仕様書等 [PDF 122.3 KB]

別添2
平成28年度アジアの低炭素社会実現のための低炭素アジア研究ネットワーク(LoCARNet)
事業委託業務仕様書
1.業務の目的
2050 年に温室効果ガス排出を世界で半減させるには成長著しいアジアでの対策が不可欠
であり、これを進めていくためには、研究者・研究機関の能力構築・強化をすすめていく
こと、また政策担当者(中央政府・地方自治体)のみならず、産業界、国際機関、事業者
を含む様々な関係者とのネットワークを構築し、具体的な低炭素政策へと繋げていく努力
が必要である。こうした国及び地方都市における低炭素政策は、大幅な温室効果ガス(GHG)
排出削減をもたらすだけでなく、その政策実施過程において対象となる各分野での削減ポ
テンシャルを特定し、二国間クレジット制度(JCM)に適合するプロジェクト案件を特定す
ることにつながると考えられる。つまり研究者及び研究機関のネットワークを最大限活用
しつつ、民間事業者及び自治体との連携を強化することで、JCM プロジェクトの効果的な
形成に貢献しうる。
また、昨年 12 月に採択されたパリ協定に従い、アジア各国は自国が決定する貢献
(Nationally Determined Contribution: NDC)に基づく低炭素成長に向けた取組みを始めてい
る。この流れを支援するために、アジアの研究者間で南南地域協力に基づいた情報収集、
情報共有、連携を進め、政策担当者を含むマルチステークホルダーとの交流を促進する場
を提供することが必要である。
本業務では、昨年度に引続き、低炭素アジア研究ネットワーク(LoCARNet)のインフラ
を活用し、後発開発途上国を対象として能力構築・強化ワークショップを実施することに
より当該国の研究コミュニティの形成・育成・強化に努める。また年次会合の実施を通じ
て、アジア各国・都市の低炭素政策や環境投資に資する知識を共有し、かつ研究者、政策
担当者、産業界、国際機関、事業者を含む様々な関係者との対話を促進することなどによ
り、政策への織込みや JCM プロジェクトの形成等の具体的行動の実現を目指す。
更に、タイ国において、NDC の GHG 削減目標の野心度を向上させる場合に、どの産業
分野で投資が強化されるべきか、あるいはどのような技術が必要とされるかを調査で明ら
かにすることで、JCM 等を用いた低炭素技術移転の推進に貢献する。
また、これらの成果をウェブサイト等の媒体で広く発信する。
2.業務の内容
(1)後発開発途上国における能力構築・強化ワークショップの開催
アジアで科学的な低炭素政策を進めていくことは、大幅な GHG 排出削減をもたらすだけ
でなく、その政策実施過程において対象となる各分野での削減ポテンシャルを特定し、二
国間クレジット制度(JCM)に適合するプロジェクト案件を特定することに資する。
しかしながら、昨年度までの本事業の実施を通じて、アジアにおいて低炭素政策立案を
支える研究コミュニティがまだ十分に育っていないことが認識されている。そのため本年
度においても、特に後発開発途上国を対象とした能力構築・強化ワークショップを継続し
て実施する。
① カンボジア、ミャンマー、ラオス能力構築ワークショップの開催
カンボジア、ラオス、ミャンマーを対象とした能力構築ワークショップを開催する(プ
ノンペンで 1 日程度、参加者 80 名程度を想定。)
。ワークショップ開催に当たっては、受託
者職員 3 名程度(7∼10 級相当 1 名、3∼6 級相当 2 名、現地 2 泊程度)を派遣すると共に、
カンボジア、ラオス、及びミャンマーの研究者・政策担当者(3∼6 級相当)を各国 1 名程
度招聘する(全行程で現地 2 泊程度)
。
また、ワークショップでは、南南協力スキームを踏まえ、先行するアジア諸国の知見・
経験を紹介・共有していくことも効果的であると考えられることから、カンボジアに先行
するアジア諸国の例を紹介し、優良事例を横展開していくこととする。具体的には、2 か国
(タイ、マレーシア等)から研究者各 1 名程度(3∼6 級相当、現地 2 泊程度)を招聘し、
事例発表を依頼する。
招聘にかかる旅費は、国家公務員等の旅費に関する法律(以下、
「旅費法」という。)に
準じて受託者が負担する。またワークショップ開催にかかる会場借料(収容人数 80 名程度
×1 日)や機材手配費用、及びその他運営費用についても受託者にて負担する。
② 南アジアを対象とした能力構築ワークショップの開催
南アジア諸国を対象に、能力構築ワークショップを開催する(タイ・バンコクで 1 日程
度、参加者 50 名程度を想定)
。実施に当たり、アジア地域にて科学的能力の向上と、その
