千葉県南房総市の分析事例(PDF:2824KB)

RESAS(地域経済分析システム)
を活用した分析事例
千葉県南房総市
2016年3月
南房総市
関東経済産業局
まちの概要
交通インフラ
南房総市は、平成18年に7町村が合併して発足。東京から
100km圏に位置する。平成9年に東京湾アクアラインが開通、平
成19年に東関東自動車道館山線が全線開通し、東京圏からのアク
セスがより身近に。
産業の歴史的変遷
温暖な気候を生かした野菜や果実、花卉園芸が年間を通して盛んであり、特に江戸時
代から続くビワ栽培や冬から早春にかけての露地花栽培は、生産品の出荷のみならず、
体験観光にも活用されている。また漁業は、さば・さんま・まき網・曳縄漁・イカ釣り
などの漁船漁業に加え、定置網漁・採海藻や各種養殖業が広く営まれている。また全国
で5ヶ所(関東では唯一)の捕鯨基地のうちの一つを有しており、鯨肉は地域の特産品
として流通している。
観光産業としては、市内に趣向の異なる8つの道の駅を有し、観光・地域振興の拠点
となっている。海岸沿いには大型リゾートホテルが並び、同時に家族経営の民宿や飲食
店が多数存在。夏の海水浴や冬から春にかけての花狩り・果物狩りが盛期。年間入込客
数は延べ500万人を越えており、一次産業と並び地域の主要な産業となっている。
特産物
1
STEP0
人口の動きをしっかり見る
2
STEP0. 人口の推移
人
ž口構造をみると、総人口は42,104人(2010年)で1980年以前をピークに減少傾向。また、生産年齢人口は52%(2010
年)から41%(2040年)に減少、老年人口は37%(2010年)から51%(2040年)に増加する予測。【図0-1】
人
ž口増減の要因をみると、1995年以降、自然減が大きな要因となっている。【図0-2】
ž
転出入の変化要因については、転出超過状態であり、直近では館山市・千葉市・君津市等への転出が多い。年代別では、10代
後半から20代前半までの世代が一貫して転出超過。
ž
従業地における従業者数は、農業・林業が一番多い。通勤・通学の動きをみると、館山市や鴨川市へ流出超過という関係。
南房総市の人口推移
出典:総務省「国勢調査」、国立社会保障・人口問題研究所
「日本の地域別将来推計人口」
南房総市の自然増減・社会増減の推移
出典:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数に関する調
3
査」※2012年までは年度データ、2013年以降は年次データ。
3
STEP1
地域における主要な産業を選ぶ
4
STEP1. 地域の主要な産業の特定(大分類)
ž
売上高、従業者数、付加価値額、取引流入額の構成割合からみると、大分類では「卸小売業」「宿泊飲食サービス業」「医
療福祉」「建設業」「製造業」が主要産業。
売上高(企業単位、2012年)
卸売業
小売業
従業者数(事業所単位、2012年)
卸売業
小売業
製造業
医療
福祉
宿泊業・
飲食サー
ビス業
建設業
付加価値額(企業単位、2012年)
医療・福祉
建設業
卸売業・小売業
※取引流入額の図については省略
出典: 総務省・経済産業省「平成24年経済センサス-活動調査」
5
STEP1. 地域の主要な産業の特定(中分類)
ž
売上高、従業者数、付加価値額、取引流入額の構成割合からみると、中分類では「農業」「総合工事業」「飲食料品卸売
業」「飲食料品小売業」「宿泊業」「社会保険・社会福祉・介護事業」「医療業」が主要産業。
売上高
従業者数
(企業単位、2012年)
(事業所単位、2012年)
宿泊業
総合工事業
農業
3,991人
農業
10,919百
万円
飲食料品卸売業
社会保険・社会福
祉・介護事業
漁業
540人
付加価値額
(企業単位、2012年)
医療業
飲食料品小売業
