第4回委員会の検討内容と第3回委員会の主な意見 1.

資料1
第4回委員会の検討内容と第3回委員会の主な意見
1.第4回委員会の検討内容
<委員会>
<検討の内容>
平成 27 年度
第1回
1.計画の目的と対象の設定
2.特別史跡の概要の把握
(1)調査の実施(現地調査・史資料調査)
(2)歴史的変遷と現況のまとめ
第2回
3.特別史跡の本質的価値の検討
(1)本質的価値の検討
第3回
意
見
を
受
け
た
修
正
案
の
提
示
第4回
(2)構成要素の検討
4.課題の抽出
平成 28 年度
5.保存活用の目標と基本方針の検討
6.保存(保存管
理)の検討
(1)方向性(基本
的な考え方)
相
互
調
整
7.活用の検討
8.整備の検討
(1)方向性(基本
(1)方向性(基本
的な考え方)
的な考え方)
(2)方法
(2)方法
(2)方法
①保存管理の方法
②現状変更等の取扱
③周辺環境の保存・管理
等
①指定範囲内の活用方法
②周辺と連携した活用方
法の在り方
等
①保存のための整備
②活用のための整備
等
第5回
9.運営・体制の整備の検討
10.施策の実施計画の策定・実施の検討
調整
事業計画案
第 5 回委員会
で承認後
概算要望(H29 事業)
事業計画案を再検討
11.経過観察の検討
第6回
計画書作成(とりまとめ)
図:2 カ年の保存活用計画策定のフローと委員会の開催時期(案)
1
2.第3回 旧弘道館保存活用計画策定委員会 主な意見と対応
主な意見
委員会での対応(案)
(1)本質的価値について(再整理)
敷
地
面
積
に
つ
い
て
・これまでの敷地の面積と今回の検証結果があまりにも違いすぎる。
→32,000 坪で公表
・文献にある館方四町という表現が原因で,54,000 坪になったと思われる。
→絵図に関する企画展を
・(水戸弘道館雑志の著者は漢学者であり,)漢学者が書いた場合には,自
実施予定
身で実測したわけでもないし,通常「方」というのは正方形であるが,敷地
は平行四辺形である。正確に表現するのであれば方何町という表現は用
いないと思われる。
・(文献など調査した上で算出した)科学的な計測を尊重し,今後は県として
32,000 坪としていきたい。
・弘道館の就学者の層や人数、どのような授業や生活がされていたの
か。そのような点でも特徴があるのではないか。活用の面では、例
→活用の検討に反映
(第 4 回と第 5 回)
えば当時の学生がどの門から入ってきた等の情報は、身近に感じ
てもらえる要素となると思う。
特
徴
に
つ
い
て
弘
道
館
の
使
わ
れ
方
に
つ
い
て
・組織や制度の話だけでなく、学生の思いや先生の実際的なことを考
えながら検討することは重要である。
・弘道館の施設配置は我々の空間の考え方と大きく異なっている。配
置そのものが別の世界観と言える。現代のものとは全く異なる配置
であるので、この配置も重要な要素になるかもしれない。
・弘道館の独特な施設配置の中で、何をやってきたかという点がもう
少しわかると良い。活用で体験型ということを考えると史実と異なる
ことがあってはいけない。ベースは今回の内容で良いが、そのよう
な点も考えて今後詰めていく必要があるだろう。
・魅力を出していくかという点では、多くの人は人物像に興味を持つ
ため、弘道館に実際にいた人物が歴史にどのように結びついてい
るか等、人物を通じたストーリーが非常に重要と思う。
・「近世藩校の集大成」という表現には違和感がある。集大成ではなく、
本
質
的
価
値
の
記
述
近
世
藩
校
の
集
大
成
近代学校の出発点ではないか。弘道館は他の藩校とは考え方が全く
→本質的価値の表現修正中
(第 5 回)
異なるところがあり、他の幕末の藩校、例えば明倫館や誠之館に影響
を与えたのは軍事教練の場を大幅にとるという点であり、教育理念に
関しては影響をあまり与えていない。それを考えると、配置も含めて、
近世藩校の代表だというよりはむしろ特異な学校だと感じる。
・弘道館を集大成と表記するかどうかは再度検討する必要がある。
・弘道館の場合は、江戸時代の藩校の時代の後、明治以降に市民の力で公
そ
の
他
園化したということも大きな歴史的事実である。市民県民の弘道館に対する
思いが現在の特別史跡としての価値につながっている。そのようなことも重
要な要素として、本質的価値に付随する価値というものもあって良いと思う。
2
→基本方針への反映を検討
(第 4 回)
(2)構成要素について
各
整施
備
設
等の
・今回の保存活用計画で各施設の方向性を示し、計画以降に具体的に施設
の修繕等の整備をいくつかの段階に分けて個別に対応していくことになる。
→整備の検討で方向性整理
(第 4 回と第 5 回)
(3)保存活用の課題について
・水戸藩や弘道館にゆかりのある資料等を寄贈・寄託いただく機会は今後増
資
料
研の
収
究蔵
体・
制展
の示
充環
実境
や
、
えるだろう。弘道館の資料をより充実させるためにも、収蔵庫や展示スペ
ースの環境を改善し、永久に保存できる状況にしていくことが望ましい。
→整備の検討、運営・体制の
整備で検討
(第 4 回と第 5 回)
・多くの研究成果を学ぶ機会や、研究を深めていくために、研究環境あるい
は研究機関、学術機関として中心となる機能を弘道館に持たせることがで
きると良い。そのために、県、市、大学等が、協力可能な体制ができると良
い。
・水戸藩の学問が日本に与えた影響は大きいと思う。水戸藩の学問の資料
館のようなものは当然どこかにあって良いと考える。
バ
ーリ
対ア
策フ
リ
取樹
扱木
いの
・バリアフリー対策については、(公開する範囲を決めた上で,)より多くの
人々に体験していただくには何が課題になるのか、どんな場面で健常者と
→整備の検討で検討
(第 4 回と第 5 回)
の差が出てくるのか、その点を踏まえてもう少しこの課題を整理してもらえ
ればと思う。
・シイノキの巨樹についても課題に書いた方が良い。通常カイノキ(学問の
木)だと思うが、なぜシイノキが古くから植えられていたのかという点も気に
→保存の検討で検討
(第 4 回と第 5 回)
なる。
周
辺
環
境
・周辺との関係がこれから利用していく上で重要である。例えば駅からのル
育人
成材
・ソフト展開については、単にボライティアの養成ではなく、解説できる人材
ートやその一帯の景観整備、雰囲気作りなど、景観計画等を用いた周辺と
→保存の検討で検討
(第 4 回と第 5 回)
の連携について考えていく必要がある。
→運営・体制の整備で検討
教育が必要になる。語学の問題も含めてかなり大きな課題になるだろう。
(第 5 回)
(4)ICT 技術を用いた案内解説(試行)について
客 外 ・海外の観光客を相手にするのであれば、このアプリまで辿り着けるかどうか
報か国
収 ら 人 等、利用方法について、ぜひ外国人観光客から話を聞き出すような機会
集の観
情 光 を作って進めていただければと思う。
(4)その他
敷
の地
整の
理変
遷
→アプリの運用状況を報告
(利用者の反応等)(第 4 回)
今後の検討項目に関する意見
・面積や明治大正期の歴史の話が出てきたが、藩校当時の弘道館から今の
旧弘道館、特別史跡指定のエリアになるまでの所有者や敷地の時代変遷
が図面等で整理されていると分かりやすいと思う。
3
→整理して提示
(第 4 回と第 5 回)