成果の政策担当者への波及を図ってきたアジア太平洋地球変動研究ネットワーク(APN:
Asia-Pacific Network for Global Change Research)と連携し、それぞれの会合を連続で開催す
ることにより、科学に基づいた低炭素政策立案の重要性の訴求効果を高める。ワークショ
ップ開催に当たっては、受託者職員 3 名程度(7∼10 級相当 1 名、3∼6 級相当 2 名、現地 3
泊程度)を派遣する。また、バングラデシュから研究者を 1 名程度(3∼6 級相当、現地 3
泊程度を想定)招聘する。
ワークショップでは、南アジアに先行するアジア諸国の優良事例を紹介することとする。
具体的には、2 か国程度(インドネシア、マレーシアを想定)から研究者各 1 名程度(3∼6
級相当、現地 3 泊程度を想定)を招聘し、事例発表させる。
招聘にかかる旅費(
「旅費法」に準じて支払う。)は、受託者が負担する。またワークシ
ョップ開催にかかる会場借料(収容人数 50 名程度×1 日)や、及びその他運営費用につい
ても受託者にて負担する。
(2)LoCARNet 第 5 回年次会合の開催
LoCARNet は過去に 4 回の年次会合を開催した。昨年度の年次会合では、
「気候の安定化
にはアジアの積極的な行動が不可欠」であり、
「2020 年に向けて、またそれ以降も、世界的
な気候変動の緩和・適応行動を実効性のあるものにするには、アジアの参加が不可欠であ
る。
」とした LoCARNet イスカンダル・マレーシア宣言を採択した。
本年度は第 5 回年次会合を開催し、アジアの低炭素発展に、アジアの研究者コミュニテ
ィがどのような貢献を果たせるかについて様々な提案を議論する(インドネシア・バンド
ンにて参加者 100 名×2 日間程度)
。
昨年度は、気候変動に対する回復力、持続可能な消費と生産(SCP)、マルチステークホ
ルダーによる具体的な行動など、都市が取り組むべき政策議題を 6 つのテーマに分けて分
科会セッションを実施した。また、国際協力に関しては、二国間クレジット制度(JCM)
、
産業界の資金動員機関、技術移転、低炭素都市へのインフラ投資などが議論された。本年
度の会合の実施においても、JCM 案件との上手なリンクアップや情報発信、ステークホル
ダーの中で特にビジネスセクターとの対話を促進するような仕組みを検討する。更に、環
境省担当官の指示に従い、外務省が実施を予定している透明性のキャパビルセミナーと連
携することとし、このセミナーを年次会合の分科会の一つとして組入れることとする。
年次会合開催に当たっては、年次会合の前日に会合の準備を行うことを含め、受託者職
員 3 名程度(7∼10 級相当 1 名、3∼6 級相当 2 名、現地 4 泊程度を想定)を派遣する。ま
た 9 か国程度(インド、カンボジア、タイ、中国、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、ミ
ャンマー、及びラオス等を想定)の研究者・政策担当者等を各国 3 名程度(3∼6 級相当、
現地 3 泊程度)を招聘し、情報交換・知識共有を進める場としてより機能充実させ、ネッ
トワーク内に蓄積・集約してきた知見・経験を社会実装に繋げていく可能性を広げていく
こととする。
招聘にかかる旅費(
「旅費法」に準じて支払う。)は、受託者が負担する。また会合開催
にかかる会場借料(収容人数 100 名×2 日程度)や機材手配費用、及びその他運営費用につ
いても受託者にて負担する。ただし前述のキャパビルセミナーの実施に係る招聘者の旅費
及び会場借料、機材手配費用、及びその他運営費用については負担しないこととする。
受託者は会合終了後に、年次会合統合報告書(英文、A4 判 2 色刷×20 頁×1,000 部程度)
を作成する。統合報告書の印刷費、及び原稿のネイティブチェックに係る費用(200 ワード
×20 頁程度を想定)は受託者にて負担する。
(3)タイの GHG 削減目標引き上げに関する実現可能性調査
LoCARNet のメンバーであるタイ・タマサート大学の Bundit Limmeechokchai 氏と協働し、
タイの GHG 削減目標引き上げに関する実現可能性調査を実施する。
タイの NDC によると、
同国の削減目標は 2030 年において、ベースライン比 20%の削減としている一方、技術への
十分なアクセスがあれば 25%まで削減できる可能性があり、これは年間 28MtCO2、10 年間
では約 3 億トンの追加的削減に相当する。
本調査は LoCARNet ネットワークに蓄積された知見と人脈を用い、タイ国内の研究コミ