※取引流入額の図については省略
社会保険・社会福
祉・介護事業
出典: 総務省・経済産業省「平成24年経済センサス-活動調査」
6
STEP1. 地域の主要な産業の特定(地域循環による生産額と移出入額)
ž
地域経済循環分析によって把握する生産額は「サービス」「農林水産業」「食料品」の順に多く、移輸出入収支額をみると
「農林水産業」「食料品」の順に高い。
移輸出入収支額
産業別(2010年)
出典: 環境省「地域産業連関表」、「地域経済計算」(株式会社価値総合研究所(日本政策投資銀行グループ)受託作成)
7
STEP2
主要産業について他地域と相対比較する
8
STEP2. 他地域との比較優位の確認(製造業)
ž
製造業の中分類ベースで売上高・従業者数・付加価値額、取引流入額の構成比をみると、「食料品製造業」「プラスチック製
品製造業」「繊維工業」が全国・県と比して割合が高い業種であることがわかる。
従業者数構成比(事業所単位、2012年)
売上高構成比(企業単位、2012年)
南房総市
食料品製造業
プラ
南房総市
千葉県
千葉県
全国
全国
食料品製造業
繊維
プラ
付加価値額構成比(企業単位、2012年)
南房総市
食料品製造業 千葉県
千葉県
プラ
繊維
全国
全国
※取引流入額の図については省略
出典: 総務省・経済産業省「平成24年経済センサス-活動調査」
9
STEP2. 他地域との比較優位の確認 (製造業 特化係数)
ž
売上高・従業者数・付加価値額、取引流入額の構成割合が高かった業種について特化係数をみると、2項目以上で特化係数
が1.5以上の業種は、「食料品製造業」「プラスチック製品製造業」「繊維工業」である。
業種
食料品
プラスチック
製品
繊維
基準値
南房総 構成比①
千葉県構成比
全国構成比②
特化係数(①÷②)
付加価値額
48.6
16.2
9.6
5.06
従業者数(事業所単位)
43.9
21.5
13.9
3.16
売上高
64.1
19.8
8.6
7.45
付加価値額
20.9
4.5
4.4
4.75
従業者数(事業所単位)
8.1
5.4
5.4
1.50
売上高
14.7
3.0
3.7
3.97
付加価値額
11.9
1.5
2.9
4.10
従業者数(事業所単位)
11.3
1.9
4.6
2.46
売上高
9.0
0.6
2.2
4.09
※取引流入額の数値については省略
・特化係数が1.5以上のものについて色付け
10
STEP2. 他地域との比較優位の確認 (卸売業・小売業 構成比)
ž
卸売業、小売業の中分類ベースで売上高・従業者数・付加価値額、取引流入額の構成比をみると、「飲食料品卸売業」「飲食
料品小売業」「その他の小売業」が全国・県と比して割合が高い業種であることがわかる。
売上高構成比
南房総市
従業者数構成比
(企業単位、2012年)
飲食料品卸売
飲食料品小売
その他
小売
南房総市
千葉県
千葉県
全国
全国
付加価値額構成比
南房総市
(事業所単位、2012年)
飲食料品小売
その他
小売
飲食料品卸売
(企業単位、2012年)
飲食料品小売
飲食料品
卸売
その他
小売
千葉県
全国
※取引流入額の図については省略
出典: 総務省・経済産業省「平成24年経済センサス-活動調査」
11
STEP2. 他地域との比較優位の確認 (卸売業・小売業 特化係数)
ž
売上高・従業者数・付加価値額、取引流入額の構成割合が高かった業種について特化係数をみると、2項目以上で特化係数が
1.5以上の業種は、「飲食料品小売業」「飲食料品卸売業」「その他の小売業」である。
基準値
南房総市構成比①
千葉県構成比
全国構成比②
特化係数(①÷②)
48.3
16.2
14.9
3.24
41.2
33.3
27.6
1.49
売上高
30.3
10.7
8.5
3.56
付加価値額
21.7
