第6回 経済・財政一体改革推進委員会 教育、産業・雇用等ワーキング・グループ 資料1 環境省 説明資料 平成28年7月11日 環境省 廃棄物処理施設の重要性 ○市民生活の根幹となる社会インフラ…「生活根幹施設」 【ごみ焼却施設】 市民生活の中で必ず発生する「ごみ」や「し尿」を適切に処理 するために必要不可欠な根幹的なインフラ。これら施設の適正な 稼働なくしては市民の生活環境や公衆衛生への悪影響が直ちに懸 念される。 ○一時たりとも代用のきかない社会インフラ…「非代替施設」 ごみ・し尿の処理は、交通インフラ等のように他の複数選択肢 で代用できず、ごみ処理施設・し尿処理施設のみでしか対応でき ないものである。加えて、一日たりとも稼働を停止できない施設。 【し尿施設】 ○地方創生の基盤となる社会インフラ…「地域基盤施設」 市民生活に必要不可欠なごみ処理施設が適切に稼働しなければ、 地域における安全・安心を確保できず、政府の重要政策である地 方創生に向けた施策が機能しない。 1 循環型社会形成推進交付金 概要 平成25年度予算 ○○百万円 事業目的・概要等 背景・目的 市町村等が廃棄物の3R(リデュース、リユース、リサイク ル)を総合的に推進するため、市町村の自主性と創意工夫を活 かした広域的かつ総合的な廃棄物処理・リサイクル施設の整備 を支援している。 平成当初以降にダイオキシン類対策のため整備した廃棄物処理 施設の老朽化によるごみ処理能力の不足や事故リスク増大と いった事態を回避するため、新たな更新需要も踏まえ、循環型 社会構築に寄与できる一般廃棄物処理施設の整備に取り組む必 要がある。 また、ごみ焼却施設において廃熱利用は一部にとどまっている ことから、ごみ焼却施設を中心とする地域の廃棄物エネルギー 利用のポテンシャルは高く、自立・分散型のエネルギー拠点と しての役割が期待できる。 事業概要 市町村等が行う地域の生活基盤を支えるための社会インフラで ある廃棄物処理施設の整備を支援。 高効率なエネルギー回収を行う施設の整備だけでなく、更新需 要の増大を踏まえ、施設の更新時期の平準化に資する施設の改 良による長寿命化の取組を重点的に支援。 期待される効果 予算・イメージ等 予算等 年度 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 当初予算 補正予算 交付対象事業数 (単位:億円) (単位:億円) 594 526 504 493 496 394 312 288 273 343 355 280 35 120 167 604 283 383 (単位:件) 255 213 253 302 320 329 267 295 425 422 344 372 <廃棄物焼却施設・老朽化の現状> 全国1,162施設のうち 築20年超:417施設 築30年超:184施設 築40年超: 28施設 老朽化して休止した処理施設 (施設耐用年数:15~20年程度) 事業スキーム 交付金 国 市町村等 【交付先】 市町村等(一部事務組合、広域連合、特別区含む) 老朽化した廃棄物処理施設の適切な更新を行う一方、施設の改 【交付対象施設】 良による長寿命化を図ることで、地域における安全・安心を確 ごみ焼却施設、最終処分場、既存施設の基幹的設備改良事業、等 保。 廃棄物をエネルギー源として有効利用することで、地域におけ 【交付率】 る自立・分散型エネルギーの拠点施設を構築。 交付対象経費の1/3。ただし、一部の先進的な施設については1/2。 2 循環型社会形成推進交付金 ● ● マテリアルリサイクル推進施設 エネルギー回収型廃棄物処理施設 ● ● ● 有機性廃棄物リサイクル推進施設 廃棄物処理施設の基幹的設備改良 最終処分場 ● ● 計画支援事業 長寿命化総合計画策定支援事業等 交付対象事業について 容器包装リサイクル、リサイクルプラザ 高効率発電(増設含む)・熱利用・生ごみバイ オガス化 肥飼料化、汚泥再生処理センター CO2削減・災害対策を伴う延命化対策 安全で信頼性の高い最終処分、 最終処分場再生事業 生活環境影響調査 一例 上:エネルギー回収型廃棄物処理施設 左:同施設フロー図 3 循環型社会形成推進交付金の交付対象の方向性 ■今後増大が見込まれる廃棄物処理施設の更新ニーズに備えて、「高効率エネルギー利用」及び「災害廃棄物処理体制の強化」 の両方に資する包括的な取組を行う施設に対して、交付対象を重点化。 ■更新ニーズの平準化に資する施設の改良・改造による長寿命化においても、同様の包括的な取組を支援。 高効率エネルギー利用 災害廃棄物処理体制の強化 ■ごみ発電のみならず、メタン回収や熱利用、省エネを含めた、総合 的な高効率エネルギー利用施設への政策誘導が必要 地域の防災拠点の整備 ■施設の改良についても、質の高い長寿命化を図りつつ、高効率エ ネルギー利用施設への政策誘導が必要 施設におけるエネルギー利用の高度化 ■従前の高効率ごみ発電よりも、さらに先進的な高効率エネルギー 利用(ごみ発電、メタン回収、熱供給、省エネ等)を実現する施設に 対して、交付対象を重点化 ■改良・改造についても、十分な長寿命化の効果を有し、高効率エ ネルギー利用を行うものに交付対象を重点化 + ■市町村が定める災害廃棄物処理計画に おいて災害廃棄物の受入れを行う拠点施 設に、交付対象を重点化 ■以下の機能を備えた(又は併せて整備す る)施設に交付対象を重点化 (100t/日未満の小規模施設を除く) ・耐震・耐水・耐浪性 ・始動用電源、燃料保管設備 ・薬剤等の備蓄倉庫 【 効果】 ■施設更新及び改修時における、より先進的かつ総合的な高効率エネルギー利用の促進 ■同時に、施設の防災拠点機能を高めることによる、地域の災害廃棄物処理体制の強化の促進 ■交付対象を、これらの政策目的に照らして重点化することにより、予算をより効率的に執行 ■改良・改造も同様の考え方で支援することにより、施設の長寿命化、施設更新時期の平準化にも貢献 4 循環型社会形成推進地域計画について 地域計画は、市町村等により、廃棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和45年法律第137号)第 5条の2に規定する基本方針に沿って、3R推進のための目標と、それを実現するために必要な取組 ・事業等について、総合的に記載・作成されるもの。 ①対象地域 人口5万人以上又は面積400k㎡以上の地域を構成する市町村 (沖縄、離島等は特例として対象) ②目標設定 発生抑制 一人一日当たりのごみの量(○年比△%減) リサイクル リサイクル率(○年比△%増) エネルギー回収 ごみトン当たり発電電力量(○kWh/t) 最終処分 最終処分されるごみの量(○年比△%減) ③記載事項 1)地域の循環型社会を推進するための基本的な事項 対象となる地域、計画期間(概ね5年間)及び基本的な方向等 2)循環型社会形成推進のための現状と目標 排出量、再生利用量、減量化量、熱回収量、最終処分量等の現状と目標等 3)施策の内容 発生抑制、再使用の推進に関する施策、処理体制の変更に関する事項、処理 施設の整備、施設整備に関する計画支援事業、その他の施策について等 4)計画のフォローアップと事後評価 5 循環型社会形成推進地域計画の事後評価について 事後評価の内容については交付要綱等に記載し、着実に実施しているところ。 事後評価の流れ 目標年度の翌年度に、市町村等が、目標の達成状況等について事後評価を行い、報告書を都道府県に 提出する。 →事後評価の結果、地域計画の目標が達成されていないことが明らかとなった場合、その市町村等 は、達成に向けた方策等を内容とする改善計画書を事後評価の報告書に添付して都道府県に提出 する。 提出された都道府県は所見を付して環境大臣に報告するとともに、市町村に対し当該所見を通知する。 改善計画書の提出を受けた環境大臣は、特に目標達成が見込まれない市町村に対しては、目標達成に 向けた重点的な助言その他必要な措置を行う。 事後評価の活用 市町村等は、事後評価を行った時点で有効な地域計画を有する場合、あるいは事後評価の実施以降に 新たに地域計画を作成する場合は、事後評価の報告書及び改善計画書の内容を反映させるものとする。 事後評価の公表 事後評価を行った市町村等は、都道府県知事の所見を付した事後評価の報告書及び改善計画書(作成 した場合)を公表するものとする。 6
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