平成28年度事業計画 - 斐伊川流域林業活性化センター

平成28年度
事 業 計 画
平成26年、政府は6月に「日本再興戦略」と「農林水産業・地域の活力創造プラン」を改
訂するとともに、12月には「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を決定し、森林・林業に
ついて、豊富な森林資源を循環利用し、森林の持つ多面的機能の維持・向上を図りつつ、
林業の成長産業化を実現し、人口減少が進展する山村地域に産業と雇用を生み出すことと
している。
また、島根県では平成20年から「新たな農林水産業・農山漁村活性化計画」に基づき
4カ年毎の「森林・林業活性化プラン」が策定され、循環型林業の確立に向けて取り組んで
いるが平成28年度からは第三期プランにおいて「需要に応える原木生産」「木材製品の品
質向上・出荷拡大」「低コスト再造林の推進」のプロジェクトを設定し地域毎のプロジェク
ト等と連携し取り組みを実施する事としている。
このため川上~川中~川下までの森林・林業・木材産業関係者が連携した取り組
みが不可欠であるため、県東部農林振興センターの地域プロジェクトの推進と一体
となって実施する必要がある。
この方針の下、斐伊川流域荒廃林等再生整備基金協定に基づく森林整備の推進等の活動
に加えて新たに流域の川上川中~川下までの連携を強化し、地域材の利用促進による林業
・木材産業の活性化を図るため「斐伊川流域の建築用材流通円滑化の実施」に取組むことと
した。
今年度も先進地視察等による課題把握、各種研修会の開催による人材育成等の循環型林
業の確立に向けた事業推進を行う。
1、低コストで効率的な木材生産の推進及び製材品の生産技術の向上
(1)森林整備加速化・林業再生事業の円滑な実施
〇森林整備加速化・林業再生事業の実施
事業内容
■地域協議会の運営、事業計画の作成等
■技術研修会、利用拡大等の普及啓発活動等
(2)低コストで効率的な木材生産の向上及び製材品の品質向上
(1)木材生産及び製材品加工技術の向上
①木材生産技術の向上
〇高性能林業機械オペレーター研修 1回
【飯南町(島根県中山間地域研究センター)】
・7月25日~29日(実技)・8月8日~9日(学科) [予定8名]
〇架線集材機械による木材生産の推進
*林業架線作業技術研修〈基礎コース〉1回
[予定5名]
・5月23日~27日、5月30日~6月3日(実技)【飯南町(島根県中山間地域研究センター)】
*林業架線作業技術研修〈応用コース〉1回
[予定5名]
・10月17日~21日、10月24日~28日(実技)【飯南町(島根県中山間地域研究センター)】
〇斐伊川流域森林組合納材協議会「林業技術競技会」の開催支援
②採材技術の向上対策【流通円滑化関係再掲】
〇造材・採材技術の研修、講師派遣
③製材品加工・営業力強化対策【流通円滑化関係再掲】
〇加工技術の向上研修会
〇営業力強化研修
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(2)森林施業の集約化・団地化の推進
①森林作業道研修
〇壊れにくい森林作業道開設研修
〇路網整備の推進
*しまねで目指す道づくり研修
1回
【飯南町(島根県中山間地域研究センター)】
・6月14日~17日(路網設計技術) [予定10名]
、 ・9月13日~16日(路網施工技術) [予定 5名]
〇作業システムの効率化の現地検討
*路網・高性能林業機械等生産基盤を活かした作業システム効率化現地検
討会
〈第一回〉11月17日~18日
県東部の事業地施業団地
1回
[予定20名]
〈第二回〉2月2日~3日
県西部の事業体施業団地
1回
[予定20名]
②関係機関の連携による効率的な生産
*民国連携「森林共同施業団地」連絡会議
1回
③集約化施業の推進による効率的な木材生産
*森林施業プランナーによる施業研修
(3)先進地視察研修
6月 27日(月)・28日(火)、兵庫県丹波市 木材コーディネーター 能口氏
(株)木栄、北はりま森林組合訪問
(4)講演会の開催
(5)原木生産促進対策の推進
○「循環型林業に向けた原木生産促進事業(県単)」の補助金交付事務の実施
による原木生産(主伐)の促進
予算額 37,200 千円
2.建築用材流通円滑化対策の検討・推進
(1)川上~川中~川下の連携による流通円滑化の検討
*斐伊川流域建築用材流通円滑化検討委員会による検討
【検討、事業実施案】
〇中間土場を活用した効率的な流通体制の構築検討
〇採材技術の向上対策
*造材・採材技術の研修、講師派遣
〇製材品加工・営業力強化対策
*加工技術の向上研修会
*営業力強化研修
〇工務店、建築士等を対象にした木材生産現場の勉強会
〇公共建築物における木材利用推進の研修会
〇地域材を活用した家づくりの普及PR
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3.地域材の需要拡大の推進
(1)地域材を活用した家づくりの普及PR【流通円滑化関係再掲】
(2)公共建築物における木材利用推進の研修会【流通円滑化関係再掲】
(3)新たな販路開拓への取り組み
*県産材製品展示商談会の開催
大 阪:神々の国しまね木材製品展示・商談会
名古屋:建築総合展NAGOYA ゙
大 阪:Living&Design
東 京:ジャパンホームショー
(4流域共催)
4.上下流市町が一体となった森林整備の推進
(1)斐伊川流域荒廃林等再生整備基金協定に基づく森林整備の推進
①荒廃林整備の実施(H28年度計画:20ha)
②関係自治体協議会の開催(自治体間調整、個別協定の早期締結支援等)
(2)森林整備協定地の整備(保育管理)
平成13年度から平成23年度までに整備した「森林整備協定地」の保育管理
①森林整備協定地 約293.74ha の適切な保育管理
②関係自治体協議会の開催(事業量・事業費等に係る上下流市町の調整等)
(3)斐伊川流域住民交流会の開催
○住民交流会の開催
(開催地:安来市)
11月
開催予定
5.その他
(1)県に対する要望活動について
県とも協議し、4流域の活性化センターで連携しながら実施について検討する。
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