8.4
9.7
2.24
12.3
5.6
6.7
1.84
売上高
37.4
13.5
14
2.67
付加価値額
16.7
28.1
16.3
1.02
29.5
25.6
23.1
1.28
17.5
15.2
9.4
1.86
付加価値額
飲食料品小売業 従業者数(事業所単位)
飲食料品卸売業 従業者数(事業所単位)
その他の小売業※ 従業者数(事業所単位)
売上高
※その他の小売業については取引流入額の特化係数が1.5以上となっている(取引流入額の数値については省略)
・特化係数が1.5以上のものについて色付け
12
STEP2. 他地域との比較優位の確認(宿泊業・飲食サービス業)
ž
宿泊飲食サービス業の中分類ベースで売上高・従業者数・付加価値額、取引流入額の構成比をみると、「宿泊業」が全国・県
と比して割合が高い業種であることがわかる。
売上高構成比
南房総市
従業者数構成比
(企業単位、2012年)
宿泊業
南房総市
千葉県
千葉県
全国
全国
(事業所単位、2012年)
宿泊業
付加価値額構成比 (企業単位、2012年)
南房総市
宿泊業
千葉県
全国
※取引流入額の図については省略
出典: 総務省・経済産業省「平成24年経済センサス-活動調査」
13
STEP2. 他地域との比較優位の確認 (宿泊飲食サービス業 特化係数)
 売上高・従業者数・付加価値額、取引流入額の構成割合が高かった業種について特化係数をみると、2項目以上で特化係数
が1.5以上の業種は、「宿泊業」である。
基準値
南房総市構成比①
千葉県構成比
全国構成比②
特化係数(①÷②)
56.5
24.3
19.3
2.93
62
13.6
14.1
4.4
66.4
27.5
23.2
2.86
付加価値額
宿泊業
従業者数(事業所単位)
売上高
・特化係数が1.5以上のものについて色付け
※取引流入額については省略
<製造業、卸小売業、宿泊・飲食サービス業以外で、大分類・中分類で主要産業にあがった業種の特化係数について>
 「医療福祉」の特化係数をみると、「社会保険・社会福祉・介護事業」「医療業」の特化係数は高くなかった。
 「建設業」の特化係数をみると、「総合工事業」の特化係数が高かった。
14
STEP3
主要産業における中核企業を抽出する
15
STEP3. 主要産業における中核企業の抽出
STEP1及び2によって選定した8つの主要産業について、売上高・従業員数、コネク
ター・ハブ度、雇用貢献度、利益貢献度の観点を総合的に踏まえて中核企業を抽出。
 農業
RESASの機能にはベースとなる中核企業候補が存在しないため、定性的な調査等で把握す
ることが必要。
 食料品製造業
ベースとなる中核企業候補は7社。いずれも資本金1000万円以下、従業員数10人以
下、売上高数億円規模の小規模企業。また、取扱品目は水産加工がほとんどで、農産物を
手がける企業は存在せず。
 飲食料品小売業
ベースとなる中核企業候補は2社。いずれも資本金1億円以下、従業員数10名程度、売
上高10億円以下の小規模企業。
 飲食料品卸売業
ベースとなる中核企業候補は3社。いずれも資本金1000万円以下、従業員数10名以
下、売上高10億円以下の小規模企業。
 宿泊業、その他の小売業
RESASの機能にはベースとなる中核企業候補が存在しないため、定性的な調査等で把握す
ることが必要。
 プラスチック製品製造業、繊維工業
ベースとなる中核企業候補は3社。いずれも資本金4000万円以下、従業員数25名以
下、売上高2億円以下の中小規模の企業。
16
STEP4
追加分析(流動人口、モノの動きなど)
17
STEP4. 流動人口
 人が集まっている場所には道の駅など集客拠点が存在。
千葉県周辺
メッシュ分析
流動人口(2014年6月、休日)
富楽里とみやま
道楽園
和田浦
WA・O!
