平成 28 年度普通交付税の決定等について(市町分) 平成 28 年(2016 年)7 月 26 日 山口県総合企画部市町課 1 普通交付税 ○ 28 年度交付決定額は 1252 億 200 万円と、前年度比△26 億 2900 万円(△2.1%) の減少(減少は5年連続)。また、9年連続で全ての市町が交付団体となった。 ○ 減少の主な要因は、国勢調査人口の減少等に伴う基準財政需要額の減少、地方消 費税交付金の増収等に伴う基準財政収入額の増加。 (1)交付決定額 (単位 百万円、%) 区 合 分 28 年度 27 年度 増減額 市 110,885 113,026 △2,141 △1.9 町 14,317 14,805 △488 △3.3 125,202 127,831 △2,629 △2.1 計 伸 率 <参考> 全国市町村分 伸率 △3.3 (注)表示単位未満を四捨五入しているため、表内計算数値と一致しない場合がある。以下同じ。 (2) 基準財政需要額及び基準財政収入額の状況 ■基準財政需要額 ○ 国勢調査人口の減少に伴う「包括算定経費」が減少したこと等により、臨時 財政対策債振替前の基準財政需要額は前年度比△46 億 7300 万円(△1.5%)の 減少。 ○ 臨時財政対策債の振替額が前年度比△42 億 4900 万円(△16.3%)の減と なったことにより、基準財政需要額(振替後)は前年度比△4 億 2500 万円(△0.1%) の減少。 (主な増加要因) 地域振興費(人口急減補正等) +1,657(百万円) 公債費 +1,370 (主な減少要因) 包括算定経費(人口減少等) △2,458(百万円) 地域経済・雇用対策費 △1,784 合併算定替縮減額 △1,714 ■基準財政収入額 ○ 税率引き下げに伴う市町村民税法人税割の減少の一方で、地方消費税交付金や 固定資産税等の増収により、対前年度比 22 億 9700 万円(+1.4%)の増加。 (主な増加要因) 地方消費税交付金 +2,034(百万円) 固定資産税 + 747 株式等譲渡所得割交付金 + 472 1 (主な減少要因) 市町村民税法人税割 △1,076(百万円) 市町村民税所得割 △ 797 <参考>対前年度伸び率(財源不足団体) (単位 %) 区 基準財政需要額 分 山口県 (△1.3) 0.0 (△3.3) △2.0 (△1.5) △0.1 市 町 合 全 計 基準財政収入額 国 山口県 全 国 1.4 1.5 (△1.1) 0.4 1.4 2.3 (注) ( )書きは、臨時財政対策債分を含めた場合の計数 2 普通交付税+臨時財政対策債発行可能額 ○ 普通交付税に臨時財政対策債発行可能額を加えた実質的な交付税の額は、 1470 億 1700 万円と、前年度比△68 億 7800 万円(△4.5%)の減少(減少は3年 連続)。 (単位 百万円、%) 区 分 28 年度 27 年度 増減額 伸 率 <参考> 全国市町村分 伸率 普通交付税 125,202 127,831 △2,629 △2.1 △3.3 臨時財政対策債 21,815 26,064 △4,249 △16.3 △16.3 147,017 153,895 △6,878 △4.5 △6.0 合 計 (注)全国市町村分の伸率は、財源不足団体の計数。 ※臨時財政対策債: 地方財源の不足に対処するため、平成 26 年度から平成 28 年度の間、地方財 政法第5条の特例として発行される地方債(平成 13 年度から平成 25 年度の 間においても同様に発行) 。なお、その元利償還金については、翌年度以降の 基準財政需要額に全額算入する。 3 地方特例交付金 (単位 区 合 分 28 年度 27 年度 増減額 伸 率 市 698 657 41 6.3 町 23 21 2 8.4 721 678 43 6.3 計 百万円、%) <参考> 全国市町村分 伸率 3.7 ※地方特例交付金: 個人住民税における住宅借入金等特別税額控除(住宅ローン控除)の実施に 伴う地方公共団体の減収を補塡するため、各地方公共団体の住宅借入金等特 別税額控除見込額を基礎として算定するもの。 2 平成28年度普通交付税等決定額 (単位 千円、%) 普 通 交 付 税 市 町 名 H28 H27 交付決定額 交付決定額 増減額 臨 時 財 政 対 策 債 伸 率 発 行 可 能 額 A B A+B C の 伸 率 C D 主な増減理由 ※[ ]は増減額で、百万円単位 ・包括算定経費(人口)の減[△471] 1下 関 市 25,086,414 25,885,514 △799,100 △3.1 4,220,389 29,306,803 △5.3 ・合併算定替縮減による減[△459] 2宇 部 市 8,255,746 8,607,767 △352,021 △4.1 2,426,650 10,682,396 △7.2 ・地方消費税交付金の増[+217] 3山 口 市 14,350,227 14,470,687 △120,460 △0.8 2,757,236 17,107,463 △4.0 ・地方消費税交付金の増[+354] 市 11,622,456 12,237,052 △614,596 △5.0 808,576 12,431,032 △6.6 ・包括算定経費(人口)の減[△160] 4萩 ・包括算定経費(人口)の減[△234] ・合併算定替縮減による減[△450] 5防 府 市 3,083,521 3,112,131 △28,610 △0.9 1,502,027 4,585,548 △6.3 ・地方消費税交付金の増[+198] 6下 松 市 959,588 976,753 △17,165 △1.8 699,829 1,659,417 △8.3 ・地方消費税交付金の増[+97] 7岩 国 市 14,223,212 14,642,686 △419,474 △2.9 2,201,826 16,425,038 市 3,321,186 3,371,607 △50,421 △1.5 865,657 4,186,843 △3.8 ・地方消費税交付金の増[+75] 8光 ・生活保護費の減[△389] △5.2 ・包括算定経費の減[△304] 9長 門 