《ヘルスケア IoT コンソーシアム 特別講演会》 【ヘルスケア + IoT】によって消費者の健康意識や行動、食生活、購買行動はどのように変化するのか。そして、食品・健康関連産 業において、どのようにマーケティングや商品開発に活用できるのか。その現状と可能性を第一線の研究者・実務者が解説します。 ヘルスケアデータ取得の現状・動向と“食・健康ビジネス”への利活用 ~IoT プラットフォームの構築とヘルスケア情報の横断的利用を目指す研究と取組み~ ● 日 程: 2016 年 7 月 28 日(木) 13:00~17:30 ※ 閉会後、簡単な懇親会を予定しています(自由参加) ● 会 場: 日比谷記念ホール(東陽町スクウェアビル 8 階)(東京 東陽町駅) ● 参加費: 1 名あたり 10,800 円(税込/資料付) 近年、ウェアラブル機器などの ICT デバイスの発達により、ヘルスケアビックデータが容易に取得できるようになってきました。ヘルス ケア分野において、個人のヘルスケアデータを集約・管理して、産業横断的に流通させるための IoT プラットフォームの構築が進められ ています。これにより、ヘルスケアデータを活用した IoT ビジネスの課題であった「垂直統合型」による弊害が解消され、データの産業利 用の本格化と、消費者の健康意識の変化や行動変容、さらには食生活や購買行動への影響が予想されます。 本講演会では、ヘルスケア分野における IoT の現状・動向を食品/健康ビジネスと関連づけながら解説します。ヘルスインフォマティ クス(健康情報科学)の現状、消費者の日常生活行動のモニタリング技術、ヘルスケアデータを利用した食・健康関連企業の新しいマ ーケティング・商品開発の可能性、ヘルスケア情報のプラットフォームや流通についての現状と課題など、第一線で活躍する研究者・ 実務者が最新情報を交えて解説します。 ~スケジュール~ 基調講演: ヘルスインフォマティクスの現状と今後 (60 分) ICT/IoT 技術の健康医療応用がヘルスインフォマティクスの中心課題である。この分野では、従来デバイスやストレージ、インターネッ ト技術等様々なデータを収集・蓄積、統合的に管理する環境の構築を中心に研究が行われてきたが、加えて今後は、大規模な健 康医療関連データ解析と数理モデリング等による健康状態の個別推定・予測(リスクの初期検知を含む)や適応的な治療・制御(介 入)手法の開発といったシステム化技術の開発が求められる。関連研究動向と演者らの取り組みを紹介する。 演者: 東京大学 大学院教育学研究科 身体教育学コース 教授 山本義春 先生 第 1 部: ICT の活用による日常生活行動のモニタリングと行動変容 (50 分) ICT デバイスの開発・普及により、日常生活下における人間の“リアル”な状態(生理・心理・身体症状や生活行動など)の実時間モニ タリングが可能となってきた。さらに、取得情報に基づく適切かつ適時的な介入(治療や行動誘導・変容など)は、健康・医療を含む 多くの分野で有用であることから、その基盤技術の開発が世界的にも活発化している。本講演では、ICT を活用した食行動などの日 常生活行動の記録手法および先端的介入技術について演者らの取り組みとともに紹介する。 演者: 東京大学 大学院教育学研究科 准教授 中村亨 先生 第 2 部: 新たな食マーケティング「健康行動習慣づくりの戦略と仕掛け」 (50 分) 市場が成熟した現在では食ビジネスでは新製品の投入よりも、自社の主力製品の継続購買が業績基盤をつくる。その継続購買のキ ーは単に「美味しい」だけでなく「健康習慣づくり」にあり、それを促進するためには単に栄養素を訴求するだけでなく、健康心理学など に基づいた健康行動の一環として自社の製品を訴求し、顧客との継続的な関係性を構築しなければならない。本講演では、健康習 慣作りのための戦略と、仕掛けとしての実践的なマーケティング戦略とその手法をお伝えする。 演者: 株式会社ニューチャーネットワークス 代表取締役 高橋透 氏 第 3 部: 健康情報流通社会に必要な高信頼 IoT プラットフォーム (30 分) ヘルスケア用途のセンシングデバイスモデルの多くは「垂直統合型」で、デバイス、サーバー、サービスの全てを揃える必要があり、参 入障壁が高く、市場の成長も鈍かった。そこで、当社では、ユーザーには匿名での情報提供、インセンティブ受け取りや健康情報一 元管理などを可能とし、企業にはデバイス販売のみ、サービス提供のみでも市場参入を可能する「高信頼 IoT プラットフォーム」を構 築している。ここでは、健康情報流通社会の実現を目指すこれらの取り組みについて紹介する。 