とみうら
枇杷倶楽部
館山市
白浜野島崎
ローズマリー
公園
2014年6月
休日
18
STEP4. 観光入込客数
 観光入込客数は平成20年506万人から531万人に増加。千葉県内第6位、安房地域では第1位。宿泊客総数は平成20年66万人
から平成26年48万人に減少。安房地域では鴨川市に続く第2位。
千葉県観光入込客数(2008年)
千葉県観光入込客数(2014年)
平成26年 千葉県観光入込客数
平成20年 千葉県観光入込客
45,000,000
40,000,000
35,000,000
30,000,000
25,000,000
20,000,000
15,000,000
10,000,000
5,000,000
0
50,000,000
45,000,000
40,000,000
35,000,000
30,000,000
25,000,000
20,000,000
15,000,000
10,000,000
5,000,000
0
浦千木成香南酒鴨銚山富館佐茂旭勝大
安葉更田取房々川子武津山倉原市浦多
市市津市市総井市市市市市市市
市喜
市
市町
町
浦千成木香南鴨銚富山館勝佐旭茂大九酒
安葉田更取房川子津武山浦倉市原多十々
市市市津市総市市市市市市市
市喜九井
市
市
町里町
町
千葉県宿泊客総数(2008年)
千葉県宿泊客総数(2014年)
平成20年 千葉県宿泊客総数
7,000,000
6,000,000
平成26年 千葉県宿泊客総数
7,000,000
6,000,000
5,000,000
5,000,000
4,000,000
4,000,000
3,000,000
3,000,000
2,000,000
2,000,000
1,000,000
1,000,000
0
九
十
九
里
町
0
浦成千鴨南木館勝銚旭山佐九
浦成千鴨南館木勝銚旭九佐山富大香酒茂
安田葉川房更山浦子市武倉十
安田葉川房山更浦子市十倉武津多取々原
市市市市総津市市市
市市九
市市市市総市津市市
九市市市喜市井市
市市
市
町
町
市
里
里
町
町
出典:千葉県観光入込調査
大富香酒茂
多津取々原
喜市市井市
19
町
町
19
STEP4. 農業の特徴
 農業部門別販売金額における構成割合からは、「酪農」「花き・花木」「果樹類」が主要産業。
農業部門別販売金額
総額
(2010年)
品目別産出額等(2006年)
1位
2位
3位
畜産
産出額
乳用牛
347千万円
肉用牛
29千万円
鶏
15千万円
花き
出荷量
カーネーション
18700千本
きく
5900千本
ゆり
989千本
果樹
収穫量
みかん
1190トン
びわ
424トン
日本なし
41トン
出典:農林水産省「生産農業所得統計」、農林水産省「産作況調査
いずれもデータは2006年
出典: 農林水産省「農林業センサス」再編加工
20
STEP4. 農業の特徴
 南房総の農家数・農業従事者数は減少傾向にあり、平成22年のデータを20年前(平成2年)と比較すると、農家数
は35.8%、農業従事者数は70.7%減となっている。また65.1%は65歳以上となっている。
図1
図3
農家数・農業従事者数の推移
(人)
農業従事者数(人)
年齢別農業従事者数
(戸)
農家数(戸)
25,000
男
7,000
5,928
35.8%減
4,767
19,689
0
6,000
5,384
20,000
102
5,000
4,299
17,958
15,000
3,000
11,688
70.7%減
平成12年
15~64歳
平成17年
平成22年
34.9%
9
11
60%
70%
80%
90%
100%
500
400
300
200
100
87
58
40 ~ 44
49
65.1%
50%
168
45 ~ 49
41
65歳以上
287
50 ~ 54
87
18
40%
316
55 ~ 59
129
32
30%
345
60 ~ 64
259
65歳以上農業従事者割合
20%
335
65 ~ 69
0
10%
500
214
