ガバナンス コーポレート・ガバナンス 私たちは、企業活動において、多 動によって、そのような企業風土の 標などを組織として機能させ、達成 様なステークホルダーの期待に応え 醸成に努めています。 するために、内部統制のプロセスを るという使命感と、社会的良識にかな これらの考えにより、今後も、コー 整備、運用するとともに、 “事業機会 う高い倫理観をともに備えた企業風 ポレート・ガバナンスの継続的な強化 に関連する不確実性”と“事業活動 土こそが、自らの行動を規律するも と推進に取り組み、持続的な成長と の遂行に関連する不確実性”の双方 のとなると強く認識しています。そし 企業価値の増大を図ります。 を含んだ統合的なリスクマネジメント て「リコーウェイ」のもと、自らの行 加えて、自ら掲げた戦略や事業目 に取り組んでいます。 ■ コーポレート・ガバナンス体制 経営監督 株主総会 報告 審議・決定 監査役 (連絡会) 監督 監査 取締役会 監査 報告 上程 監督 会計監査人 指名報酬委員会 社長執行役員(CEO) 審議・決定 業務執行 内部統制室 共有・周知 方針展開/進捗管理 進捗管理 周知・徹底 人事委員会 経営会議 共有・周知 [顧客・市場]財務部門 市場責任者会議 執行役員会議 内部統制 リコーグループでは、 「リコーウェイ」 プ経営管理基本原則」を制定し、そ います。 に込められた価値観に立脚し、企業 のなかの「内部統制原則」に沿って さらに、業務の有効性と効率性の 倫理と遵法の精神にもとづき、競争 活動を展開しています。またリコー 向上、財務報告の信頼性の確保、企 力の強化を目指した内部統制システ グループの共通の規則については、 業活動に関連する法令・社内ルール ムを整備・運用し、その継続的な改善 グループ標準「リコーグループスタ などの遵守確認などを目的として内 に努めています。 ンダード(RGS) 」として制定し、グ 部監査も実施しています。 活動の指針として「リコーグルー ループ全体で遵守するよう推進して 17 誠実な企業活動 トータル・リスク・マネジメント(TRM:Total Risk Management) リコーグループは企業活動に重大 グループの安定的・持続的な発展と な悪影響をおよぼすリスクに的確に 企業価値を増大させることを目的に 対処するため、リスクマネジメントを 活動しています。 実施しています。リスクマネジメント ■ 経営リスク・カテゴリー ● 災害・大事故 ● 感染症 リコージャパンでは、TRM のなかで、 ● 情報セキュリティ の推進に際しては、リコーグループ 企業活動に悪影響をおよぼすおそれ ● ITシステム を取り巻くリスクを網羅的・統括的に があり、人命や社会への影響、被害 ● コンプライアンス 捉えて整理・対処することにより、実 金額が大きいリスク項目を右の 11 の ● 刑事事件 ● 効性・効率性のある統合的リスクマネ カテゴリーに定めて、課題解決に取り 裁判・行政処分 ● 債務保全 ジメント、すなわちトータル・リスク・ 組んでいます。 ● 製品供給リスク ● 重要品質問題 ● 広告・宣伝問題 マネジメント(TRM)を実現し、 リコー インシデント発生時の対応 インシデントが発生した場合は、迅 報告・情報共有)を行います。発生状 C O L U M N 速かつ的確に対応できるように、イン 況の把握から対応までの役割を、明 シデントの緊急度と重要度にもとづき、 確にした組織体制の実動により、イン 災害時の対応 最高経営責任者への即時報告と緊急 シデントの終息・再発防止のマネジメ 連絡網によるエスカレーション(発生 ントを実施しています。 災害発生時など、緊急かつ重大な 危機が発生した場合は、インシデ ント対応体制にもとづき、適切な 情報伝達と意思決定を行います。 2015 年 9 月の関東・東北豪雨や、 ■ インシデント対応体制 2016 年 4 月の熊本地震では、リ コーグループ全体で被害地域の 社長 対応主管区長 リスクマネジメント 担当部門 (不祥事以外すべて) 重大インシデント ︵発展可能性を含む︶ 発生時の第一報 各担当役員 コーポレート本部長 人事担当部門 (不祥事関連) 情報を収集。リコーロジスティクス、 リコーリースなどのグループ会社 の協力体制のもと、 被災機の搬出・ 廃棄を行いました。また、営業・カ スタマーエンジニアによる保守メ ンテナンスの実施や、代替機の手 配などの対応で、お客様の業務の 復旧に努めました。 子会社管理部門 発生主管区(第2階層) 関連子会社 協力会社 インシデント発生 発生区(第3∼4階層) RICOH JAPAN CSR report 2016 18
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