(夢(ねがい)よ 宇宙(おおぞら)へ) マイキャンパスライフ

堀畑 大地 (ほりはた だいち)
(写真左)
工学部 生物工学科 3年
バルーン班リーダー
工学部 電気電子工学科 2年
(写真右)
ロケット・プロジェクト リーダー 池田 雄祐 (いけだ ゆうすけ)
宮成 由季 (みやなり ゆき)
ロケットを打ち上げる・・・
工学系の学生なら、いや男の子
なら、いやいや女の子だって、
破裂した後は徳島の牟岐港沖
約 キロの海上で漁船で回収し
てもらいました。自分たちの力
そんな思いで「ロケット・プ
ロジェクト・チーム」が結成さ
経験できるなんて。
て打ち上げることを学生の間に
ましてや自らロケットを製作し
ができました。しかしながら大
こうしてロケットを宇宙空間
まで飛ばそうという構想の土台
となりました。
の様子は新聞でも紹介され話題
るだけでもワクワクします。こ
きっと興味のある人は多いはず。 で撮影した丸い地球の写真を見
れたのは一昨年のことです。
スチック固体燃料によるハイブ
ンジンは亜酸化窒素ガスとプラ
機体から全て手作りします。エ
するか、ということです。
どのように空中の気球から発射
上からでも難しい打ち上げを、
まずはロケット自体の打ち上
げを成功させること。そして地
きな課題も残されています。
リッドエンジンです。
チームは来年、和歌山で行わ
れるハイブリッドロケット打ち
ロケットは写真のように2
メートルほどの小型のもので、
昨年の第1号機は残念ながら
失敗。おもにロケットの中に入
きるのが若さです。いつか徳大
上げに向けて次機を制作中です。
そんな中で、新たな発想が生
まれました。気球を使った二段
生のロケットが宇宙まで届いた
れた電子回路部分などに課題が
打ち上げです。きっかけは佐原
ら、再びこのコーナーで紹介し
残りました。
理 ( さ は ら お さ む )准 教 授 ( 大 学
たいものです。
困難はまだまだあります。し
かし越える壁があるほど挑戦で
院総合科学研究部)の 提 案 で し た 。
さっそく池田さんを中心に「バ
My Life Situation
ルーン班」が結成されました。
半年ほどかけて準備した直径
2.6メートルの気球は、9月
キロの成層圏まで
に高知の室戸市で飛ばされ、見
事に高度約
達し、丸い地球の形を撮影する
ことに成功しました。
授業中の一枚(マレーシア留学時)
放球メンバー
す良いきっかけにもなったと思い
した。また、自分自身を見つめ直
留学は本当に貴重な経験となりま
学ぶことができたマレーシアでの
会い、多くのことを知り、体験し、
言葉も、宗教も、文化も日本と
は全く違う土地で多くの人々に出
れていたようです。
しの近況をゼミの仲間に伝えてく
的に連絡を取り合っており、わた
なりました。ゼミの先生とも定期
存在はとても大きな支えと励みに
フルバンド部や英語講座の仲間の
ち、これまで一緒に活動してきた
に行き詰ったときに、家族や友だ
ことがなかったのですが、留学中
行くまではそこまで強く実感した
ている人たちの存在です。留学に
く実感したのは、私を支えてくれ
上空34キロから撮影した地球
40
身で、現在は同じ徳大生の妹と二
年の宮成由季です。私は徳島県出
す。しかし、私にとって約5か月
マレーシアは比較的治安が良
く、住みやすい国と言われていま
ろいろな国に旅行に出かけたり、
と夜遅くまで語り明かしたり、い
その一方で、現地でできた友だち
最後になりましたが、このよう
な執筆の機会を与えてくださった
えています。
なく将来に活かしていきたいと考
し上げます。ありがとうございま
楽しい思い出もたくさんできまし
ヘ イ ズ (※)に も 悩 ま さ れ ま し た 。 時間の流れはゆっくりとしていて、
間の留学はサバイバルでした。朝
1日1日は長いように感じました。
人暮らしをしています。大学生活
また、独特のなまりのある英語も
今までとは違う環境に置かれたこ
関係者のみなさまに心から感謝申
私の中での一番大きな出来事は
マレーシア留学です。3年次後期
聞き取るのが難しく、はじめはう
とで自分にできること・できない
た。
に約5か月間、交換留学生として
まくコミュニケーションがとれな
起きると部屋にアリやトカゲがい
マレーシアのマラヤ大学に行って
ことが見えてくると同時に、いろ
も残り約半年、4年間の大学生活
きました。大学入学時から海外に
いこともありました。初海外とい
いろなことを考えました。特に強
を振り返ってみようと思います。
行きたい、留学したいと思ってお
うこともあって戸惑いも多く、大
した。
あって実現することができました。 変なこともたくさんありましたが、 ます。この経験を無駄にすること
ヒジャブ体験
(マレーシア留学時)
映像・データ取得用モジュール
伝統フェスティバル(マレーシア留学時)
サークル
(所属団体)
「フルバンド部」
でアルトサック
スを担当
「英語コミュニケーション講座」
でスタッフを務める
35
たり、サルが廊下を走っていたり
マレーシアで過ごした5か月は
…。毎日の強い日差しやスコール、 あっという間でしたが、現地での
みなさんこんにちは。総合科学
部人間文化学科国際文化コース4
総合科学部 人間文化学科 4年 11
12
徳島大学ロケット・プロジェクト・チーム
り、家族や学部の先生方の支えも
(※)ヘイズとは煙霧
のことで、ヘイズの時
期には辺りが白く視界
が悪くなります。身体
にも悪いと言われてお
り、ひどいときにはマ
スクをつけている人も
少なくありません。
ラオスのブッダパークにて(マレーシア留学時)
フルバンド部 五月祭での演奏
英語講座 デイキャンパス後の記念撮影
夢(ねがい)よ
宇宙(おおぞら)へ
バルーン放球