郡上市主伐・再造林実証業務委託仕様書

郡上市主伐・再造林実証業務委託仕様書
1.業務名
郡上市主伐再造林実証業務
2.業務の目的
郡上市では、平成27年9月から市内大型製材工場が本格稼働したことにより、大規模
な木材需要が生まれました。一方で、市内の人工林のうち 8 割は利用期に達した 9 齢級以
上となっており、将来に亘る森林の多面的機能の維持及び持続的に木材資源を利用してい
くためには、適切な主伐・再造林による齢級構成の平準化を進める必要があります。
そのためには、主伐時の適正な収益の確保と林業投資額の約 7 割を占めるともいわれる
植栽から下刈り完了までの初期段階の低コスト化が不可欠であることから、効率的な主伐
と販売方法の提案及び低コスト造林技術を採用し、その効果を自ら検証・評価する取組を
募集します。
3.履行期間
協定締結日から平成39年3月31日まで
(ただし、平成28年度の事業については、協定締結日から平成29年3月27日まで)
4.事業地の概要
・ 古道市有林 郡上市大和町古道足代山地内(222 ホ 6-1・6-2・7-1・7-2)
・ 事業地面積 約1.55ha
・ 位置図
1
・ 森林経営計画 有(H26.1.20 認定)
・ 樹種・林齢 スギ・ヒノキ・カラマツ・林齢 50 年~62 年
・ 樹種等明細 樹種
スギ
ヒノキ
カラマツ
胸高
本数 樹高 幹材積 本数 樹高 幹材積 本数 樹高 幹材積
直径
(本) (m)
(m3)
(本) (m)
(m3)
(本) (m)
(m3)
(cm)
12
1
11
0.06
14
1
14
0.11
16
6
14
0.84
2
12
0.24
18
4
16
0.8
2
15
0.38
20
11
16
2.75
3
16
0.75
22
15
18
4.95
2
16
0.62
24
30
19
12.3
1
18
0.41
26
48
20
24.48
4
18
1.92
28
60
23
40.2
5
20
3.05
1
22
0.65
30
73
27
66.43
3
20
2.07
32
86
27
88.58
8
20
6.24
34
90
27
103.5
1
21
0.91
36
74
28
97.68
3
21
3.03
38
67
28
96.48
3
21
3.33
40
59
30
99.12
1
22
1.27
42
52
30
94.12
44
38
30
73.72
46
17
31
36.72
1
23
1.62
48
18
31
41.94
50
14
32
35.98
52
4
32
11
54
3
32
8.82
56
1
33
3.22
60
1
33
3.62
66
2
34
8.78
計
774
956.14
40
25.9
1
0.65
※幹材積に占める推計
A材(3m) 50%・A材(6m) 5%・B材 20%・C材(小丸太) 10%・D材 15%
※材積や規格等上記数値については、その内容を保証するものではありま
せん。詳細は現地見学会等の際に提案者により確認してください。
※上記数量のうち販売見込み材積については、提案者で現地を見ていただ
き、提案してください。
5.業務内容
(1)業務の内容
・ 市有林内の事業地において、立木の伐採、市場等への運搬、販売
・ 事業実施に伴い法令等による規制がある場合は許認可に関する関係機関等との調整
・ 主伐等で伐採する木の市場等への運搬、販売代金の収受、手数料の支払い
・ 販売代金(市場手数料等販売代金から相殺される手数料がある場合は、当該手数料分
を差し引いた金額)の市への振込
・ 提案と実績のコスト比較
2
・ 森林施業等事業地内で行った作業記録の作成
・ 事業地の被害調査(平成29年度以降)
・ 事業実施に伴う補助金の交付申請、実績報告等に必要な資料の提出(平成29年度以
降)
・ 獣害対策、造林、保育その他の森林施業(平成29年度以降)
(2)提案事項
以下の条件のもとで市が指定する市有林内の事業地において、主伐、伐採木の販売及び植
栽実施年度の年度当初から10年間に必要な施業で、造林技術の低コスト化に資する具体的
な取り組みを募集します。市内において通常行われている施業の方法と比較して、植栽及び
保育に必要となる労力や経費の縮減を目指すもので、個々の施業の段階で低コスト化を求め
るものではありません。
なお、主伐は平成28年度に実施し、植栽実施は平成29年度に実施してください。また、
伐採木の販売は原則として平成28年度に実施してください。
本提案についての見積金額はすべて税込で記載してください。
①活用する補助金等の種類及び補助率
・ 原則、業務提案書作成時に存在し、かつ交付条件が満たせる補助金・交付金などにより、
施業を提案してください。
・ 市の平成29年度以降の支出限度額は原則として標準事業費とします。ただし、標準事
業費では事業運営が困難な場合は、詳細な積算見積りを提示してください。また、ツリー
