感染性胃腸炎の集団発生事例について

記 者 発 表 資 料
平成28年7月6日
(担当)健康福祉局健康安全課
(内線)700-3220
(直通)214-8059
(担当)教育局健康教育課
(内線)720-4410
(直通)214-8880
感染性胃腸炎の集団発生事例について
7月1日(金)に公表した、市立小学校における感染性胃腸炎が疑われる事例に関し、調査の結
果、ノロウイルスを原因とした感染性胃腸炎の集団発生と判明しました。
なお、7月4日(月)の新規発症者は3名、5日(火)は1名と減少しており、終息傾向となっ
ています。
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学校名
仙台市立田子小学校(宮城野区田子2丁目1番1号)
児童数
教職員数
2
568名(平成28年6月30日現在)
50名
調査結果概要
(1)発症者
児童127名
教職員2名(7月5日(火)現在)
※児童1名が入院したが既に退院。重症者は無く、全員が治癒または快方に
向かっている
※7月1日(金)に児童143名発症と発表したが、その後の聞き取りで、
一部児童が感染性胃腸炎ではないことが判明
(2)発症期間
6月27日(月)~
(3)症状
嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱
(4)原因病原体 ノロウイルス
3
経過
(1)6月30日(木)朝、学校より市保健所宮城野支所に「78名の児童が欠席し、うち68
名が胃腸炎症状を呈している」旨の連絡があった。直ちに宮城野支所が調査および校内の消
毒等の指導を開始した。
(2)調査の結果、検査をした発症者9名のうち8名の検体からノロウイルスが検出されため、
原因病原体はノロウイルスと判断した。
(3)6月30日(木)に多数の児童が発症したことから、給食についても調査したが、調査の
結果、給食が感染原因ではないと判断した。
裏面につづく
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学校の対応
(1)6月30日(木)
・ 保健所からの指示を受け、校内での給食調理を中止し、パンと牛乳のみの提供とした。
・ 登校後に体調不良を訴える児童が増加したため、5校時限での下校措置をとった。
・ 校舎内の水道蛇口や取手、トイレ等の消毒を実施した。
(2)7月1日(金)
・感染拡大の予防のため臨時休校の措置をとり、家庭への注意喚起の連絡を行うとともに、
引き続き校舎内の消毒を実施した。
(3)7月4日(月)
・短縮4校時限での下校措置をとるとともに、引き続き校舎内の消毒を実施した。
(4)7月5日(火)
・通常の授業を再開した。
・給食の安全性が確認されたことを受け、給食を再開した。
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本件に関する取材先
感染性胃腸炎については健康安全課、学校の対応等については健康教育課へお問い合わせく
ださい。
<感染性胃腸炎予防のための注意事項>
1 予防について
○手洗いを励行する。特に食事の前、トイレの後、おむつの交換の後などは石鹸と流水で
よく洗う。
○食品は十分に加熱調理(85℃~90℃で90秒以上)する。
2 嘔吐・下痢などの症状が出たときの対応について
○糞便、嘔吐物を処理する時は、使い捨てのマスクと手袋を着用し、汚物中のウイルスが
飛び散らないよう注意する。
○手すり、ドアノブ、床などを塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)などで清拭する。
○下痢などの症状が見られる時の入浴は、できるだけ浴槽に入らず、かけ湯かシャワーで
すませる。
○バスタオルや手拭タオルは共有せず、個別に使用する。
○下痢や嘔吐がひどい場合には水分補給につとめるとともに、早めに医療機関を受診しま
しょう。