ュニティを強化しながら調査を進めていくこととする。調査によって、どの産業分野で投
資が強化されるべきか、あるいはどのような技術が必要とされるかを調査で明らかにする
ことで、JCM 等を用いた低炭素技術移転の推進に貢献する。更に調査によって得られた知
見を、LoCARNet のネットワークを用いて ASEAN 諸国へ展開することで、タイ以外での国
での低炭素政策の更なる実施促進を図る。
この調査の実施にあたり必要となるデータの収集・整理・分析については、その全部又
は一部を再委託することを可とする。また、タマサート大学側の作業を支援するために、
専門家 3 名程度(3∼6 級相当、現地 4 泊程度)
、及び受託者職員 3 名程度(7∼10 級相当 1
名程度、3∼6 級相当 2 名程度、現地 4 泊 5 日程度)をタイに派遣し、ワークショップ(2
日間程度)とステークホルダー会合(1 日間程度)を開催する。
派遣にかかる旅費(「旅費法」に準じて支払う。
)は、受託者が負担する。またワークシ
ョップおよびステークホルダー会合開催にかかる会場借料(ワークショップ:収容人数 20
名×2 日間程度、ステークホルダー会合:収容人数 40 名×1 日間程度)や機材手配費用、
及びその他運営費用については受託者にて負担する。
(4)進捗報告会
業務の推進に当たっては、環境省担当官と調整の上、環境省にて進捗報告会(3 回程度)
を実施する。
3.業務実施期間
契約締結の日から平成29年2月17日(金)までとする。
4.成果物
紙媒体:報告書 7部(日本語(英文サマリー3頁程度を含む)
、A4×50枚(100
頁)程度)
及び
電子媒体:報告書の電子データを収納した DVD-R2式
報告書等(業務上発生するパンフレット・冊子等の印刷物を含む。)及びその電子デ
ータの仕様及び記載事項は、別添によること。
提出場所 環境省地球環境局国際連携課国際協力室
5.著作権等の扱い
(1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所有権(以下
「著作権等」という。)は、環境省が保有するものとする。
(2)受託者は、自ら制作・作成した著作物に対し、いかなる場合も著作者人格権を行使
しないものとする。
(3)成果物に含まれる受託者又は第三者が権利を有する著作物等(以下「既存著作物」
という。)の著作権等は、個々の著作者等に帰属するものとする。
(4)納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、受託者が当該既存著作物の
使用に必要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行うものとする。
6.情報セキュリティの確保
受託者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。
(1) 受託者は、委託業務の開始時に、委託業務に係る情報セキュリティ対策とその実施
方法及び管理体制について環境省担当官に書面で提出すること。
(2) 受託者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情報の機密性
の格付けに応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。
また、委託業務において受託者が作成する情報については、環境省担当官からの
指示に応じて適切に取り扱うこと。
(3) 受託者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリティ対策の履
行が不十分と見なされるとき又は受託者において委託業務に係る情報セキュリティ
事故が発生したときは、必要に応じて環境省担当官の行う情報セキュリティ対策に
関する監査を受け入れること。
(4) 受託者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により不要になっ
た場合には、確実に返却し又は廃棄すること。
また、委託業務において受託者が作成した情報についても、環境省担当官からの
指示に応じて適切に廃棄すること。
(5) 受託者は、委託業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を報告
すること。
(参考)環境省情報セキュリティポリシー
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf
7.その他
(1)受託者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じたとき、