70 ~ 74
53
0%
400
75~79
280
1,000
0
図2
300
131
80~84
314
2,000
5,770
平成7年
200
7,245
5,000
平成2年
100
4,000
346
10,000
(人)
85歳以上
217
3,807
女
34
35 ~ 39
26
30 ~ 34
24
25 ~ 29
9
20 ~ 24
5
15 ~ 19歳
5
0
出典: 農林水産省「2010農林水産業センサス」
※注 図1は「自営農業に従事した世帯員数」、図2及び図3は「自営農業に主として従事した世帯員数」を参照したため、人数に差異がある
21
地域が抱える課題の把握
及び
政策的対応の方向性
22
地域が抱える課題の把握 及び 政策的対応の方向性
基礎分析から導き出された南房総市の特徴と課題
 一次産業は、農林水産業の従業者数が最も多く、かつ移輸出入収支額がプラスで
あり、域外マネーを稼ぐ産業ではあるが、高齢化と後継者不足が顕著。
 二次産業は、域内には農産物を製品化する食料品製造機能が弱く、新たな付加価
値を創出する仕組みが必要。
 三次産業は、卸小売業及び宿泊飲食サービス業が雇用を支える主要産業である
が、移輸出入収支額はマイナスとなっており、域内産業との繋がりが弱い可能性
がある。一方、観光マップ及び観光入込客数をみると、当該地域に数十万人規模
で集客を図る拠点が複数存在する。つまり、観光による集客のポテンシャルを生
かしきれていないという課題を抱えている可能性がある。
政策的対応の方向性
 ポテンシャルのある農林水産業において6次産業化、或いは農商工連携の成功ケー
スを創出し、拡充するための支援策を検討することが重要。例えば、数十億円ク
ラスの売上をあげるビジネスに転換していくための方策(新製品開発、販路開拓
など)を検討する。
 域内産業(宿泊・飲食サービス、食料品製造業等)への波及効果を意識した観光
振興策を検討することが必要。
23
自治体の取組
ポテンシャルのある農林水産業において6次産業化、或いは農商工連携の成功ケー
スを創出し、拡充するための支援策を検討することが重要。例えば、数十億円ク
ラスの売上をあげるビジネスに転換していくための方策(新製品開発、販路開拓
など)を検討する。
⇒農水産業、加工業・流通・販売事業者とのマッチング、コラボレーションの
支援、域外マネー獲得のため、更なる高付加価値化をめざす。
特産品:房州びわを使った商品開発
皮むき作業
ピューレ作業
24
24
自治体の取組
~情報、技術、出会いのプラットフォーム~
(Minamiboso production Business Club 略称「MBC」)
■目的
地産地消を基盤に、南房総産農林水産物の安全・安心・新鮮イメージの向上を図り、
広く・多く使われることで消費者の食生活を豊かなものにするとともに、生産者所得の向上と安定を目指します。
■会員資格
南房総産農林水産物を活用する事業を展開したい、個人、団体または事業者等が対象です。※入会審査があります。

南房総市で農林水産業を営む人(市内に農地や施設を所有する者)

農林水産物の流通、加工業を営む人 (市外者可)

農林水産物やその加工品の販売業を営む人(市外者可)
■活動内容

会員情報の公開(PR)…会員情報を公開し、契約栽培・直接契約等の①事業者マッチング※1、②異業種同士による新規事業の創造(コラボ)※2 等を支援します。

セミナー等の開催…バイヤー等専門家による商品のブラッシュアップや実務に役立つセミナー等を開催します。
入
会
希
望
【提出書類】
•
•
入会申請書
事業計画書
入
会
審
査
※1マッチング事業、※2コラボ事業
【審査/事務局(市)・専門家】
•
•
地産地消の推進への寄与
事業の実現性・拡大性・地域への貢献度等
● MBCは、会員の皆様に「出会い」の場を提供し、新たな「出会い」を形にする支援を行います。
事務局(市)・専門家
会員
交流会
事業提案
選評会
「出会いの場」
マッチング事業
取引契約
セミナー
