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■「広域専門相談員(仮称)」について
○ 障がいを理由とする差別に係る相談対応については、まず、障がい者が、身近な市町村等において容易に相談できる体制が構築されることが重要である。
しかし、障がい者差別に関する相談、紛争は、次のような側面もある。
・障害者差別解消法は事業者の事業活動における差別の解消を図ることを目的の一つとしているところ、障がい者と事業者との間の紛争は市町村域を超えて
起こることも多く、一市町村のみでの対応が困難な場合がある。
・地域での相談について、障がい当事者からは、身近すぎて相談しにくい場合(地元で知られたくない、ことを荒立てたくないと我慢してしまう)もあるとの指摘
がある。 〔→ 広域自治体としての府の役割〕
○ また、差別は障がいに対する無理解や偏見から起こるものであり、事業者に対して単に差別に当たりうる行為の是正を求める(さらには制裁的対応の実施)で
はなく、未然防止のためにも、障がいへの理解を啓発しつつ、自主的に差別の解消に取組むよう仲介・調整する機能が必要となる。
〔→ 仲介・調整的役割の必要性〕
⇒ こうしたことから、府に、市町村等地域における相談対応を支援し、また、障がい者と事業者双方の意見を聞きながら仲介・調整を行うことにより差別の解消を
図る「広域専門相談員」を置くものである。
※ 障がい者差別の解消に係る条例を制定している他府県においても、県に広域専門相談員等を置いている。
○ なお、差別解消部会「提言」では、市町村等地域での対応や府の広域専門相談員による対応をもってしても差別解消が図られない場合もありうることから、
差別に当たるか否かを判断し、具体的な助言やあっせん案を提示する中立的な第三者機関(「合議体」)の設置の必要性が指摘されており、今後、こうした
仕組みや、その根拠となる条例の必要性についても検討することとしている。
<「提言」における相談、紛争の防止・解決等の体制整備のイメージ>
合 議 体
解決
専門性を有する人材による調整で解決に至らないとき
大
阪
府
解決
専門性を有する人材(4名)
地域で解決が出来なかった
事案について、助言・あっせ
んの申立て・相談等
言指
導
・
助
地域での解決が困難な事案
市町村等
(相談窓口・相談事業)
相 談
障がいのある者、保護者、関係者
支
援
要
請
解決