シーズタイトル 手の平サイズのホットスポット式酸素センサシステム 氏名(所属、役職) 研究責任者:岡元智一郎(長岡技術科学大学 大学院工学研究科 准教授) コーディネータ :品田正人(長岡技術科学大学 テクノインキュベーションセンター 産学官連携コーディネーター) H23 年度採択課題名、 低濃度用ホットスポット酸素センサの開発 (AS231Z02782B) (課題番号) 技術キーワード セラミックス、センサモジュール、小型化 【新技術の概要】 【従来技術・競合技術との比較】 LnBa 2 Cu 3 O 7-δ (Ln:希土類元素)セラミックスの単 本センサは、従来のものと比べて素子自体の構 一線材に、室温で電圧を印加すると線材にホッ 造が極めてシンプルであることから、小型化、 トスポット(図1)が現われ、線材を流れる電 低廉化が可能であり、外部加熱を必要としない 流は雰囲気の酸素濃度に依存する。この特性を ため、ステム全体の構築は著しく簡便となる。 利用し、既存のガルバニ電池型センサよりも応 また、金や白金等の貴金属電極を必要とせず、 答性が高く、製造コストが低い酸素センサを開 従来センサにおいて問題となっていた妨害ガス 発した。また、名刺よりも小さいサイズに電源 (揮発性有機物、二酸化炭素)の存在下におい を含む全てのシステムを組み込むことに成功し ても、本来の感度を維持する。既存のガルバニ た(図2) 。 電池型センサを凌駕する性能を引き出すことに 成功しており、様々な分野での利用が期待でき る。 【本技術に関する知的財産権】 「酸素センサ」特許第 4714867 号 出願人:国立大学法人長岡技術科学大学 図1 室温でセラミックス線材に電圧を印加す るだけで、ホットスポットが発生し、電流検知 式の酸素センサになる。 発明者:高田雅介、岡元智一郎、飯浜和史 【想定される技術移転】 酸欠の防止、食品の品質管理、防爆、燃焼の管 理・制御、健康機器の制御等、様々な分野におい て、小型・軽量・低廉・低消費電力であり、高 信頼性を有する本センサの潜在的需要は膨大で ホットスポット式センサ素子 あると考えられる。また、本センサを用いるこ とにより、ホームエレクトロニクス分野での新 規需要の開拓が期待できる。今後、実使用環境 下における耐久性、信頼性の評価を行う必要が ある。 【お問い合わせ先】 長岡技術科学大学 産学・地域連携課 知的財産係 須田哲也 図2 名刺よりも小さいサイズに電源を含む全 ての酸素検知システムを組み込むことに成功し た。 Tel: 0258-47-9279 [email protected]
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