詳細はこちら - お墓のさんわ

本願寺新報2011年
釋氏 真澄(きくち ます
み)(布教使)
町
改葬後
大分市の畑中に先祖のお墓
があり、毎年帰るのも大変
な歳にもなってきたので、
お骨を福岡の方に持って帰
店
を犠牲にしてもなんとも思 だと説かれるのです。
わないような「私」の姿を このように聞いて阿弥陀仏
深く悲しんでいらっしゃる を信じようと思う心が深く
ことを知り、十悪は決して なると、心からこの身を厭
すべきことではなく、「他 (いと)い、迷いの世界を
の生命を悲しませることを 生まれ変わり死に変わりし
した・・・」と、心から慚 続けることをも悲しんで、
愧(ざんぎ)をすることが 深く阿弥陀仏のご本願を信
耳が痛いとお思いでしょう
が、結局この持戒を含めた
六波羅蜜とは、仏さまがお
示しになられた「仏になる
道」、つまり「菩薩の道」
を具体的に示したものなの
です。
何とも心痛むこと・・・
せんが、大乗仏教では仏さ
まの説かれた「戒(いまし)
め」(自らに課す自己規律)
というものを、ただ自分の
さとりのためだけでなく、
利他行(りたぎょう)とし
て味わうものであるといわ
れています。
森
しして、そこでお持ち帰り
になり、新しい所にお納め
できるよう11時ごろお経
をあげてもらえば、12時
~12時半頃にこちらを発
つことができると存じます。
I氏
それでお願いいたします。
さんわ 見積り通り施行
I氏 駅までお迎えにきて
いただいたうえに、町内会
長宅、保健所まで送ってい
ただき、誠にありがとうご
ざいました。
としお様にも、くれぐれも
よろしくお伝えください。
感謝しております。
福岡市
I様
改葬前
りたいという案件でした。
やり取りは電話とメールで
行いました。参考にご覧下
さい。
大分のお墓を解体し、お骨
を福岡の納骨堂にお入れし
たケースのやり取りです。
まずメールで問い合わせを
受けましたので、返信です。
さんわ
本日、墓地にて
お墓を拝見させていただき
ました。写真も添付してお
りますので間違いないかご
確認下さい。
1、お見積り金額 27万
円(税込み)です。
取り壊し、その後の整地、
翌日には無事に福岡での納
骨も終え、母、姉ともに安
心しております。
お代のほうは、来週早々に
も入金させていただきます。
入金確認できましたら、大
変恐縮ですが、領収書を郵
送いただけますでしょうか?
「口はわざわいのもと」
という言葉がありますが、
「あんなこと、言わなけれ
店
御一家
そのお墓が今回の地震で、
下から全部壊れてしまった
のです。
墓石は、見る影もないほど
めちゃくちゃに壊れ、お骨
壺も割れ、お骨は散乱して
る始末です。ほかの方も、
それは見事に原型がわから
ないほどです。
このままでは、主人や御先
祖様がかわいそうで、一日
も早く建て替えなければと
思い立ちました。娘の以前
からの友達がお墓やをして
ることもあり、早速、さん
わさんにお願いしました。
今度立てる場所は、家の近
区長さんへの挨拶、改葬証
明手続き、お骨の引渡しま
でです。お寺様の手続き
2、福岡の納骨堂の方で改
葬証明が必要であればこち
らで代行します。
3、お寺様は西福寺さん以
外がよければ同じお東のお
しかし、みなさんご安心を。 大切なのではないでしょう じ、その名号を進んで称
浄土真宗では六波羅蜜は私 か?親鸞聖人は、お手紙
(とな)えるようになるの
たちが行うのでありません。(ご消息(しょうそく))に です。
どんな修行にもたえられな 次のように記されています。 以前は心にまかせて悪い心
い、煩悩だらけの私たちを 「煩悩をそなえた身である
を起こし悪い行いをしてい
救おうと、阿弥陀さまが大 から、心にまかせて、して たけれども、今はそのよう
