第3 大阪湾フェニックス事業の3期事業に向けた取り組みの現状について 1.趣旨 大阪湾圏域広域処理場整備事業(大阪湾フェニックス事業)においては、大阪湾圏域 の市町村が一丸となって廃棄物の減量資源化に取り組んでいるものの、現行の2期処分場 の残容量も逼迫してきていることから、3期事業について、大阪湾広域処理場整備促進協 議会(近畿2府4県、168 市町村、4港湾管理者で構成)で検討が行われてきました。 このたび、促進協議会において3期事業に関する基本的な事項についての確認が行わ れたことを受け、今後、大阪湾広域臨海環境整備センターによって、3期事業の具体化に 向けた検討が行われる予定です。 2.3期事業の基本事項 (1) 3期処分場の計画容量 2期事業終了後 20 年間にフェニックス圏域から発生する廃棄物量に見合う容量を想定 (2) 事業を検討する港湾 ・ 大阪湾フェニックス3期事業は、大阪港、神戸港で検討する。 ・ 但し、現行の兵庫側広域処分場(神戸沖埋立処分場)での廃棄物受け入れの終了に合わ せるため、上記のうち神戸港については、具体化に向けて必要な検討を先行して進める。 (3) 供用開始時期 神戸沖埋立処分場の廃棄物受け入れの終了に合わせて供用開始を想定 3.今後の予定 大阪湾広域臨海環境整備センターによって、神戸港(神戸沖埋立処分場の西側)を事 業候補地として、早ければ夏ごろから環境アセスメントが行われる予定です。 4.神戸市の対応 3期事業の環境アセスメント手続の各段階において、検討結果を公表したり説明会を 開催するなどにより、市民意見等を聴取することが予定されており、神戸市は、地域の 環境保全に責任を有する立場から意見を述べていきます。 17 (参考資料) 1.2期処分場の計画・搬入実績 処分場名(受入開始年月) (平成 28 年3月末現在、単位:万m3) 残容量 進捗率 廃棄物受入終了 計画容量 搬入実績 神戸沖埋立処分場(平成 13 年 12 月) 1,500 1,073 427 71.5% 平成 34 年度 大阪沖埋立処分場(平成 21 年 10 月) 1,398 364 1,034 26.1% 平成 39 年度 ※ ※ 計画年度 覆土となる陸上残土分を含む。 2.3期処分場の検討対象港の現状 瀬戸内海環境保全特別措置法により、瀬戸内海における埋立は、自然と人々の生活が 調和した多面的価値を有するなどの瀬戸内海の特殊性に十分配慮しなければならないと されており、国の瀬戸内海環境保全基本計画においても、埋立がやむを得ない場合におい ても、周辺環境への影響が回避・低減できるよう十分配慮されなければならないとされて います。 そのような状況を踏まえ、広域臨海環境整備センター法に基づく広域処理場整備対象 港湾に指定されている大阪湾内の4港(別図参照)の状況を見ると、既に周辺環境への影 響を配慮されており、現時点で埋立免許を取得している、または、今後の土地利用が想定 されている神戸港、大阪港以外に3期事業の検討対象となる候補地がないのが実情です。 別図 大阪湾の状況 18
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