安全・安心なクレジット取引の実現に向けて 国民生活

平成 28 年 7 月 20 日
安全・安心なクレジット取引の実現に向けて
国民生活センターの消費者相談・苦情情報の活用を開始します
~悪質加盟店排除に向けた取組を強化します~
経済産業省は、消費者の利益の保護、安全・安心なクレジット取引の実現に向け
て、独立行政法人国民生活センターの消費者相談・苦情情報(PIO-NET)をクレジ
ット会社による加盟店調査に活用するための取組を開始しました。
このような PIO-NET の活用は国民生活センターとして初めての取組となります。
1.背景
クレジットカードやショッピングクレジットの取扱高は、2015 年に 58 兆円まで成長する
一方、消費者相談・苦情の件数も増加傾向にあります。
平成 26 年 12 月 26 日に公表された「キャッシュレス化に向けた方策」(内閣官房、金
融庁、消費者庁、経済産業省、国土交通省、観光庁)においても、クレジットカード等
を安全に利用できる環境の整備が求められ、悪質加盟店の排除に必要な取組が期
待されています。
また、平成 27 年 7 月 3 日に取りまとめられた「産業構造審議会商務流通情報分科会
割賦販売小委員会報告書」においても、クレジット取引に関する消費者トラブルの主
な原因は悪質加盟店による販売方法にあり、消費者トラブルの未然防止のために、
これらの悪質加盟店の排除が重要であると指摘されています。そして、そのための取
組として、クレジット会社による加盟店調査(消費者からの加盟店に対する苦情の調
査、加盟店契約の際の調査)において国民生活センターの PIO-NET 情報を有効活用
するための措置の実施が求められています。
このため、経済産業省は、国民生活センターと連携し、今般、クレジット会社が国民生
活センターから PIO-NET 情報の提供を受け、加盟店調査を行う際の端緒情報として
活用する取組を開始いたしました。
2.PIO-NET 情報の活用の概要
① 経済産業省の依頼を受け、国民生活センターはクレジットで支払いが行われた取
引に関する PIO-NET 情報を、経済産業省に提供します。
② 経済産業省は、一般社団法人日本クレジット協会に PIO-NET 情報を連携します。
日本クレジット協会は、クレジット会社による加盟店調査、苦情対応調査に有効な
情報を精査し、クレジット会社に提供します。
③ クレジット会社は、消費者からの加盟店に対する苦情の調査や加盟店契約にあ
たっての調査に際し、PIO-NET 情報を活用します。
※なお、PIO-NET 情報は相談者個人が特定できないよう匿名化しております。また、
経済産業省は PIO-NET 情報の適切な利用及び管理等について、日本クレジット協
会及びクレジット事業者に対する監督・指導等を適切に行います。
(本発表資料のお問い合わせ先)
商務流通保安グループ 商取引監督課長
担当者:松井、山田
電 話:03-3501-1511(内線 4191)
03-3501-2302(直通)
03-3501-6198(FAX)
坂本