変な修行を成し遂げられ、 はならないことをし、言っ な心を捨てようとお思いに
その功徳を「南無阿弥陀仏」 てはならないことを言い、 なることこそ、この迷いの
の六字のお名号として完成 思ってはならないことを思 世界を厭うすがたであろう
され、私たちに届けてくだ い、どのようにでも心のま と思います(現代語訳)」
さっているのです。縁に触 まにすればよい、と言いあっ 当時、関東に起こった「悪
れれば十悪を行ってしまう ているようですが、それは いことをしても浄土往生の
ような弱い愚かなこの私を、何とも心の痛むことです。 さまたげとなるものは何も
救いの目当てとされている はじめて阿弥陀仏のご本願 ないから、悪を行おう」と
のです。
を聞いて、自らの悪い行い いう大きな誤解に対して、
でもここで安心だけしてい や悪い心を思い知り、この 京都の親鸞聖人が深く嘆い
ていいのでしょうか?阿弥 ような私ではとても往生す ておられるお手紙です。
陀さまは生きとし生けるも ることなどできないであろ 現代の私も、阿弥陀さまや
のの悲しみや痛みを、我が うという人にこそ、阿弥陀 親鸞聖人を、悲しませてい
ものとされているというこ 仏は私たちの心の善し悪し ないでしょうか・
とをお聞かせいただくたび を問うことなく、間違いな
に、人を傷つけ、他の生命 く浄土に迎えてくださるの
出
私 も「 さん わ」 で
建てました
日
由布市庄内町
佐藤 安子様
くにしました。地盤を強化
して高さの低い洋型にしま
した。これなら、安心です。
地震で建て替えるとは思い
もしませんでしたが、以前
のお墓は古かったし、歩い
て行くには距離があったの
で、建て替えのきっかけに
4月の熊本・大分地震が、
我が家の高岡地区に大きな
被害をもたらしました。
なりました。
気持ち的にずいぶん楽にな
りました。一昨年亡くなっ
た主人もきっと喜んでくれ
ていると思います。
宛名は「I○○○」で結構
です。よろしくお願いいた
します。
この度は、誠にありがとう
ございました。
家のほうは、運よく被害は
ほとんどありませんでした。
家から車で2~3分の小高
い山手に、佐藤家一族のお
墓があります。
寺様をご紹介できます。お
布施は大分市の今の平均は
2万円から3万円です。
4、お骨はお寺様のお経が
上がったあと、すぐにお出
ばよかったなぁ・・・」と、浄土真宗も大乗仏教ですの
後悔することがありますよ で、その道を歩む者が「他
ね。さて、仏教ではこのよ の方の幸せを願う」生き方
うなことを、どう考えるべ こそが尊いという、慈悲の
きだと教えているでしょう はたらきによびさまされ続
か?
けるみ教えなのです。
私はカナダで開教使として さて、持戒の中にはどんな
6年ほどご縁をいただいて ことが掲げられているので
おりました。毎年、特に春 しょうか?それは「十善戒
と秋のお彼岸になると、多 (じゅうぜんかい)」ともい
くの開教使の先生方は「六 われています。
波羅蜜」についてのご法話 ①殺さない ②盗まない ③
をよくされます。六波羅蜜 配偶者以外と淫らな行為を
(ろくはらみつ)とは、大
しない ④嘘をいわない ⑤
乗の菩薩が修めなければな 悪口をいわない ⑥二枚舌
らない六種の行業(ぎょう を使わない ⑦へつらいの
ごう)です。この中で、第 言葉を語らない ⑧貪(む
二に挙げられているのが、 さぼ)らない ⑨怒らない
「持戒(じかい)」です。
⑩愚かな考えをしない、で
浄土真宗のお寺では「戒
す。
(かい)」についてのお話は これを破るのが「十悪(じゅ
あまり聞かないかもしれま うあく)」です。
平成24年7月25日
さんわ便り
第151号
平成24年7月25日
さんわ便り
第151号