あるいは本仕様書に記載のない細部については、環境省担当官と速やかに協議しその
指示に従うこと。
(2)静的コンテンツのみのホームページ作成に当たっては、
「環境省ウェブサイト作成ガ
イドライン」及び受注後に提供される「環境省ホームページ対応基準書」に基づくこ
と。
また、
「環境省ウェブサイト作成ガイドライン」は以下の URL において公開してい
る。
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/web_gl/
(3)会議運営を含む業務
会議運営を含む業務にあっては、
「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」
(平
成 28 年 2 月 2 日閣議決定)の「会議運営」の判断の基準を満たすこと。
(4)本業務に関する過年度の報告書は、環境省図書館において閲覧可能である。
(別添)
1.報告書等の仕様及び記載事項
報告書等の仕様は、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 28 年 2 月 2 日
閣議決定。以下「基本方針」という。)の「印刷」の判断の基準を満たすこと。
なお、「資材確認票」(基本方針 204 頁、表 3 参照)及び「オフセット印刷又はデジタ
ル印刷の工程における環境配慮チェックリスト」(基本方針 205 頁、表 4 参照)を提出す
るとともに、印刷物にリサイクル適性を表示する必要がある場合は、以下の表示例を参考
に、裏表紙等に表示すること。
リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます
この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判断の基準に
したがい、印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]のみを用いて作製してい
ます。
なお、リサイクル適性が上記と異なる場合は環境省担当官と協議の上、基本方針
(http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)を参考に適切な表示を行う
こと。
英語サマリーについては、以下により作成すること。
(1) 以下の対訳集等を参考に、ネイティブチェックを経ること。
① 環境用語和英対訳集(EIC ネット http://www.eic.or.jp/library/dic/)
② 法令用語については、日本法令外国語訳データベースシステムの標準対訳辞書
(http://www.japaneselawtranslation.go.jp/)
(2)海外で参照されることを念頭に入力は半角で行い、全角文字や全角スペースは使用
しないこと。特に以下に注意すること。
・丸数字は使用不可。「℃」→「degrees C」又は「degrees centigrade」
・記号はすべて半角。例:「“ ”」→「" "」、「`」「’」→「'」、「−」→「-」
・化学物質は英文名+化学記号(半角の英数字)。1/4 文字にしない。二度目以降は化
学記号のみでも可。例:carbon dioxide (CO2)
・環境省の略称は「MOE」(大文字)
2.電子データの仕様
(1)Microsoft 社 Windows7 SP1 上で表示可能なものとする。
(2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。
・文章;ワープロソフト Justsystem 社一太郎(ファイル形式は一太郎 2011 以下)、又
は Microsoft 社 Word(ファイル形式は Word2010 以下)
・計算表;表計算ソフト Microsoft 社 Excel(ファイル形式は Excel2010 以下)
・画像;BMP 形式又は JPEG 形式
( 3 ) ( 2 ) に よ る 成 果 物 に 加 え 、 「 PDF ファイル形式」による成果物を作成するこ
と。
(4)以上の成果物の格納媒体は DVD-R 等とする。事業年度及び事業名称等を収納ケース
及び DVD-R 等に必ずラベルにより付記すること。
(5)文字ポイント等、統一的な事項に関しては環境省担当官の指示に従うこと。
3.その他
成果物納入後に受託者側の責めによる不備が発見された場合には、受託者は無償で速
やかに必要な措置を講ずること。
別添3
平成28年度アジアの低炭素社会実現のための低炭素アジア研究ネットワーク(LoCARNet)
事業委託業務に関する提案書作成・審査要領
