No.38 1学期の終わりに

風 のかたち
No.38
安田小学校
新田 哲之
2016 年 7 月 14 日
1 学期の終わりに
4 月に新しい学年になり、子どもたちは学校生活を通して様々なことを学んできました。新し
いクラスになって友達ができた子は、友達がいなくて不安だったけど、「だいじょうぶ。いつ
か友達はできるものだ。」と学びました。算数の九九を覚えていたはずなのに時がたって忘れ
てしまった子は、復習することの大切さを学びました。
こうやって学んだことを自覚し、これからの活動につなげていくために、1 学期の終わりには
4 月からの学習を振り返ることをします。
・1 学期に水泳で 15 メートル泳ぐことができた。初めて 15 メートル泳げたからと
てもうれしい。
・1 学期にがんばったことは、モンシロチョウの観察をじっくりしたことです。
・スポーツの時間に登り棒をがんばった。なかなか登れなかったけど何回か練習
をしていると半分まで登れるようになった。次は一番上まで登りたい。
・図工で自画像を完成させた。
・わたしの心に残ったのは、かんげい集会です。ペアも変わったのでどきどきし
ました。今年もがんばりたいです。
・ノート検定できれいな字を書くようになった。
自分でがんばってきた 1 学期を思い出し、その中から特にこれを「やり通した」「実現させた」
と思うことを1つ選んで書いたものです。
上記の子どもの振り返りを見れば、子どもは授業を通して成長するとわかります。子どもは
成長するとき、自分でめあてを持ち、達成するにはどうしたらよいか考え、判断し、行動しま
す。初めは、先生から与えられた課題であっても、自分でめあてを持てば、子どもは主体的に
取り組むようになります。15 メートル泳ぐことは到底無理でできないと初めは思っていても、
先生の指導を受け、仲間とともにやっていけば、15 メートル泳ぐことが自分のめあてになり、
そうなればゴールに向けて自ら思考・判断・行動するようになります。
子どもは行事を通して成長します。山の学習で自分の荷物を準備することを学んだ 3 年生は、
学校生活で学習準備をするようになりました。かんげい集会で 1 年生をみんなで迎えた上級生
は、その喜びとともに、ひと学年大きくなった自覚と意欲を持つようになります。特に、5 年生
と 6 年生は、図書や栽培、保健、代表などの委員会活動で下級生がより楽しく、よりよく生活
できるようにどうしたらよいか考えて行動していました。
1 学期に子どもたちは、自らめあてを持ち、思考・判断・行動すること(自ら学ぶ力)をやっ
てきました。1 学期を終えるこの時期に、自分のがんばりに目を向けることは、自分に自信を持
ち、夏休み、そして、2 学期からの学校生活に弾みをつけることになります。