重点施策として『ヒューマンエラーの原因
を摘み取り再発防止』を掲げ、事故防止対策の一環とし
てヒューマンエラーに起因する発生原因を追究し、原因
の本質への対策を講じてまいりました。
また、安全運行を確保するために社員研修の充実に努
め、社員一人ひとりの安全意識の高揚を図るとともに、
変電設備、地上信号設備やホームドアの更新等の安全対
策を着実にすすめ、安全、安定輸送に万全を期している
ところでございます。
本報告書は、平成27年度における輸送の安全に対する
取り組み等を、皆様に広く紹介するために作成いたしま
した。本報告をご一読いただき、ご意見・ご感想をいた
だけましたら幸いでございます。
代表取締役社長 藤田
譲治
経 営 理 念
1.私たちは、公共交通機関に携わる者としての
自覚を持ち、安全第一を最優先とします。
2.私たちは、常にお客様へのサービスを心がけ、
感謝の気持ちを忘れずに信頼を高めます。
3.私 た ち は 、 一 人 ひ と り が 自 己 研 鑽 に 励 み 、
責任を自覚し、自立した企業を目指します。
2 安全方針
当社では、輸送の安全を確保するための安全方針を下
記のとおり掲げ、社員全員に周知・徹底しております。
⑴ 安全の確保は輸送の生命である。
⑵ 規程の遵守は安全の基礎である。
⑶ 執務の厳正は安全の要件である。
⑷ 事故・災害等が発生したときは、人命救助を最優先
に行動し、すみやかに安全適切な処置を取る。
⑸ 情報は漏れなく迅速、正確に伝え、透明性を確保する。
⑹ 常に問題意識を持ち、必要な変革に果敢に挑戦する。
社長をトップとする安全管理体制を構築しており、各
責任者の責務を明確にし、それぞれが安全確保のための
役割を担っています。
安全管理体制図
社 長
役 員
安全統括管理者
(運輸部長)
(技術部長)
(総務部長)
運転管理者
車両管理者
電気管理者
軌道管理者
(業務課長)
(車両電気課長) (車両電気課長) (工務課長)
(運輸課長)
運転員
指導管理者
(運輸係長)
(司令区長) (駅務区長) (検修区長) (電気区長) (施設区長)
4 平成27年度輸送障害・事故等について
⑴ 鉄道運転事故
(衝突、脱線、火災など、または死傷者の発生に至る事故)
鉄道運転事故の発生はありませんでした。
⑵ 輸送障害
(列車の運休、または旅客列車の場合は30分以上の遅延
が発生したもの)
輸送障害は合計で5件発生しました。
・5月12日 台風6号の影響により、運休および遅延が
発生しました。 ・9月 2 日 車両ドアの故障により、運休および遅延が
発生しました。
・9月 3 日 架線の故障により、長時間にわたり運転を
見合わせ、運休が発生しました。
・1月 2 日 車両ドアの異常により、運休および遅延が
発生しました。
・1月 9 日 車両ドアの異常により、運休および遅延が
発生しました。
ご利用のお客様には、大変ご迷惑をお掛けいたしました。
⑵ 安全管理のPDCAサイクルおよび会議
軌道事故防止対策委員会および内部監査委員会、安全
推進委員会の3委員会においてPDCAサイクルによる
安全管理体制が構築されており、安全統括管理者が委
員となって、安全に関する情 安全管理のPDCAサイクル
報の共有化を図りました。ま
た、この情報を社長への報告
および各管理職を通じて、社
員一人ひとりまで伝達できる
体制を構築しています。
安全管理に関する会議
⑶ インシデント
(鉄道運転事故が発生するおそれがあると認められるもの)
インシデントの発生はありませんでした。
5 安全を支える取り組みについて
役 職
役 割
社 長
輸送の安全の確保に関する最終的な責任を負う。
安全統括管理者
輸送の安全の確保に関する業務を統括する。
運 転 管 理 者
安全統括管理者の指揮の下、運転に関する事項
を統括する。
運 転 員 指 導
管 理 者
運転管理者の指揮の下、運転員の資質の保持に
関する事項を管理する。
車 両 管 理 者
安全統括管理者の指揮の下、車両に関する事項
を統括する。
電 気 管 理 者
安全統括管理者の指揮の下、電気に関する事項
を統括する。
軌 道 管 理 者
安全統括管理者の指揮の下、軌道施設に関する
事項を統括する。
総 務 部 長
輸送の安全の確保に必要な設備投資、人事、財
務に関する事項を統括する。
⑴ 経営トップによる職場巡視
各種安全運動期間中に、社長以下役員を含めた管理職
が各職場を巡視し、安全に対する取り組み等を確認す
るとともに、全社員へ安全意識の高揚及びコミュニ
ケーションの充実を図りました。
社長の各職場巡視
部長の各職場巡視
⑶ 軌道事故復旧訓練
8月26日、終車後の夜間、駅間にて「列車のタイヤが
パンクし緊急停止」したことを想定し、対向する列車を
横付してお客様の避難誘導(移乗)訓練を実施しました。
列車の横付状況
列車間でのお客様避難誘導(移乗訓練)
駐車ブレーキ緩解訓練