シェルターの撤去・廃棄経費など、標準単価表が適用できない場合は適宜積算してくださ
い。
②再造林を考慮した主伐の提案
・ 主伐及び販売は、平成28年度に実施する工程で提案してください。
・ 「材の集積」
・
「仕分け」
・
「検収」は原則、事業地内で行ってください。林道及び作業道
については、他の交通の支障にならない範囲で利用することができますが、利用場所等に
ついては市と事前協議した上で利用してください。
・ 事業実施にあたっては、関係法令及び「郡上市皆伐施業ガイドライン」を遵守してくだ
さい。
・ 積算については、詳細に記載していただき、主伐から市場等販売先への運搬経費等、事
業遂行上必要な経費を全て含めて提案してください。
③事業実施に伴い伐採される木材の最適な伐採木販売の提案を行ってください。
・ 当事業地の地理的条件や資源量、伐採にかかる経費等を踏まえ、最大の利益がでるよう
な最適な素材販売の提案を行ってください。
・ 「仕分け」
・
「検収」の作業場所や方法、素材の規格(A材からD材)に応じた販売先や
販売方法を提案してください。
・ 立木価格は、市場等において立木販売価格から差し引かれる経費(市場手数料等)を控
除した価格を素材の規格や工程毎に 1m3(又は 1t)あたりの単価に換算して提案してくだ
さい。
・ 販売材積について、実績と見込みの相違による平成28年度の委託料の変更については、
予算の範囲内で行います。
④低コストで確実な再造林の提案
・ 植栽は、平成29年度(4月頃)に実施する工程で提案してください。
・ 平成29年度から平成38年度までの森林整備の内容及び経費について提案してくださ
い。
3
・ 植栽(平成29年度)から3年間の施業については、県補助事業を活用する都合上、原
則として次のとおりの提案としてください。
(提案内容)
ⅰ 目標林系は、木材生産林としてください。なお、植栽する樹種はスギのコンテナ苗とし、
1,500 本/ha、品種については提案してください。
ⅱ 対象地は、ニホンジカの被害が想定されますので、捕獲を除く獣害対策を提案してくだ
さい。なお、獣害対策については、下刈りの省略、雪起しの省略及び温室効果による生長
の促進等を検証したいことからツリーシェルターを使用してください。
ⅲ 3年目に下刈りを実施してください。
ⅳ 設置したツリーシェルターについては、原則協定期間内に回収・廃棄するものとし、か
かる事業費を計上してください。
ⅴ 確実な再造林が実施されるよう、適宜市とともに現地確認を行い、補植などの措置が必
要な場合には、市と協議し必要な処置を速やかに行ってください。
Ⅵ 作業道の開設・改良・補修を行う際は、関係法令及び岐阜県作業道作設指針等を遵守し
てください。
6.協定
・ 優秀提案者として選定した事業体とは、市と協定を締結します。
・ 協定期間は、協定締結日から平成39年3月31日とします。
4
事 業 名
主伐・再造林実証事業
業 務 番 号
農林第28-10号
業 務 箇 所
郡上市 大和町 古道地内
地 区 名
事 業 量 の 区 分
履 行 期 間
当 初
主伐 スギ・ヒノキ・カラマツ
815本
造材・集材・伐採木の運搬及び販売
㎥
業 務 の 概 要
業 務 価 格
設 計 額
消 費 税
相 当 額
業 務 費
設 計 金 額
(単位円)
業 務 価 格
請 負 額
郡上市主伐・再造林実証業務
業 務 名
消 費 税
合 計
郡 上 市
契約の日から 平成29年3月27日まで
主伐及び販売費 内訳表
名 称
数 量
単位
単 価
金 額
摘 要
主伐及び販売
伐採委託等
伐倒
815
本
単価表(001
)
㎥
単価表(002 )
㎥
単価表(003
)
㎥
単価表(004 )
造材
集材
運搬
伐採及び販売計
1
式
1
式
共通仮設費
1 頁
郡 上 市
主伐及び販売費 内訳表
名 称
数 量
単位
単 価
金 額
摘 要
直接原価
1
式
0
式
0
間接費
1
合計
千円未満切捨
1
式
0
1
式
0
1
式
0
消費税相当額
合計
2 頁
郡 上 市
100本
名 称 ・ 規 格
数 量
単位
単 価
金 額
当り (単価表001)
摘 要
伐倒
特殊作業員
人
普通作業員
人
諸雑費
%
計
1本あたり単価
1 頁
郡 上 市
造材
名 称 ・ 規 格
10㎥ 数 量
単位
単 価
金 額
当り (単価表002)
摘 要
造材
運転手(特殊)
人
損料(バックホウ)
バケット0.45㎥
日
損料(アタッチメント)
0.7m級
日
燃料費(軽油)
日
計
1㎥あたり単価
2 頁
郡 上 市
集材(車両系)
名 称 ・ 規 格
10㎥ 数 量
単位
単 価
金 額
当り (単価表003)
摘 要
集材(車両系)
運転手(特殊)
人
普通作業員
人
諸雑費
%
計
1㎥あたり単価
3 頁
郡 上 市
運搬
名 称 ・ 規 格
1㎥ 数 量
単位
単 価
金 額
当り (単価表004)
摘 要
運搬(10tダンプトラック)
1.00
㎥
計
4 頁
郡 上 市