記者発表資料 提供年月日:平成 28 年(2016 年)7 月 26 日 部局名:総務部 所属名:市町振興課 担当名:財政係 担当者名:高木、駒井、早勢、戸田 内線:3235 電話:077-528-3235 E-mail:[email protected] 平成 28 年度普通交付税等(市町分)の額の決定について 平成 28 年度に交付される普通交付税等の額が、7月 26 日総務省において決定されました。 Ⅰ 交付決定額等の状況 (単位:千円、%) 区 分 平成28年度(A) 平成27年度(B) 増減(A)-(B) 伸 率 全国伸率 普通交付税額 77,325,684 80,745,988 ▲ 3,420,304 ▲ 4.2 ▲ 3.3 臨時財政対策債 19,774,794 23,555,398 ▲ 3,780,604 ▲ 16.0 ▲ 16.3 合 計 97,100,478 104,301,386 ▲ 7,200,908 ▲ 6.9 ▲ 6.0 地方特例交付金 1,059,811 1,016,392 43,419 4.3 3.7 注 1 数値は 19 市町の計です。平成 27 年度の普通交付税額は当初算定の額です。 2 臨時財政対策債は、地方一般財源の不足に対処するため、地方財政法第5条の特例として発行するこ とができるもので、基準財政需要額から振り替えられて算定され、その算定額は発行可能額を示してい ます。 なお、これにかかる元利償還金は、翌年度以降、基準財政需要額に全額算入されます。 3 地方特例交付金は、所得税から個人住民税への税源移譲に伴い、個人住民税における住宅借入金等特 別控除の実施による減収を補塡するために交付されるものです。 4 普通交付税および臨時財政対策債の全国伸率は、不交付団体を除いた交付団体の市町村分の集計です。 Ⅱ 交付決定額等のポイント (1)概要 ○ 普通交付税+臨財債は、72 億 90 万 8 千円の減額(対 H27 ▲6.9%) (全国市町村分 ○ ▲6.0%) 基準財政需要額・・臨時財政対策債振替前で H27 年度に比べて 30.1 億円の減少(▲1.1%) (全国市町村分▲1.1%) 臨時財政対策債の償還に伴い公債費が増える一方で、地財計画上の歳出特 別枠の見直しに伴う地域経済・雇用対策費の減、合併団体の合併算定替の 段階的な縮減に伴う減等 基準財政収入額・・H27 年度に比べて 42.7 億円の増加(+2.4%) (全国市町村分+2.3%) 地方消費税率引上げ分の影響が平年度化することに伴い地方消費税交 付金が増加する一方で、標準税率引下げに伴う影響が平年度化すること に伴う法人税割の減等 → 基準財政需要額の伸び率が全国と同程度であったが、基準財政収入額の伸び率が全国平均を 0.1%上回ったため、普通交付税+臨財債の伸び率が全国平均を下回る結果となった。 (2)市町別普通交付税+臨財債および交付・不交付の状況(詳細・・・別紙) ①不交付団体 ○ 不交付団体はなし ※平成 27 年度と同様(平成 26 年度は竜王町が不交付) ②交付団体 ○ 県内すべての団体が交付団体(平成 27 年度と同様) ○ 4団体において普通交付税+臨財債が増加、15 団体において減少 ○普通交付税+臨財債において増減率の高い団体 ★交付税額等の増加率の高い3団体 ★交付税額等の減少率の高い3団体 ①竜王町 (+465.3 %) +465 百万円 ①野洲市 (▲28.1 %) ▲ 848 百万円 ②湖南市 (+ 4.8 %) +128 百万円 ②草津市 (▲19.4 %) ▲ 516 百万円 ③多賀町 (+ 2.7 %) + 24 百万円 ③東近江市 (▲11.8 %) ▲1,509 百万円 (3)国勢調査人口の切替えに伴う人口急減補正の拡充 ○ 県内7市町で人口急減補正を適用 ○ 人口急減補正による増加需要額は、2 億 6,860 万 3 千円 本年度の算定から平成 27 年国勢調査人口を用いることに伴い、人口減少団体の交付税が急激 に減少しないようにするための措置(人口急減補正)が拡充されました。 本県では7市町(長浜市、高島市、米原市、日野町、竜王町、甲良町、多賀町)に人口急減 補正が適用され、合計で 2 億 6,860 万 3 千円が措置されています。 ※人口急減補正:人口が急減しても行政経費を一度に減らすことは困難なことから、財政運営に 支障を来さないよう減少人口の一定割合を復元する補正です。