環
境
省
本書は、平成28年度アジアの低炭素社会実現のための低炭素アジア研究ネットワーク
(LoCARNet)事業委託業務に関する提案書の作成、審査等の要領を提示するものである。
Ⅰ
提案書作成要領
1.提案書の構成及び作成方法
以下に、「平成28年度アジアの低炭素社会実現のための低炭素アジア研究ネットワ
ーク(LoCARNet)事業委託業務に関する提案書の評価基準表」(以下「評価基準表」と
いう。)から「評価項目」及び「要求要件」を転載する。
評価項目
大項目
中項目
小項目
0.仕様書の遵守
1.業務の基本方針
要求要件
仕様書に規定する業務の目的や作業事項
に反し、又は矛盾する提案がないこと。
仕様書を踏まえ、業務の実施に当たっての
基本方針を記述すること。
2.業務の実施方法
2.1仕様書2.(1)の業 カンボジア、ラオス、ミャンマー及び南ア
務内容
ジアを対象としたワークショップについ
て、どのような内容で準備・実施するか、
工夫を含めて具体的に記述すること。
2.2仕様書2.(2)の業 第5回LoCARNet年次会合について、どのよ
務内容
うな内容で準備・実施するか、工夫を含め
て具体的に記述すること。
2.3仕様書2.(3)の業 タイGHG削減目標引き上げに関する実現可
務内容
能性調査について、どのような内容で準備
・実施するか、工夫を含めて具体的に記述
すること。
2.4仕様書2.(4)の業 進捗報告会について、どのような内容とス
務内容
ケジュールで実施するのか、工夫を含めて
具体的に記述すること。
3.業務の実施計画
仕様書に係る作業事項を作業進行予定表に
まとめること。
4.業務の実施体制
4.1 執行体制、役割分担 業務の実施体制について、責任者の氏名・役
等
職、従事者の役割分担、従事者数、内・外部
の協力体制等を表にまとめること。
4.2 従事者の実績、能力 業務に従事する者の類似業務等の実績及
び資格等を明示すること。また、本業務に
、資格等
従事する主たる担当者の業務従事期間中に
おける本業務以外の手持ち業務の状況を記
載すること。
5.組織の実績
類似業務の実績
海外において、低炭素分野おける研究者、政
策担当者、企業等のネットワークの形成やキ
ャパシティビルティングに関わる業務実績が
あれば、業務名、それぞれの概要等を記載す
ること。
6.組織の環境マネジメントシステム認証 ISO14001、エコアクション21、KE
取得状況
S、エコステージ、地方公共団体による認証制
度等のうち、第三者による環境マネジメント認
証取得の有無、有の場合は認証の名称を記載し
、証明書の写しを添付すること。ただし、開札
する時点において認証期間中であること。
提案書は、上記評価項目に基づき、次に従って作成すること。
1)「はじめに」の項を冒頭に設け、「本書は、平成28年度アジアの低炭素社会実現
のための低炭素アジア研究ネットワーク(LoCARNet)事業委託業務仕様書に基づき、
その実施方法等に関する提案を行うものである。本業務の実施に当たっては、同仕様
書を遵守し、本提案書をその実施計画書と位置づけて行うものとする。」と必ず記載
すること。
このため、提案書の作成に当たっては、仕様書に反し、又は矛盾する事項がないか
十分に点検すること。なお、提案書が仕様書に反し、又は矛盾すると認められたとき
は、評価項目「0.仕様書の遵守」に基づき、当該提案書は不合格となる。
2)「はじめに」以下は、上記評価項目に従い「1.業務の基本方針」から「6.組織
の環境マネジメントシステム認証取得状況」までの各評価項目を目次とし、それぞれ
の要求要件に基づき提案書を作成すること(別添様式参照)。記述上の必要性に応じ、
各評価項目内を細分化して目次立てすることは差し支えない。
3)提案書に詳細に記載するよりも添付資料を参照した方がわかりやすい事項について
は、提案書中に「△については、別添資料○参照」と記載して、資料添付を行うこと
は差し支えない。ただし、添付資料が大部にわたる場合は、必ずその要点を提案書中
に記載すること。「評価項目」及び「要求要件」との関係が容易にわかり難い添付資
料は、添付されなかったとみなすことがある。
4)提案書は、難解な専門用語には注釈を付す等、専門家以外でも理解でき、審査可能
なように平易な記述に努めること。
2.提案書様式、提出部数等
提案書は、別添様式を踏まえて作成すること。記載上の必要に応じて様式を変更して
も差し支えないが、様式の変更は必要最小限にとどめること。提案書の分量は、様式記
載の通りとすること。
提案書は、添付資料を含めて綴じ込んだ1式を7部提出すること。
環境省から連絡が取れるよう、提案書上に連絡先(電話番号、FAX番号及びメール