市 7,965,516 8,260,225 △294,709 △3.6 573,758 8,539,274 △5.2 ・合併算定替縮減による減[△340] 10 柳 井 市 3,924,859 4,032,075 △107,216 △2.7 559,956 4,484,815 △4.6 ・地方消費税交付金の増[+44] 11 美 祢 市 5,593,480 5,867,854 △274,374 △4.7 445,553 6,039,033 △6.4 ・法人税割の増[+79] 12 周 南 市 7,120,812 7,196,531 △75,719 △1.1 2,377,750 9,498,562 △4.6 ・法人税割の減[△602] 13 山 陽 小 野 田 市 5,378,416 4,365,243 1,013,173 23.2 1,310,233 6,688,649 110,885,433 113,026,125 △2,140,692 △1.9 市 計 1周 防 大 島 町 20,749,440 131,634,873 7,126,048 7,403,736 △277,688 △3.8 347,112 7,473,160 ・包括算定経費(人口)の減[△57] ・合併算定替縮減による減[△223] ・合併算定替縮減による減[△640] 18.9 ・その他教育費(人口)の増[+1,579] △4.4 △5.0 ・合併算定替縮減による減[△273] 2和 木 町 548,267 534,628 13,639 2.6 192,749 741,016 3上 関 町 1,580,436 1,620,563 △40,127 △2.5 71,289 1,651,725 △3.8 ・包括算定経費(人口)の減[△30] 4田 布 施 町 1,758,862 1,804,578 △45,716 △2.5 202,646 1,961,508 △4.2 ・包括算定経費(人口)の減[△39] 5平 生 町 1,703,243 1,845,259 △142,016 △7.7 170,335 1,873,578 △9.3 ・高齢者保健福祉費(65歳以上)の減[△63] 6阿 武 町 1,600,208 1,596,539 3,669 0.2 81,194 1,681,402 △1.2 ・地域振興費(人口)の増[+44] 14,317,064 14,805,303 △488,239 △3.3 1,065,325 15,382,389 △4.9 125,202,497 127,831,428 △2,628,931 △2.1 21,814,765 147,017,262 △4.5 町 計 県 計 3 △5.2 ・固定資産税の減[△31] 平成28年度地方特例交付金決定額 (単位 千円、%) 対前年度 市 町 名 H28 H27 交付決定額 交付決定額 増減額 B A 伸 率 A-B 1 下 関 市 124,528 120,247 4,281 3.6 2 宇 部 市 78,856 74,878 3,978 5.3 3 山 口 市 107,384 99,540 7,844 7.9 4 萩 市 14,593 14,119 474 3.4 5 防 府 市 79,589 71,096 8,493 11.9 6 下 松 市 39,645 35,619 4,026 11.3 7 岩 国 市 71,443 66,806 4,637 6.9 8 光 市 28,894 28,222 672 2.4 9 長 門 市 10,089 9,981 108 1.1 10 柳 井 市 14,088 14,777 △ 689 △ 4.7 11 美 祢 市 7,038 6,763 275 4.1 12 周 南 市 86,024 80,405 5,619 7.0 13 山陽小野田市 36,296 34,862 1,434 4.1 698,467 657,315 41,152 6.3 市 計 1 周 防 大 島 町 2,661 2,558 103 4.0 2 和 木 町 5,066 4,382 684 15.6 3 上 関 町 141 164 △ 23 △ 14.0 4 田 布 施 町 8,308 7,806 502 6.4 5 平 生 町 5,858 5,703 155 2.7 6 阿 武 町 755 415 340 81.9 町 計 22,789 21,028 1,761 8.4 県 計 721,256 678,343 42,913 6.3 4 普 通 交 付 税 の 概 要 1 普通交付税とは 地方公共団体が標準的な一定水準の行政事務を遂行するために必要な経費(基準財政 需要額)のうち、地方税等の収入見込額(基準財政収入額)で賄えない財源不足額を、 国税の一定割合の額及び地方法人税の全額で各地方公共団体に対し公平に補填するもの。 一般財源であるため補助金等と異なり、その使途は制限されない。 ※ 地方交付税の総額及び種類 【国税五税】 (交付税の対象となる国税及びその割合) 所 得 税 … 33.1% 法 人 税 … 33.1% 税 … 50.0% 税 … 22.3% 地方法人税 … 全 酒 消 費 【地方交付税】 (地方交付税の種類及びその割合) 普通交付税 94% 特別交付税 6% 額 2 各地方公共団体の普通交付税の算定方法 普通交付税 = 基準財政需要額 = 財源不足額 - 基準財政収入額 基 準 財 政 需 要 額 普 通 交 付 税 基 準 財 政 収 入 額 ← 財源不足額 → 注)基準財政収入額が基準財政需要額を上回る場合は、普通交付税が交付されない 「不交付団体」となる。 ※ 基準財政需要額 各地方公共団体が標準的な一定の水準でその行政事務を行うこととした場合に必要 とされる経費のうち、一般財源で賄うべき財政需要を、各行政項目(例 消防費、都市 計画費、社会福祉費等)ごとに合理的な方法により積算した額。 ※ 基準財政収入額 各地方公共団体の財政力を合理的に算定するために、標準的な状態において徴収が見 込まれる地方税収入等を一定の方法によって算定した収入見込額。 5
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