・・・
会
員
情
報
の
公
開
事業提案
事
務
局
※1
契約支援
コラボ事業
※2
事業化支援
農商工連携・6次産業化 (補助事業等の活用)
市内産品の流通による第一次産業の振興
•
•
•
•
地域資源を活かした産品・サービス等の開発
ブランド化等の販売促進
消費者ニーズの把握
販路の拡大
地域力の発展・向上
市場流通
25
自治体の取組
域内産業(宿泊・飲食サービス等)への波及効果を意識した観光振興策を検討す
ることが必要。
⇒既存システムを宿泊・飲食業、地域づくり団体等へと発展させる為に、南房総
版DMO(持続可能な中間支援機能)を創設し、地域全体をマネジメントする。
展開している観光集客システム
26
自治体の取組
●状況
・「行政」と「観光協会」、「観光事業者」の3者による観光振興
・地域全体のPR、キャンペーン・イベントの実施、観光案内と
予約受付
●マーケット
・都市圏の旅行会社が、企画・商品造成を行い送客
・避暑としての海水浴、或いは会社の福利厚生施設、臨海学校
変化に対応した
機能と体制づくり
従来型観光振興の問題点(指摘事項)
・顧客志向ではない ・持続しない
・プロが不在 ・目標不明確
・責任の所在不明
時代の
流れ・変化
●状況
・情報化の進展(インターネットの普及)による情報入手の個人
手配の容易さ。
・ニーズの多様化「一人十色」「本物指向」等
・訪日外国人の急速な増加(2020年東京オリンピック開催)
●マーケット
・団体から個人・小グループ。各ニーズにあった客層。外国人
新たな体制に必要な機能・活動
・マーケティング機能 ・マネージメント機能
・商品開発 ・販路拡大 ・品質管理
・財源の確保 ・プロモーション 等
南房総版DMO
地域の観光マネージメントを一本化する
着地型観光プラットフォーム
【戦略/方針】
【作戦/プロジェクト(事業)】
持続可能な中間支援機能の創設と交流人口の拡大
資源の新たな切り口による活用展開と顧客開拓
→ 地域活力の向上と地域経済の振興
『(仮称)南房総観光地域づくりプラットフォームプロジェクト
~南房総DMOの構築~』
○取り巻く環境
・情報化の進展による情報入手や予約手配の容易さ拡充
・ニーズの多様化「一人十色」「本物指向」等
・訪日外国人の増加と2020年オリ・パラ開催
・各産業団体(農業、漁業)や地域づくり団体の観光分野での展開
・地域資源の現状は原石。見直しと新たな活用展開が必要
・道の駅の浸透と機能充実が求められている
・地方創生の波
○課題解決のための方策
・ニーズに応じた異業種団体やまちづくり団体など、多種多様な人や組織との
連携した 持続できる、『地域振興を目指した観光プラットフォームの
構築』により、地域資源を掘り起こし多様な団体で新メニューを開発、
販売し、新たな顧客の開拓を図る
・これまで検討してきた広域観光プラットフォーム(観光圏モデル)を検証。
・農業者、漁業者、宿泊施設、飲食店、観光施設、ガイド、地域づくり団体
等と観光協会、行政、これまで個々に展開していた個人や組織を連携さ
せ、個々ではできない「面」としての展開を促進
・プラットフォームには、マーケティングとマネージメントの機能を持たせる
ことにより、①旅行エージェント事業、②地域ブランディング事業、③メ
ディアビジネス事業、④商社事業を展開させ、財源の確保を行い、事業
を持続させていく。
【戦術/事業施策】
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南房総ラウンド・オペレーター「㈱ちば南房総」を核とした組織・機能の創設
・「㈱ちば南房総+南房総市」での立ち上げの合意
(市プロモーション協議会からスタートさせる)
・専門職・支援員等の人材登用(専門家招へい制度・地域おこし協力隊)
・事業計画、マーケティング調査
・モデル事業、実践事業によるビジネス構築
・プロモーション強化、法人化検討 当
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