アドレス)を記載すること。
3.留意事項
(1)落札した者が提出した提案書は、仕様書とともに原則としてそのまま契約書に添付
され、本業務の実施計画書になるものであり、確実に実施可能な内容として作成する
こと。提案書に従った履行がなされない場合は、債務不履行として契約解除及び損害
賠償請求の事由となる。
(2)平成28年度アジアの低炭素社会実現のための低炭素アジア研究ネットワーク
(LoCARNet)事業委託業務を行うに当たって、入札参加希望者は、必要に応じて平成
27年度アジアの低炭素社会実現のための低炭素アジア研究ネットワーク(LoCARNet)
事業委託業務に係る資料を、所定の手続きを経て環境省内で閲覧することを可能とす
る。
資料閲覧を希望する者は、以下の連絡先に予め連絡の上、訪問日時及び閲覧希望資
料を調整すること。
ただし、コピーや写真撮影等の行為は禁止する。また、閲覧を希望する資料であっ
ても、平成27年度アジアの低炭素社会実現のための低炭素アジア研究ネットワーク
(LoCARNet)事業委託業務における情報セキュリティ保護等の観点から、提示できな
い場合がある。
連絡先:環境省地球環境局国際連携課国際協力室
Ⅱ
提案書の審査及び落札決定の方法
1.落札方式及び得点配分
1)落札方式
次の要件を満たしている者のうち、2)によって得られた総合評価点の最も高い者
を落札者とする。
① 入札価格が予定価格の範囲内であること。
② 「評価基準表」中、必須とされた評価項目の基礎点をすべて獲得していること。
2)総合評価点の計算方法
総合評価点=技術点+価格点
技術点=基礎点+加点 (満点200点)
*技術点は、環境省に設置する提案書審査委員会の各委員の採点結果の平均値
を算出し、小数点第三位以下を切り捨てたものとする。
価格点=100×(1−入札価格÷予定価格)
*価格点は、上記式により数値を算出し、小数点第三位以下を切り捨てたもの
とする。
3)基礎点部分の採点
技術上の基準を満たす場合に、当該基礎点全部を得点とする。
4)加点部分の採点
①配点5点の場合、技術上の基準に基づき、優:5点、良:3点、可:1点、不
可:0点の4段階評価とし、配点に応じて係数をかけて得点を算出する。
②基礎点がある項目に係る加点部分の「不可:0点」とは、基礎点の基準は満た
す(基礎点は得点)が、加点部分の基準をなんら満たさない場合である。
2.提案書審査(技術点の採点)の手順
1)入札資格を有する者から提出された提案書について、「評価基準表」に基づき、必
須とされた項目の基礎点に係る評価を提案書審査委員会の各委員が行う。各委員の評
価結果を同委員会で協議し、委員会において各必須項目毎に基礎点の獲得の可否を判
断する。すべての必須項目の基礎点を獲得した提案書を合格(基礎点を付与)とし、
それ以外の提案書は不合格とする。
2)合格した提案書について、各委員毎に評価項目の加点部分の評価を行い、基礎点と
合計した採点結果を記入する。各委員の採点結果を委員会で確認し、事実誤認等があ
れば各委員において訂正する。確定した各委員の採点結果の技術点について、その平
均値を算出する。
3.落札決定
2.による技術点に、当該提案書に係る入札価格に基づく価格点を加算し、総合評価
点を算出する。各提案書の総合評価点を比較し、最も高い数値を得た提案書の提出者を
落札者とする。
別添4
平成
支出負担行為担当官
環境省地球環境局長
年
月
日
殿
住所
商号又は名称
代表者氏名
印
平成28年度アジアの低炭素社会実現のための低炭素アジア研究ネットワーク
(LoCARNet)事業委託業務委託業務に関する提案書の提出について
標記の件について、別添のとおり提出します。
なお、書類の提出に当たり、暴力団排除に関する誓約事項に誓約します。
平成28年度アジアの低炭素社会実現のための低炭素アジア研究ネットワーク
(LoCARNet)事業委託業務に関する提案書
提案書作成責任者
(株)○○ △部×課 ○○○
電話番号、FAX番号、メールアドレス
はじめに
本書は、平成28年度アジアの低炭素社会実現のための低炭素アジア研究ネット
ワーク(LoCARNet)事業委託業務仕様書に基づき、その実施方法等に関する提案を
行うものである。本業務の実施に当たっては、同仕様書を遵守し、本提案書をその
実施計画書と位置づけて行うものとする。
1. 業務の基本方針
(作成注)
仕様書を踏まえ、業務の実施に当たっての基本方針を記述すること。
(※)A4版1枚以内とする。
2.業務の実施方法
2.1仕様書2.(1)の業務内容
2.2仕様書2.(2)の業務内容
2.3仕様書2.(3)の業務内容
2.4仕様書2.(4)の業務内容
