化学・生物棟 1階 対象学年:小学5年以上 ひかり もっと光を!(Mehr Licht!) か が く ちから ひかり はな ∼化学の力が光を放つ!∼ 40 徳島大学生物資源産業学部応用生命コース 山田 久嗣 1.ねらい ぶんごう し ま ぎ わ ひかり い い ドイツの文豪ゲーテは、死の間際に「もっと光を!」と言ったとか、言わなかったとか。 ぶんがく ひかり いろ けんきゅう じょうねつ さ い ご こ と ば おも 文学はもとより、光と色の研究に情熱をそそいだゲーテらしい最後の言葉のようにも思えま か が く ちから つか ひかり たいけん す。ここでは、化学の力を使って光をつくる体験をしてみましょう。 か が く ちから ひかり はな かいじょう み 化学の力で光を放つものとして、コンサート会場などでよく見かけるペンライトがありま ほたる ひかり はっこう ねつ だ す。これは蛍の光のように発光しながら、まったく熱を出しません。いったいどうやってあ ひかり はな かがくはっこう り よ う んなにきれいな光を放つのでしょうか。化学発光を利用したケミカルライト(ペンライト) づくりにチャレンジしてみましょう。 ようい 2.用意するもの えき かがくはっこうぶっしつ けいこうぶっしつ ふく ようえき ・A 1 液(化学発光物質と蛍光物質 BPEA を含む溶液) えき かがくはっこうぶっしつ けいこうぶっしつ ふく ようえき ・A 2 液(化学発光物質と蛍光物質ルブレンを含む溶液) えき かがくはっこうぶっしつ けいこうぶっしつ ふく ようえき ・A 3 液(化学発光物質と蛍光物質ペリレンを含む溶液) えき さんかざい ふく ようえき ・B 液(酸化剤を含む溶液) 3.やりかた かん えき えき わりあい い ポリエチレン管に、スポイトをつかって B 液:A 液 = 1:2の割合で入れる。ポリエチ かん いっぽう はし と あと くら かん ふ えき ま レン管のもう一方の端を閉じた後、暗いところでポリエチレン管を振って、液を混ぜる。 4.わかること かん えき ま かがくはっこうぶっしつ さんかざい はんのう しょう ポリエチレン管の中の液を混ぜると、化学発光物質と酸化剤が反応してエネルギーが生じ けいこうぶっしつ う いろ ひかり はな ます。それが蛍光物質に受けわたされて、それぞれ色のちがった光を放ちます。 ちゅういじこう 5.注意事項 ようえき はい かん お まげ ・溶液の入ったポリエチレン管を折り曲げないこと。 やくひん じっけんご ようえき ちょくせつて ふ くち い ・薬品や実験後の溶液に直接手を触れないこと、口に入れないこと。
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