演者: インタセクト・コミュニケーションズ株式会社 経営管理本部 リスク管理室室長 経営企画担当部長 甘利友郎 氏 第 4 部: データ流通の現状と課題~IoT 推進コンソーシアムの活動を中心にして~ (30 分) IoT・AI・ビッグデータによって起きる産業界の変化を第四次産業革命と捉える論調もある。この中の中心になっているのはデータ利用 である。競争領域・協調領域を峻別し業界横断的にデータを利用することによって経済活性化や地域課題解決等に役立てる動きが 顕在化している。経済産業省、総務省が推進する IoT 推進コンソーシアムの中に設置されたデータ流通促進 WG で議論された事例 を中心にして、データ流通の現状と具体化に向けた課題を解説する。 演者: 一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC) 常任理事/電子情報利活用研究部部長 坂下哲也 氏 終わりに: ヘルスケアIoTコンソーシアム紹介 (10 分) ~演者紹介~ <東京大学 山本義春 先生> <東京大学 中村享 先生> 1984 年東京大学教育学部卒業。1990 年 東京大学大学院教育学研究科(博士)修了。 1989 年からカナダ・ウォータールー大学応用 健康科学部勤務。1993 年東京大学教育学 部講師、1997 年同大学大学院教育学研究 科助教授。2000 年同教授。 生体信号処 理、生体ダイナミクス、健康情報学の研究に 従事。国際学術雑誌"IEEE Transactions o n Biomedical Engineering"、"Biomedical Ph ysics & Engineering Express"等のエディタ を務める。 2005 年大阪大学大学院基礎工学研究科 修了(博士(工学)を取得)。大阪大学臨床 医工学融合研究教育センター、ニュージャ ージー医科歯科大学などを経て、2010 年か ら東京大学大学院教育学研究科勤務。現 在、特任准教授。2013 年から国立研究開 発法人科学技術振興機構さきがけ研究者を 兼任。専門は生体情報工学。生体信号の情 報抽出とその健康・医療応用、生体システム の機序解明に関する研究に従事。 <ニューチャーネットワークス㈱ 高橋透 氏> <インタセクト・コミュニケーションズ㈱ 甘利友郎 氏> 1987 年上智大学経済学部経営学科卒業 後、旭硝子株式会社、大手コンサルティン グ会社を経て、1996 年に経営コンサルティ ング、会社 ニューチャーネットワークスを設 立。2010 年より上智大学経済学部非常勤 講師も務める。大手企業に対しての戦略, 変革コンサルティング、各種人材育成プログ ラム(研修)などの実績多数。著書には『勝 つための競合分析と競争戦略』(中央経済 社,2015 年)などがある。 <(一財)日本情報経済社会推進協会 坂下哲也 氏> (財)日本情報処理開発協会データベース 振興センター副センター長、(一財)日本情 報経済社会推進協会・電子情報利活用研 究部部長 、常務理事などを歴任 し、2016 年より現職。これまでに、データ活用の推進 と個人情報の保護のバランスを中心に、パ ーソナルデータ、オープンデータ、ビッグデー タ な ど デ ータ 利 用 に関 す る 調 査 研 究 に従 事。ISO IEC JTC1 SC27/WG5 エキスパ ート、情報ネットワーク法学会会員。 1995 年から通信事業会社にてエンジニアリ ングに従事。その後、ソフトバンク株式会社 グループ情報セキュリティ対策室マネージャ ーとしてグループ全体のセキュリティマネジメ ントを推進。株式会社ドワンゴでは経営企画 室マネージャーとしてリスクマネジメント推進 を担当。現在は、インタセクト・コミュニケーシ ョンズ株式会社にてリスク管理室室長・経営 企画担当部長として、リスク対策全般および 事業企画推進を行っている。 会 場 案 内 会場名:日比谷記念ホール(東陽町スクウェアビル8F) 地 図:東京都江東区南砂 2-1-12 交 通:東京メトロ 東西線 東陽町駅 3 番出口より徒歩 3 分 ~お申込み~ 必要事項をご記入の上、本用紙をそのままFAXしてください。メールでも受付けております(受理後、受付完了のご連絡をいたします)。 送信先: FAX: 042-313-7682 メール: [email protected] 会社名 所属部署名 住所 役職 〒 氏名 電話 FAX E-mail 備考 【共同主催】 ・ヘルスケア IoT コンソーシアム ・株式会社ニューチャーネットワークス(東京都千代田区麹町 3-2-5) ・株式会社テックデザイン(東京都多摩市鶴牧 1-3-10) 【お問合せ・お申込み先】 株式会社テックデザイン 講習会事務局 (電話)042-313-7680 (Email)[email protected]
© Copyright 2024 ExpyDoc