(※)各提案ごとにA4版2枚以内とする。
3.業務の実施計画
時
期
(※)A4版1枚以内とする。
4.業務の実施体制
4.1執行体制、役割分担等
(※)A4版1枚以内とする。
内
容
4.2従事者の実績、能力、資格等
(1)本業務に従事する主たる担当者
氏
名
所属・役職
生年月日
経験年数
(うち本業務の類似業務従事年数)
年(
年)
専 門 分 野
所 有 資 格
経歴(職歴/学位)
所
属
学
会
類似業務の実績
業務名
業務内容
主な手持ち業務の状況(平成
業務名
業務内容
履行期間
年 月∼
年
月
日現在
年
月
件)
履行期間
年 月∼ 年 月
(※)手持ち業務の欄は契約金額が 500 万円以上のものを対象とし、業務内容の欄
は概要を記入する。
(2)主たる担当者以外であって本業務に従事する者
氏
名
所属・役職
生年月日
経験年数
(うち本業務の類似業務従事年数)
年(
年)
専門分野
所有資格
経歴(職歴/学位)
所属学会
類似業務の実績
業務名
業務内容
主な手持ち業務の状況(平成
業務名
業務内容
履行期間
年 月∼
年
月
日現在
年
月
件)
履行期間
年 月∼ 年 月
(※)手持ち業務の欄は契約金額が 500 万円以上のものを対象とし、業務内容の欄
は概要を記入する。
(※)以下複数人ある場合は、同様の様式にて記入する。
5.組織の実績
業務名
発注機関
(名称、所在地)
(受注者名)
(受注形態)
履行期間
業務の概要
技術的特徴
主たる担当者の従事の有無
(※)本様式は、A4版4枚以内に記載すること。
(※)業務名は10件まで記載できるものとする。
(※)発注機関の受注形態欄には、元請受注か下請受注かの区別を記載すること。
(※)業務の概要の欄には、業務内容を具体的かつ簡潔に記載すること。
(※)実績を証明するものとして、契約書写し、注文・請書写し(下請の場合のみ)
を添付すること。
6.組織の環境マネジメントシステム認証取得状況
認証の有無:
認証期間:
認証の名称:
(※)証明書の写しを添付すること。
(※)事業者の経営における主たる事業所(本社等)において、取得しているもの
に限る。
(※)申請中の場合は、その旨を明記し、開札前日までに証明書の写しを提出した
ものについて加点対象とする。
別添5
平成28年度アジアの低炭素社会実現のための低炭素アジア研究ネットワーク(LoCARNet)事業委託業務委託業務に関する提案書の評価基準表
評価項目
大項目
中項目
要求要件
評価
区分
得点配分
技術上の基準
合計 基礎点 加点
0.仕様書の遵守
仕様書に規定する業務の目的や作業事項
に反し、又は矛盾する提案がないこと。
必須
5
5
1.業務の基本方針
仕様書を踏まえ、業務の実施に当たっての
基本方針を記述すること。
必須
10
5
基礎点
提案書が全体として仕様書を遵守してお
- り、業務の目的や作業事項に反し、又は
矛盾する内容がないこと。
5
加点
加点の
採点
-
−
業務目的を達成する上で、効果的かつ効
業務の目的を的確に理解し、関連する専
率的な実施方法が提案されており、その
門的知識を有していること。
理由が明確であること。
2.業務の実施方法
2.1仕様
書2.(1)
の業務内
容
−
カンボジア、ラオス、ミャンマー及び南アジア
を対象としたワークショップについて、どのよ
うな内容で準備・実施するか、工夫を含めて
具体的に記述すること。
必須
20
5
15
業務目的を達成する上で、効果的かつ効
業務実施のための手段・手法が、具体的
率的な実施方法が提案されており、その
に記述されていること。
理由が明確であること。
2.2仕様
第5回LoCARNet年次会合について、どのよ
書2.(2)
うな内容で準備・実施するか、工夫を含めて
の業務内
具体的に記述すること。
容
必須
20
5
15
業務目的を達成する上で、効果的かつ効
業務実施のための手段・手法が、具体的
率的な実施方法が提案されており、その
に記述されていること。
理由が明確であること。
2.3仕様
書2.(3)
の業務内
容
必須
20
5
15
業務目的を達成する上で、効果的かつ効
業務実施のための手段・手法が、具体的
率的な実施方法が提案されており、その
に記述されていること。
理由が明確であること。
2.4仕様
進捗報告会について、どのような内容とスケ
書2.(4)
ジュールで実施するのか、工夫を含めて具
必須
の業務内
体的に記述すること。
容
15
5
10
業務目的を達成する上で、効果的かつ効
業務実施のための手段・手法が、具体的
率的な実施方法が提案されており、その
に記述されていること。
理由が明確であること。
5
10 業務が無理なく実施できること。
