緊急赤潮情報H28-2

緊急赤潮情報H28-2
平成28年7月12日
大分県農林水産研究指導センター
水産研究部浅海・内水面グループ
別府湾でカレニア・ミキモトイ、シャットネラ属が注意密度(カレニア・ミキモトイ:200細胞/mL、シャットネラ属:10細胞
/mL)を超えて確認されています。最高密度は、カレニア・ミキモトイがJF日出支店前の490細胞/mL、シャットネラ属
が日出中間育成場前の16細胞/mLとなっています。
カレニア・ミキモトイ、シャットネラ属は非常に有害なプランクトンです。漁業被害が発生する可能性があ
りますので、以下の点を参考にして漁業被害の未然防止に努めて下さい。
カレニア・ミキモトイの注意密度は、200細胞/ml、警戒密度は、2,000細胞/mlで
す。
シャットネラ属の注意密度は、10細胞/ml、警戒密度は、100細胞/mlです。
(カレニア・ミキモトイ赤潮の留意点)
①
カレニア・ミキモトイは、魚介類の斃死を引き起こす非常に有害な赤潮プランクトンです。
②
特に、アワビ、サザエ等では海面が着色する前に斃死する可能性があります。
③
本種は赤潮の初期には中・底層で増殖し、パッチ状になって上下動を繰り返すプランクトンです。水色や漁
模様の急変など海域監視の強化に努めてください。
(有害赤潮発生時の留意点)
①
赤潮発生時には、漁港内での畜養は避けて活け〆出荷等の対策が必要です。
②
赤潮の発生、漁模様の変化などが確認された場合は、浅海チーム、最寄りの県振興局水産班までご連絡下さ
い。
表1 赤潮プランクトン検鏡結果(H28.7.8)
調査 水深 採水層 水温
時間
(m)
(℃)
0
①
15:34 美濃崎漁港
2
0
②
13:20 納屋港
2
0
③
7月12日 15:03 JF日出支店前
2
④
0
日出中間育成
14:45 2
前
⑤O-1
8:27
10
20.5
調査
地点
調査
月日
塩分
(PSU)
32.90
カレニア
・ミキモトイ
シャットネラ
属
(細胞/ml)
7
8
9
126
2
490
3
3
380
ヘテロシグマ
アカシオ
0
1
0
0
0
0
16
2
0
コクロディニウ
ム
ポリクリコイデ
ス
0
0
0
0
2,000
0
0
0
0
0
0
0
0
0
着色有り
0
2
0
0
⑥
●②
●
④
●①
⑤
●
●③
備考