(仮称)鹿児島連携中枢都市圏経済分析調査等業務委託仕様書 1 委託業務名 (仮称)鹿児島連携中枢都市圏経済分析調査等業務 2 業務目的 今後、日本全体で人口減少が加速し、社会移動により都市に人口が集中する中、地 域を活性化するとともに、経済を持続可能なものとし、住民が安心して快適な暮らし を営んでいけるようにするために、国は、新たな広域連携制度である「連携中枢都市 圏構想」を推進している。この構想は、地域において、相当の規模と中核性を備える 圏域の中心都市が近隣の市町村と連携し、「経済成長のけん引」、「高次都市機能の集 積・強化」及び「生活関連機能サービスの向上」を図ることにより、一定の圏域人口 を有し活力ある社会経済を維持するための拠点を形成するものである。 本業務は、鹿児島市(以下、本市という。)を核とした(仮称)鹿児島連携中枢都市 圏(本市、日置市、いちき串木野市、姶良市)の特徴や課題を把握し、今後の方向性 を検討するため圏域全域を対象とした各種分析・調査等を実施することを目的とする。 3 履行期間 契約の日から平成29年2月28日(火)まで 4 委託業務内容 (1) 社会経済動態分析の実施 次に掲げる項目を中心に、各種統計データ等から分析・調査を行う。なお、地域経 済分析システムのほか国・県等が提供するデータも十分に活用すること。また、分析・ 調査については、圏域の特徴や課題を把握し、今後の方向性を検討するために有益と 考えられる実施方法及び内容を提案すること。 ① (仮称)鹿児島連携中枢都市圏の人口動態 ・人口の現況、推移、推計 ② (仮称)鹿児島連携中枢都市圏の経済動態 ・産業構造(農業産出額、製造品出荷額、小売業年間販売額 など) ・雇用の現状(産業別就業者数、付加価値額 など) ・観光の現状(観光客数、観光資源、特産品 など) ③(仮称)鹿児島連携中枢都市圏の経済成長のけん引に資する産業分野の把握、その 潜在力調査(下記有識者等ヒアリングと連動。 ) ・鹿児島大学産学官連携センター等を生かした新産業の創出 ・地域産業の6次化を見据えた産業ネットワークの構築 1 ・地域観光資源(自然・文化・産業等)を活かした観光施策の検討 など ④(仮称)鹿児島連携中枢都市圏の高次の都市機能の集積・強化に係るシーズ及びニ ーズ調査(下記有識者等ヒアリングと連動。) ・高度な医療サービス提供に向けた体制の検討 ・新たな広域的交通網の構築に関する検討 など ⑤その他 ・他の広域連携の事例収集と成立背景、成功要因等の分析 など (2)有識者等ヒアリングの支援 上記(1)に関して、より現実に即し、具体的な連携事業の検討につなげるため、県 内を中心とした有識者や関係団体等へのヒアリングの支援を行う。 ・ヒアリング対象者は10名程度とし、対象者及び選定の理由を提案すること。 なお、特に上記(1)③④においては、今後の事業実施に関係が高いと見込まれる ヒアリング対象者を提案すること。 ・ヒアリングに際しては、日程調整を行うとともに、本市職員と同行し、ヒアリ ング議事録を作成すること。 (3) (仮称)鹿児島連携中枢都市圏ビジョン懇談会の運営支援 今後設置を予定している(仮称)鹿児島連携中枢都市圏ビジョン懇談会(産・官・ 学・金の構成員)において使用する会議資料の作成を支援する。 ・3回程度を予定。 ・委員は14人程度を予定し、有識者及び民間、行政等で構成する。なお、選任 については、市において行うものとする。 ・会議の支援において、会場借用費、資料印刷費、参加者への謝金・交通費、お 茶代は本市が負担する。 (4) 調査報告書作成の支援 社会経済動態分析及び有識者等ヒアリングにおける検討等に基づき、次の事項に ついて検証した調査報告書の策定を支援する。 ・(仮称)鹿児島連携中枢都市圏が抱える課題の整理 ・(仮称)鹿児島連携中枢都市圏の特徴を生かすことができる事業の検討 ・(仮称)鹿児島連携中枢都市圏における連携のあり方や仕組みの考察 など なお、調査報告書は、下記のとおり印刷製本する。 ・50頁程度、両面カラー、800部 2 5 スケジュール(予定) 内容 期日 (1)社会経済動態分析 ・人口動態・経済動態分析 28 年 8 月~11 月 ・経済成長のけん引に資する産業分野の把握、その潜在力調査等 (有識者等ヒアリングと連動。 ) (2) 有識者等ヒアリングの実施支援 ・ヒアリングの実施支援 28 年 8 月~9 月 (3)(仮称)鹿児島連携中枢都市圏ビジョン懇談会の運営支援 ・懇談会資料等の提供 28 年 10 月、1 月 (4)調査報告書作成支援 ・調査報告書作成支援 6 28 年 12 月~29 年 2 月 業務体制 (1) 受託者は、受託業務の遂行を統括する統括責任者を定める。 (2) 統括責任者は、常に業務全体を把握するとともに、業務従事者を指揮・監督し、業 務の円滑な進捗に努める。 (3) 統括責任者及び業務従事者は、本業務の遂行に必要な知識と経験を豊富に有する者 とする。 (4) 受託者は、統括責任者を変更せざるを得ない特別な事情が生じた場合には、速やか に本市に届出を行い、変更について事前に本市の承認を受けなければならない。 (5) 統括責任者を変更する場合、業務の遂行に支障の無いよう、事前及び業務中の教育 を万全に行う。 7 業務進行及び管理 (1) 受託者は、正確かつ効率的に行うため、業務の着手に先立ち、本市と協議のうえ、 次の書類を提出する。 ア 実施及び工程計画書 1部 イ 本業務の担当者名簿 1部 (氏名、保有資格、実務経験年数及び類似業務実績が分かるもの) (2) 業務の実施に当たっては、逐次、本市と協議を行い、本市の指示により、業務を進 める。また、受託者は、本市や関係機関等と協議を行った場合、速やかに協議録を作 成し、本市担当職員に提出する。 (3) 協議資料等の作成した資料については、原則、電子データで提出する。 (4) 受託者(本業務に従事した全ての者を含む。)は、本業務を通じて知り得た情報を、 第三者へ漏えいしてはならない。なお、本業務委託契約が終了した後についても、同 3 様とする。 8 成果品 (1) 成果品の内容 成果品は次のとおりとする。 ア 調査報告書(A4版カラー・50頁程度)800部 イ 上記アのワードデータと、その他のバックデータ等の資料を記録したCD等 の電子媒体1式 (2) 留意事項 ア 成果品の電子媒体については、全てウィルス対策ソフトにて検査後、納品を行 うものとする。 イ 成果品の著作権は、本市に帰属するものとする。 ウ 受託者は、成果品を複写し、若しくは複製し、又は第三者に提供してはならな い。ただし、事前に本市の書面による同意を得た場合は、この限りではない。 (3) 成果品の提出 受託者は、業務が完了したときは速やかに所定の成果品及び業務完了届を鹿児島市 に提出し、検査を受けなければならない。また、受託者は、中間段階における成果品 を求められたときは、速やかに鹿児島市へ提出しなければならない。 (4) 成果品の訂正 受託者は、提出した成果品の誤り又は訂正事項があった場合、業務完了後であって も鹿児島市と協議の上、受託者の負担において速やかに訂正し、鹿児島市へ再提出し なければならない。 9 委託料の支払 本市において成果品の検収が完了したのち、受託者からの請求により支払う。なお、 前金払等は行わない。 10 その他 この仕様書に定めのない事項又はこの仕様書に定める事項に疑義が生じた場合は、両 者協議のうえ、定めることとする。ただし、協議が調わない場合においては、本市が定 めることとする。 4
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