ドクターズキャリアに貞島 博通総長のお話が掲載

宇和島徳洲会病院 の 挑戦
んの産地で真珠や魚の養殖など豊か
次 救 急 ま で 対 応 し 病 床 数600を
超える市立病院と、JCHOが運営
する総合病院がありました。しかし、
開院から 年経った頃、急性期を過
ぎ退院したものの、行き場がない患
者さんが数多く当院に来院している
ことに気が付いたのです。そうか、
とはっきりと意識しました」と、当
なるという、大きな役割があるんだ、
は行き場のない患者さんの受け皿に
設が足りなかったんだ! 私たちに
望 ん でい る 医 療 に 注 力
て 地 域 の 人々が 本 当 に
も、 も う一つ の 柱 と し
尿 器 医 療 を 柱 としつつ
程 だ。同 院 で はこの 泌
この地域には急性期と在宅の中間施
時を振り返る。
していく 方 針 を 打 ち 出
した。
ています。そこで必要となるのは、
高齢者が幸せに暮らせる
システムづくりを目指して
その後、宇 和 島 徳 洲 会 病 院は腎
移 植 を 含 めた 泌 尿 器 医 療で 名 を 馳
認知症を地域全体でどう診ていくの
「宇和島地域は都市部より急速に
高齢化・人口減少が進んでおり、超
島徳洲会病院は、その海を目前に、
せる。 床の移植病棟を有し、修復
と し た き め 細 や か な ケ ア を 行 い、
プローチではなく、患者個人を対象
を設置、疾患や症状を対象としたア
宇和海に面した温暖な気候と、みか
減少するのです。まずは、倒れない
意欲を持つことによって、認知症も
いかに提供できるかを考えています。
楽しく、意欲的に体を動かせる場を
開院当初、院長として赴任した貞
2004年に開院した。
ととなった。
た意思伝達装置の受給が実現するこ
では入院患者へ配布されていなかっ
取り組みがきっかけとなり、愛媛県
植の件数では日本で 本の指に入る
腎 移 植 臨 床研 究 も 行 う。生 体 腎 移
同院では2009年に「物忘れ外来」
か、ということです」と貞 島総長。
高齢社会への取り組みが急務となっ
背後には緑豊かな丘陵という立地に、
な海の幸に恵まれた宇和島市。宇和
島博通総長は、
「市内にはすでに3
温暖な気候と海の幸に恵まれた宇和島市に、2004年に開院した宇和島徳洲会病院。
同院では今、これからの日本が迎えるであろう超高齢社会を先取りする医療に、
様々な角度から取り組んでいる。
ここで何が必要なのか?
地域に求められる意味を知る
年々外来患者数を伸ばしている。今
ように、足腰を強くしようという運
愛媛県の玄関口、道後温泉や松山
城で有名な松山市から車で 分ほど、
後は市とも連携を強化し、
「認 知 症
動から、力を入れていくつもりです」
地域医療のあるべき姿を
宇和島から全国へ発信する
「 当 院はまだ開 院して 年しか
経っていない、いわば地域の新参者
開催している。
「フレイルやサルコペ
めの「医療講演会」なども精力的に
や、予防の大切さを知ってもらうた
院した人のための「リハビリ友の会」
言葉通り、同院のリハビリを経て退
「私は地域医療で一番大切なのは、
実は予防だと思います」との総長の
となり、患者自身が行政に申請依頼
が発せなくなっても意思疎通が可能
の習得を勧めている。そのため言葉
で 文 字 入 力 が可 能 な 意 思 伝 達 装 置
行する前に、体の一部の微細な動き
ではALS患者に対して、病気が進
を育む支援を行っているのだ。同院
ALSチームを結成し、患者の自立
することを目的に、多職種からなる
ALS患者の自立と社会参加を支援
同院では障害者病棟でのALS診
療でも目に見える効果を上げている。
地 域 医 療 を 志 す 方、総 合 診 療 を目
います。専門や経験にこだわらず、
「そのためにも、地域医療のでき
る医師をここで育てていきたいと思
ていくことが今後の目標だと言う。
地域医療のあるべき姿として発信し
として構築し、超高齢社会における
そして、これらの挑戦の成果を、
宇和島独自の地域包括ケアシステム
す」と貞島総長は語る。
されている様々な挑戦を続けていま
の協力を得て、地域に本当に必要と
社会の一員として生きるため
自立を支援するALS診療
患者さんが地域で幸せに人生を全う
できるシステムをつくっていきたい」
というのが貞島総長の願いだ。
また、回復期リハビリにも力を入
れており、回復期リハビリ病棟が1
ニアなど、加齢に伴う機能低下を起
を出したり、家族や患者仲間とメー
指す方に来ていただきたい。ここに
です。しかし、各分野の優れた医師
こしている人は、一人暮らしや老老
ルのやり取りをしたりす
はこれ か らの 日 本 で 本 当 に 必 要 と
〜3のランク分けをされた時に、ラ
介護等で閉じこもってしまうと、
段々
ることができる。
「ALS
される医 療に直 接 触 れる場 があり
ンク を取ったという実績もある。
弱ってしまいます。そういう方々が、
専門の医師による熱心な
ます」
2014年、 宇 和 島 徳 洲 会 病 院
に池田佳広院長が着任し、
「 経 営的
◆ ◆ ◆
よう、人に頼るよりも先
視 点 」がより 強 化 さ れることに な
状が軽いうちに、社会の
に自分でできることを行
る。 次 回 は 池 田 院 長 の 経 営 改 革へ
一員として生きていける
うこと、つまり自立を促
●募集科目/内科・外科・整形外科・健診・麻酔科 ●業務内容/外来対応:週 4 ~ 5コマ(1コマ患
者数 10 ~ 30 名程度)
、病棟管理:受持ち患者数 10 ~ 20 名程度(介護療養の場合は 50 名程度)
、往
診、手術 等 ※科目により、異なります ●給与/年収 1,400 万円 ~ 2,000 万円(税込)
●勤務日
数/週 4.5 〜 5.5 日 ●勤務時間/平日 8:30 ~ 17:00、土曜日 8:30 ~ 12:30 ●当直/ 3 ~ 4
回(月)※応相談 ●休日/日曜日、祝祭日、年末年始休暇、夏期休暇等 ●待遇/雇用保険、労災
保険、健康保険、賠償保険、学会費補助、医療費補助、赴任費用補助、借り上げ社宅制度等 ●診療
科目/内科、循内、外科、泌尿、整外、他7科目 ●病床数/ 300 床 ●医師数/常勤 13 人 ●勤
務地/愛媛県宇和島市住吉町 2-6-24 ●交通/ JR「宇和島駅」から車で約 5 分 ★勤務条件等はご
相談に応じますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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の挑戦について紹介する。
医療法人 沖縄徳洲会 宇和島徳洲会病院
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患者教育の賜物です。症
この患者は顎のわずかな動きだけで、
モニター上に文字を表示する。伝えた
いことを入力してからナースコールを
押すので、会話ができなくてもスムー
ズな意思疎通が可能。
1
宇和島は伊達10 万石の城下町。
宇和島城からは市街が一望にできる。
http://www.uwatoku.org
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開院当時院長だった貞島博通 現・総長
すのです」
。そして、この
〒 798-0003 愛媛県宇和島市住吉 2-6-24
担当:事務長 / 平島
TEL.0895-22-2811
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「超高齢社会」
の地域医療に挑む。
シリーズ