ロシア: メチェル社情報 2016 年 7 月 21 日掲載 6 月 28 日のメチェル社 HP の情報によれば、メチェル社は Gazprombank に対するエリガ 炭鉱開発プロジェクトの 49%シェアの売却取引が完了したことを発表した。同炭鉱ライセン スを保有する Elgaugol の 49%、Ulak~Elga 鉄道支線を保有する Elga Doroga の 49%、鉄 道支線の輸送オペレーターである Mechel-Trans Vostok の 49%を総額 343 億 RUB で売却 した。 6 月 30 日の現地報道によれば、メチェル社のコルジョフ社長は同日行われた同社株主総会 で、上記取引後のメチェル社の純債務残高は約 4000 億 RUB であると発表した。同社長は また、現在同社が毎月 40~50 億 RUB 程度の営業利益を上げていることを報告した。 同日付の現地報道によれば、メチェル社のコルジョフ社長は株主総会で、同社はエリガ炭 鉱開発に外国投資家を含む、他の投資家を誘致する用意がある、と述べた。多くの交渉を行 い、現在も継続しているが、今日現在で同社が満足できる提案はないと指摘し、同プロジェ クトに最も大きな関心を寄せているのは日本企業(複数)であるとした。 7 月 1 日の現地報道によれば、メチェル社のコルジョフ社長は株主総会で、約 700 億 RUB を支出した Elga~Ulag 鉄道支線建設をロシア鉄道に売却する交渉は、債務再編が不透明化 した際にいったん停止されたが、2016 年初めに再開したと明らかにした。現在売却を成立 させるべく、全関係者が満足できる最適案を模索し、ロシア鉄道と協議しているとのこと。 同日付の現地報道によれば、メチェル社は 6 月 30 日の株主総会で取締役会を改選、ジュー ジン会長を再任した。ロシア産業企業家同盟のショーヒン会長が初めて取締役会に入り、副 会長となった。 (モスクワ事務所 屋敷 真理子) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すもので はありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能 性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレ ポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガ ス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
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