選挙権の停止に係る事務処理の遺漏について

記 者 発 表 資 料
平成28年7月7日
(担当)太白区戸籍住民課
(内線)704-6150
(代表)247-1111
選挙権の停止に係る事務処理の遺漏について
太白区戸籍住民課において、既決犯罪通知書※1の事務処理の遺漏により、住所地の選挙管理委
員会へ送付する公職選挙法第11条(選挙権及び被選挙権を有しない者)第3項※2に基づく通知
(3項通知)の送付が遅れる事案がありました。
このため、住所地の選挙管理委員会で、7月10日の参議院議員通常選挙の選挙人名簿に、選
挙権を有しないことの表示がされず、投票所入場券が送付されていたことが判明しました。
なお、住所地の選挙管理委員会に確認したところ、当該人は期日前投票をしておらず、また選挙
権停止の手続きも完了したとのことです。
1
遺漏件数
2
経過
1件(本籍地:太白区、住所地:県外)
(1)平成27年10月20日(火)
検察庁から本籍地(仙台市太白区)あての既決犯罪通知書を太白区戸籍住民課で収受。
その後、当該事務の専用トレイに入れたまま事務を行わなかった。
(2)平成28年7月1日(金)
既決犯罪通知書に係る文書の処理状況について点検したところ、通知書1通について処
理がされていないことが判明。直ちに処理を行い、住所地の選挙管理委員会に3項通知を
発送したが、この際誤って住所地ではない他の自治体の選挙管理委員会に送付した。
(3)7月6日(水)
住所地の選挙管理委員会から、3項通知が誤って届いた選挙管理委員会から通知が転送
されたことと、当該人へ参議院議員通常選挙の投票所入場券を送付してしまったことの連
絡があった。
住所地の選挙管理委員会へ事情説明を行うとともに、当該人の期日前投票がされていな
いことおよび選挙権が停止されたことを確認した。
3
原因
(1)本来の事務の流れは、①文書収受後に専用のシステムに入力する。②入力結果を印刷し入
力者以外の職員および課長が確認。③入力結果が正しければ、住所地の選挙管理委員会あて
の通知書を出力。④発送の決裁後に発送する。
今回は、収受のみで留まってしまったもの。
(2)送付先については、封筒に記載する際に、勘違いにより同一県内の他の選挙管理委員会宛
てとしてしまったもの。
裏面につづく
4
再発防止策
検察庁等の法務機関から届く各種通知書の受付リストを作成し、システムの入力チェック、
3項通知発送のチェックをそれぞれ複数体制で実施する。
※1 既決犯罪通知
裁判所での有罪判決が確定したとき、検察庁から本籍地の市区町村あて送付されるもの。市
区町村では公職選挙法第11条第3項に基づき、当該人の住所地の選挙管理委員会に通知する
ことになっている。
市区町村の選挙管理委員会は、この通知があった場合は、同法第27条第1項の規定に基づ
き、選挙権を有しなくなったことについて、直ちに選挙人名簿にその旨の表示をしなければな
らないこととされている。
※2 公職選挙法(抜粋)
(選挙権及び被選挙権を有しない者)
第十一条 次に掲げる者は、選挙権及び被選挙権を有しない。
一
削除
二
禁錮以上の刑に処せられその執行を終わるまでの者
三
禁錮以上の刑に処せられその執行を受けることがなくなるまでの者(刑の執行猶予中の者を
除く。)
四
公職にある間に犯した刑法 (明治四十年法律第四十五号)第百九十七条 から第百九十七条
の四 までの罪又は公職にある者等のあっせん行為による利得等の処罰に関する法律 (平成十
二年法律第百三十号)第一条 の罪により刑に処せられ、その執行を終わり若しくはその執行
の免除を受けた者でその執行を終わり若しくはその執行の免除を受けた日から五年を経過し
ないもの又はその刑の執行猶予中の者
五
法律で定めるところにより行われる選挙、投票及び国民審査に関する犯罪により禁錮以上の
刑に処せられその刑の執行猶予中の者
2
この法律の定める選挙に関する犯罪に因り選挙権及び被選挙権を有しない者については、第二
百五十二条の定めるところによる。
3
市町村長は、その市町村に本籍を有する者で他の市町村に住所を有するもの又は他の市町村に
おいて第三十条の六の規定による在外選挙人名簿の登録がされているものについて、第一項又は第
二百五十二条の規定により選挙権及び被選挙権を有しなくなるべき事由が生じたこと又はその事
由がなくなつたことを知つたときは、遅滞なくその旨を当該他の市町村の選挙管理委員会に通知し
なければならない。
(表示及び訂正等)
第二十七条 市町村の選挙管理委員会は、選挙人名簿に登録されている者が第十一条第一項若しく
は第二百五十二条若しくは政治資金規正法第二十八条 の規定により選挙権を有しなくなつたこと
又は当該市町村の区域内に住所を有しなくなつたことを知つた場合には、直ちに選挙人名簿にその
旨の表示をしなければならない。
2
市町村の選挙管理委員会は、選挙人名簿に登録されている者の記載内容(第十九条第三項の規
定により磁気ディスクをもつて調製する選挙人名簿にあつては、記録内容)に変更があつたこと又
は誤りがあることを知つた場合には、直ちにその記載(同項の規定により磁気ディスクをもつて調
製する選挙人名簿にあつては、記録)の修正又は訂正をしなければならない。