明光中だより

茨城町立明光中学校
第42号
平成28年7月12日
〈学校教育目標〉
日
真理を求め,正義を愛し,たゆ
まなく努力する生徒の育成
本日の朝,体育館において1学期最後の全校朝会が行われまし
た。学校長から最初に中央地区総合体育大会での明光中生の活
躍,がんばりを称える言葉と感動を与えてくれたことへの感謝の
気持ちが述べられました。
そして,その活躍そのものが「チーム明光のセカンドステージ」の象徴であるという言葉
をいただきました。
その後,515人の明光中生一人一人がそれぞれ違う立場にいる今だからこそ,一人一人
に大きな目標,しっかりとした心構えをもって日々の実践を積み重ねて欲しいという学校長
の強い願いをもとに,「気宇壮大」という四字熟語が提示されました。
今日もまた,背筋をしっかり伸ばし全身で話を聴く明光中生の姿が印象的でした。
裏面に学校長の話の原稿を記載します。
他人のものさし
自分のものさし
それぞれ寸法がちがうんだな
(平易な詩を独特の書体で書いた書の詩人,相田みつおの言葉より)
朝会終了後に,生徒指導主事の田寺教諭より,交通安全について再度気を引き締めていく
必要があるという指導がありました。毎日を元気で学校で生活できているという当たり前の
ことが,いかに幸せで尊いものであるのかということを強調しながら,生徒に命の大切さを
投げかけました。
平成28年度 7月全校朝会 校長のあいさつ
皆さんおはようございます。
東茨城地区,中央地区と総合体育大会が終わりました。先月下旬から先週まで,皆さんは
本当によくがんばりました。皆さんの大会での素晴らしい姿を見る度に,たくさんの感動を
もらいました。もう一試合,後1点で…。そんなシーンがたくさんありました。最後まであ
きらめない,全力で取り組む姿がたくさんありました。「チーム明光」の力を見せてもらい
ました。
陸上競技は県大会も終了しました。その結果,本年度も関東大会へ駒を進める生徒が出ま
した。素晴らしいことです。これから県大会に出場する,水泳部,剣道部,柔道部,卓球部,
ソフトテニス部の各選手には,心から健闘を祈ります。昨年度より多くの選手が県大会に出
場できることや,東茨城地区,中央地区大会での大活躍は,セカンドステージの成果として,
とても嬉しく思います。是非,県大会を突破して,関東大会に出場できるように全力を尽く
してください。
ところで,皆さんは「チーム明光」の大切な一員であることは当然のことですが,現在,
それぞれの状況が,1か月前と大きく違うことを理解しているでしょうか。
県大会に出場する3年生,コンクールに向けて最後の追い込みに入った吹奏楽部の皆さん。
作品を完成させ引退した3年生と,中心になって活動している1,2年生の美術部の皆さん。
県大会出場がかなわず,新チームとなり,チームの主力として活躍する1,2年生。そして
残念ながら,部活動を引退した3年生。それぞれの思い,気持ちが大きく異なっています。
誰もが経験する部活動の引退とは,それほど,重要であり,重い区切りなのです。皆さん
の中にはもしかしたら,まだ引退したくないと引きずる気持ちがあるかも知れませんが,き
っぱりと,さっぱりと決別することは,これからの人生の中でもたくさんあります。ですか
ら人間として必要なことです。
そんな状況の皆さんに,今日は「気宇壮大(きうそうだい)」という言葉を示します。初
めて聞いた皆さんもいると思います。「気宇壮大」とは,心構えや発想などが,並はずれて
大きく立派なことを意味します。「気宇」とは心の広さ,心構え,「壮大」とは大きくて立
派なことです。簡単に言うと,大きくて立派な心構えや発想,思いをもつことなのです。人
間は何かをするときに,心構えや発想は誰でも持つはずです。「気宇壮大」とは,それが並
はずれて大きくて立派なことです。しかしながら,何が大きくて何が立派であるかは,皆さ
ん自身が決めることです。
勝ち続けなければ,先へ進めない,県大会に出場する皆さんの心構えや発想は,当然なが
ら大きくて立派です。ここまで勝ち続けたからこそ,県大会に出場できるのですから。新チ
ームでがんばろうとしている1,2年生。皆さんの心構え,発想も大きくて立派です。引退
した先輩たちの後を引き継ぎ,自分たちが部活動の主役として努力していくわけですから。
コンクールに向かう吹奏楽部,美術部の皆さんの心構え,発想も大きくて立派です。人を感
動させる芸術作品を創り上げていく,その上で,自らの技術,技能を最高点,絶頂まで高め
ていく,その実践を,今まで何度も繰り返してきたのですから。そして,部活動を引退した
3年生の皆さんには,部活動の目標ではない,新たな「気宇壮大」,つまり進路に向けて,
自らが認める,大きくて立派な心構え,発想を持って欲しいのです。
部活動を引退したから,とりあえず休憩,今までできなかった好きなことをする,確かに
それも必要なのかも知れません。しかし,それよりもまず,局面から逃げることなく,自ら
の進路にしっかり向きあい,進路について,真剣に考えることを始めて欲しいです。
冒頭でも話しましたが,今,この時は,ここに集う515人のそれぞれの立場が異なる大
切な時期です。だからこそ,それぞれが自分の目標を確認し,実行しなければなりません。
この時期の過ごし方は,本当に大切なのです。
皆さんには,是非,それぞれの心の持ち方を,「気宇壮大」にして欲しいと思います。今
の目標は,皆さんの大きな夢や目標に向かう途中の目標です。小さな目標を確実に実現した
うえで,力を付けたうえで,挑戦してください。
本日は,「気宇壮大」。心構えや発想などが,並はずれて大きくて立派なことを,皆さん
に示しました。今できる各自の目標に向け,着実に取り組んでください。皆さんなら実現で
きると信じています。暑い中,今日も全身でしっかりと聞いてくれてありがとう。以上で終
わります。