3.業務の実施計画
タイGHG削減目標引き上げに関する実現可
能性調査について、どのような内容で準備・
実施するか、工夫を含めて具体的に記述す
ること。
仕様書に係る作業事項を、業務全体の実施
フローにまとめること。
必須
15
業務が効率的、効果的であると見込めるこ
と。
4.業務の実施体制
−
4.1執行 業務の実施体制について、責任者の氏名・
体制、役 役職、従事者の役割分担、従事者数、内・
割分担等 外部の協力体制等を表にまとめること。
必須
30
5
4.2従事
者の実
績、能
力、資格
等
必須
30
5
業務に従事する者の類似業務等の実績及
び資格等を明示すること。
業務に従事する者の業務従事期間中にお
ける本業務以外の手持ち業務の状況を記
載すること。
効果的な業務遂行のため、内外の専門家
適切な役割分担制等により業務執行体制
25
の高度な知見・経験を効果的に活用でき
が構築されていること。
る体制を構築していること。
25
主たる従事者が本業務に従事する十分な 提案者が提案業務分野について高い専門
時間があると認められること。
性を有していること。
5.組織の実績
海外において、低炭素分野おける研究者、
政策担当者、企業等のネットワークの形成
類似業務
やキャパシティビルティングに関わる業務実
の実績
績があれば、業務名、それぞれの概要等を
記載すること。
−
任意
30
-
ISO14001、エコアクション21、KES、エコ
ステージ、地方公共団体による認証制度な
6.組織の環境マネ どのうち、第三者による環境マネジメント認
ジメントシステム認証 証取得の有無、有の場合は認証の名称を
任意
取得状況
記載し、証明書の写しを添付すること。ただ
し、開札する時点において認証期間中であ
ること。
5
-
200
45
技術点
小計
価格点
総計
30
5
−
類似業務の実施実績件数により、6点(2
∼3件)、18点(4∼5件)、30点(6件以
上)を加点する。
−
事業者の経営における主たる事業所(本
社等)において、環境マネジメント認証取
得があるか。1つでもあれば加点(5点)
155
100
300
基礎点部分の採点は、技術上の基準を満たす場合に、当該基礎点全部を得点とする。
加点部分の採点は、配点5点の場合、技術上の基準に基づき、優;5点、良;3点、可;1点、不可;0点、の4段階評価とし、配点に応じて係数をかけて得点を算出する。
基礎点がある項目に係る加点部分の「不可;0点」とは、基礎点の基準は満たす(基礎点は得点)が、加点部分の基準をなんら満たさない場合である。
加点合計
基礎点
価格点
総合評価点
別添6
◆環境マネジメントシステム認証制度の例◆
事業者が、その事業経営の中で自主的に環境保全に関する取組を進めるにあたり、環境に関する方針や目標を自ら設定し、
これらの達成に向けて取り組み、その取組結果を確認・評価し、改善していくこと(環境保全の取組に係るPDCAサイクル)を
「環境マネジメント」といい、そのための事業者内の体制・手続等の仕組みを「環境マネジメントシステム」(EMS)という。その
主な例は以下のとおりであるが、他にも地方版のEMSや、運送事業者を対象としたグリーン経営認証制度などがある。
全国版EMS
ISO14001
エコアクション21
KES
エコステージ
概要
ISO審査登録機関及び
認定機関で構成。国際
的に認められた第三者
認証制度。1996年に制
定。
環境省が策定した中小
企業にも取り組みやすい
環境マネジメントシステム。
2004年に開始。把握す
べき環境負荷指標を特
定しているほか、環境活
動レポートの作成・公表
を必須要件としている。
中小企業にも取り組
みやすい環境マネジメ
ントシステムとして
2001年に京都で開始。
KESを参考とした地方
版KESが他の自治体
等に広がっているとと
もに、相互認証も行わ
れ、KESの認証取得
事業者は全国に広
がっている。
ISO14001取得前から取
得後も含めた環境マネジ
メントシステム。5段階の
認証ステージがある。エ
コステージ2は
ISO14001の要求事項を
全て含んでおり、エコス
テージ2の認証を取得で
きれば、ISO14001に挑
戦可能なレベルとなる
事務局の母体となる団
体
ISO(国際標準化機構)
持続性推進機構
KES環境機構
エコステージ協会
地方版EMSの例:
北海道環境マネジメントシステムスタンダード(HES),青森環境マネジメントフォーラムAES, いわて環境マネジメントフォーラムIES,みちのくEMS,三重環境マネージ
メントシステム(M-EMS),宝塚環境マネジメントシステム(TEMS), 神戸環境マネジメントシステム(KEMS) 等