第4回 『Sirtuin 活性の可視化蛍光プローブ』

名古屋市立大学若手研究者ランチョンセミナー
「ゲノム・エピゲノムから見た生命機能」開催のお知らせ
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第4回
『Sirtuin 活性の可視化蛍光プローブ』
演者:川口充康(薬学研究科薬化学分野)
日時:2016 年 7 月 19 日(火)12:15-13:00
場所:桜山キャンパス本部棟 4F ホール(軽食提供あり)
Sirtuin (SIRT1-7) は酵母 Sir2 の哺乳類ホモログであり NAD 依存的に脱アセチル化
活性を示し、代謝調節、ゲノム DNA の安定化、ストレス応答などに関与することが
知られている。Sirtuin 活性はがんの代謝を始めとして重要な生理的・病理的機能を持
つため、それぞれのサブタイプ特異的な阻害剤・活性化剤の探索が盛んに行われてい
る。しかしながら、従来の Sirtuin 活性の検出法は多段階の酵素反応を必要とする点
からスループットが低いだけでなく、煩雑な反応ゆえ生細胞内における実用レベルで
の検出は達成されていなかった。
我々は、近年報告された Sirtuin の新たな興味深い酵素活性に着目しそれを利用す
ることで、一段階で簡便にその活性を評価可能な蛍光検出系の構築を行った。構築し
た評価系は、Sirtuin 阻害剤・活性化剤の簡便なスクリーニングを可能とするだけでな
く、生細胞内の内在性 Sirtuin 活性の可視化も可能であることがわかった。
本講演にて、エピジェネティクス研究に対するケミカルバイオロジーからのアプロ
ーチについてご理解いただければ幸いである。
お問い合わせ:薬学研究科 薬化学分野 川口 充康
TEL: 052-836-3408 [email protected]
参加申し込み:[email protected](飛び入り参加も歓迎します)
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------今後のスケジュール: 8月30日(火)12:15-13:00 本部棟4Fホール