平成 28 年度の算 定では、平成 22 年国調人口からの人口減少率が 1.9%(条件不利地域等を除く 人口減少団体の平均減少率)以上の団体に適用されます。 (4)市町村合併に伴う合併算定替の段階的縮減 ○ 合併10市町すべてについて、合併算定替を適用 合併算定替による交付基準額の増加額は、10市町 約103億円 ○ 今年から、合併10市町すべてについて、合併算定替の額が段階的に縮減される (平成27年度は大津市、愛荘町を除く8市町) ○ 合併算定替の縮減による影響額(交付基準額) 約▲28億円 ※合併算定替:旧合併特例法に基づく合併の場合、合併後10カ年度(さらに5カ年度は激変緩 和措置)、合併新法に基づく合併の場合、合併後9~5カ年度(さらに5カ年度 は激変緩和措置)は、合併がなかったものと仮定して算定した普通交付税の額が 保障されます。 合併算定替の段階的な縮減のイメージ 2.基準財政需要額・基準財政収入額[財源不足団体の状況] (1)費目別内訳 区 分 基 準 財 政 需 要 額 (単位:千円、%) 平成28年度(A) 平成27年度(B) 増減(A)-(B) 伸率 全国伸率 (市町村分) 個別算定経費(a) ((b)、(c)、(d)、(e)除く) 206,742,944 206,814,511 ▲ 71,567 ▲ 0.0 + 0.1 地域経済・雇用対策費(b) 1,278,216 2,692,721 ▲ 1,414,505 ▲ 52.5 ▲ 46.9 地域の元気創造事業費(c) 3,429,752 3,438,803 ▲ 9,051 ▲ 0.3 ▲ 0.1 人口減少等特別対策事業費費(d) 4,079,575 4,055,330 24,245 + 0.6 ▲ 0.3 公債費(e) 30,579,886 29,026,030 1,553,856 + 5.4 + 2.8 包括算定経費(f) 36,771,464 38,314,485 ▲ 1,543,021 ▲ 4.0 ▲ 5.1 ▲ 2,776,140 ▲ 1,131,353 ▲ 1,644,787 ▲ 145.4 臨時財政対策債 振替相当額(h) 19,774,794 23,555,398 ▲ 3,780,604 ▲ 16.0 錯誤措置額(i) 17,209 ▲ 80,037 97,246 + 121.5 260,348,112 259,575,092 773,020 + 0.3 + 0.4 (280,122,906) (283,130,490) (▲ 3,007,584) (▲ 1.1) (▲ 1.1) 182,808,253 178,534,235 + 2.4 + 2.3 合併算定替縮減額(g) 合 計 (a)+(b)+(c)+(d)+(e)+ (f)+(g)-(h)+(i) 基準財政収入額 4,274,018 ▲ 16.3 ※ ( )は臨時財政対策債を含んだ額 ※ 平成27年度は当初算定の数値、全国伸率は不交付団体を除いた交付団体の市町村分の集計 (2)今年度の特徴 ≪基準財政需要額≫ 対前年度では、 7 億 7,302 万円の増額(+0.3%) (臨財債含:▲30 億 758 万 4 千円(▲1.1%)) 【主な増要因】 ・公債費の増(臨時財政対策債の償還に伴う増) ・・・・・・・・(e) ・臨時財政対策債振替相当額の減少 ・・・・・・・・(h) 【主な減要因】 ・地域経済・雇用対策費の減(地財計画上の歳出特別枠の見直し)・・・・・・・(b) ・包括算定経費の減(単位費用の見直し) ・・・・・・・・(f) ・合併算定替の段階的な縮減に伴う減 ・・・・・・・・(g) ≪基準財政収入額≫ 対前年度では、 42 億 7,401 万 8 千円の増額(+2.4%) 【主な増要因】 ・地方消費税交付金の増(地方消費税率引上げ分の影響が平年度化することに伴う増) 19 億 7,680 万 3 千円の増額(+11.0%) ・固定資産税(家屋)の増(新築が取壊分を上回ったことに伴う増) 8 億 6,143 万 8 千円の増額(+2.8%) ・株式等譲渡所得割交付金の増(株高に伴う譲渡益の増) 5 億 7,327 万 7 千円の増額(+197.0%) 【主な減要因】 ・法人税割の減(標準税率引下げに伴う影響が平年度化することに伴う減) 3 億 5,690 万円の減額(▲3.4%)
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