下関市小児慢性特定疾病事業管理システム仕様書 第1章 全体事項 1.名称 下関市小児慢性特定疾病事業管理システム 2.目的 下関市小児慢性特定疾病事業管理システム(以下「小慢管理システム」という)を構築し、 申請状況の管理、受給者の管理、指定医療機関等の管理、指定医の管理等を行い、事務の効 率化、迅速化及び正確性を図る。 3.対象 児童福祉法における小児慢性特定疾病医療費支給等に係る業務一般 第2章 求められるシステム機能 1.全体機能 (1)システム全般機能 ① システムはパッケージソフトであること。 ② システム方式は、Web方式もしくはクライアントサーバ方式のどちらかとする。 ③ Web方式の場合のブラウザは、Internet Explorer11 で動作すること。 ④ クライアントのOSは、Windows7以降で動作すること。 ⑤ 複数のパソコンから同時接続を可能とし、データ単位に排他処理を行うことが可能で あること。 ⑥ 操作はマウスを主体として操作性の優れたものであること。 ⑦ 原則として、システムによって作成される全ての印刷物については、プレビュー機能 を有し、印刷前に画面での確認ができ、必要なページのみの印刷ができること。 ⑧ 統計や集計が EXCEL でできるように、データをCSV形式で容易に出力できること。 ⑨ ⑧のデータ出力項目については、任意に出力項目の指定が可能であること。 ⑩ ⑧のデータ出力先としてクライアントに保存する以外では、クライアントにデータが 残らないシステムであること。 ⑪ 万一の障害発生時にも、データの損失を最小限に抑える機能を有すること。 ⑫ 特定個人情報を扱うシステムであるため、十分なセキュリティ対策を講じたシステム であること。 ⑬ システム上でオンラインマニュアルが閲覧可能であることが望ましい。 ⑭ 既存のデータは、Excel 及びデータベースソフト『桐』である。移行が可能な範囲を提 案すること。 (2)システム共通機能 ① 利用者ごとに権限設定を可能とし、システムの使用制限がかけられること。 ② 日付入力項目には、カレンダー入力機能を有すること。 ③ 業務に沿ったメニュー配置であり、わかりやすい配置であること。 ④ ドロップダウン入力、マスタ等からの参照入力によりキーボード入力量の減少を図っ -1- ていること。 ⑤ 必須入力項目が画面上で識別できること。 ⑥ 誤操作防止の為、処理ボタンの2度押し防止(処理ボタン押下後、次画面表示までボ タンを非活性化)を行うこと。 ⑦ 画面上に入力エラーが複数ある場合は、一度に全てのエラーメッセージ内容が確認で きること。また、エラー項目を赤色表示できること。 ⑧ 検索画面において、 「氏名(漢字・カナ)」 「住所」は「一部一致(部分一致)」で検索可 能なこと。 ⑨ 遡って情報の修正または削除が可能であること。 ⑩ 外字の画面入力、画面表示、帳票への印字が可能であること。 ⑪ 登録処理、検索処理、印刷処理の処理中には処理中メッセージのポップアップダイア ログを表示すること。 ⑫ フリガナ入力が必要な項目については、自動入力が出来ることが望ましい。 2. 個別機能 (1)受給者管理機能 ① 受給者証の交付申請(受付)~認定~交付及び変更の一連の処理ができること。 ② 次の項目を管理し、登録・表示・出力などができること。 ○申 請 情 報 :受理年月日・受付番号など ○受 給 者 情 報 :疾患群・疾患名・氏名(カナ) ・氏名(漢字) ・性別・生年月日・年 齢・郵便番号・住所・電話番号・成長ホルモン治療・身長・手帳の 有無など ○認 定 情 報 :受給者番号・認定開始日/終了日・審査年月日・審査会結果決裁日・ 保険者照会日/結果日・発行年月日・本人発送日・変更年月日/理由 など ○重症患者認定情報 :重症認定区分・重症認定基準日など ○被保険者情報 :氏名(カナ) ・氏名(漢字)・保険種別・保険者番号・保険者名・ 被保険者番号/記号・被保険者との続柄・適用区分など ○自己負担限度 額情報 ○世 帯 情 報 :階層区分・自己負担限度額・有効期間開始日・有効期間終了日・ 所得証明の書類・添付書類など :世帯員氏名・世帯員続柄・世帯員生年月日・世帯員受給者番号・ 世帯員自己負担基本額・世帯員マイナンバー ○申請者情報 :氏名(カナ) ・氏名(漢字) ・郵便番号・住所・電話番号・患者との 続柄など ○医療機関情報 :医療機関コード・名称(カナ) ・名称(漢字) ・郵便番号・住所・電 話番号・医療機関区分・病院薬局区分・登録日など ○療養支援情報 :療養支援入力日・療養状況・主治医氏名・医療機関名・診療科名・ 電話番号・訪問看護ステーション施設名など) ○受付履歴 :申請・届種類・受付年月日・受付番号・認定年月日など ③ 「疾患情報」は「疾患群」 「大分類」「疾患名」が管理できること。 ④ 月額自己負担限度額は「自己負担限度額の特例」に関わる情報及び世帯に関する情報を 基に、自動計算されること。 -2- ⑤ 同じ世帯に指定難病受給者及び小児慢性疾病受給者が存在する場合、その世帯員の自己 負担限度額を管理し、自己負担限度額の按分計算を行えること。 ⑥ 受理日を基準とした認定期間が自動計算で入力できること。また随時修正ができること。 ⑦ 疾患名については 700 疾患以上管理できること、また疾患群・大分類と絞り込みが行え ること。 ⑧ 医療機関情報は、数に制限なく複数指定し管理できること。 ⑨ 受給者ごとに、相談記録などの記録用として、全角 2,000 文字程度のメモ欄機能がある こと。 ⑩ 受付番号の自動採番ができること。 ⑪ 受付履歴については、過去の履歴も保持すること。 ⑫ 各処理の状況(審査会認定待ち・保険者照会中・発行済など)がわかるように、件数の 表示などができること。 ⑬ 一連の処理の流れで「受給者証」 「交付者一覧表」の印刷ができること。 ⑭ 以下の帳票が印刷できること。 ○受給者証 (再印刷)○患者台帳 ○交付者一覧 ○宛名シールなど ⑮ 期限切れ受給者の検索ができること。 ⑯ 指定年月日時点の台帳の検索ができること。 ⑰ 台帳照会画面はタブ等によりグループ分けを行い、視認性・操作性に配慮すること。 (2)指定医療機関管理機能 ① 次の項目を管理し、登録・表示・出力などができること。 ○医療機関情報 : 「指定小児慢性特定疾病医療機関 指定・更新申請書」 (ホームペー ジに掲載)に記載されている事項・医療機関コード・登録日・指定 ○受付履歴 有効期間など :申請・届種類・受付年月日・受付番号・指定年月日など ② 医療機関の種別(病院・診療所、薬局、訪問看護ステーション)ごとに検索・表示・出 力ができること。 ③ 医療機関の指定申請~許可及び変更の一連の処理ができることが望ましい。 ④ 変更申請に関しては、変更ごとに履歴を管理できることが望ましい。 ⑤ 医療機関の廃業の際には、廃業区分を設定し、データを削除することなく、廃業医療機 関として管理できること。 ⑥ 指定医療機関管理機能で管理している最新情報が、受給者管理のデータ表示(出力)と 連動していること。 ⑦ 指定医療機関の区分ごとに「指定医療機関一覧」がCSV形式で出力できること。「指 定医療機関一覧」は市のホームページに掲載しているものを参照のこと。 ⑧ 以下の帳票が印刷できること。 ○審査結果通知 ○指定医療機関台帳 ○指定医療機関変更履歴 ○宛名シールなど (3)指定医管理機能 ① 次の項目を管理し、登録・表示・出力などができること。 ○医師情報 : 「小児慢性特定疾病指定医指定申請書兼経歴書」 (ホームページに掲 載)に記載されている事項・医師コード・登録日・指定有効期間な -3- ○受付履歴 ど :申請・届種類・受付年月日・受付番号・指定年月日など ② 担当する診療科名・主たる勤務先の医療機関ごとに検索・表示・出力ができること。 ③ 医師の指定申請~許可及び変更の一連の処理ができることが望ましい。 ④ 変更申請に関しては、変更ごとに履歴を管理できることが望ましい。 ⑤ 指定医の辞退の際には、辞退区分を設定し、データを削除することなく、辞退医として 管理できること。 ⑥ 指定医管理機能で管理している最新情報が、受給者管理のデータ表示(出力)と連動し ていること。 ⑦ 指定医の区分(主たる勤務先の医療機関の所在地区)ごとに「指定医一覧(辞退一覧含 む) 」がCSV形式で出力できること。 「指定医一覧」は市のホームページに掲載してい るものを参照のこと。 ⑧ 以下の帳票が印刷できること。 ○審査結果通知 ○指定医台帳 ○指定医変更履歴 ○宛名シールなど (4)医療費管理機能 ① 受給者ごとの医療費情報の管理ができること。 ② 国保連合・支払基金の連名簿データの取込が行えること。 ③ ②のほかに、CSVファイルからの取込が行えることが望ましい。 ④ 支払明細帳票が印刷及びCSV形式ファイルで出力できること。 (5)検索・統計処理機能 ① 受給者情報の項目で検索ができること。条件はAND条件で検索できること。 ② 期限切れ受給者の検索ができること。 ③ 検索結果は一覧画面表示及びCVS形式ファイルに出力できること。 ④ 台帳詳細画面上に、該当受給者に対する申請・届の受付履歴が表示できること。また、 受付履歴の内容をエクセルファイルへ出力できること。 ⑤ 台帳詳細画面上に、受給者に対する 各種添付ファイル(JPEG・GIF・BMP・PDF・TIFF・ XLS・DOC・XDW 形式ファイル) をサムネイルとして一覧表示できること。また、添付 ファイル一覧のサムネイルをクリックすることにより、添付ファイルが実寸表示される こと。 ⑥ 国への報告様式の統計等帳票が印刷及びCSV形式ファイルで出力できること。 (6)運用支援管理機能 ① 利用者によりパスワードの変更が可能であること。また、パスワードは有効期間を設定 できること。 ② 住所マスタについては、あらかじめ作成した郵便番号CSVデータを一括で取込み入替 ができること。 ③ 文書記号(番号)マスタは、適用期間を設定可能にし、決裁日付により受給者証等への 印字分けが可能であること。 ④ 自己負担限度額マスタ機能を設け、階層区分毎の入院・外来それぞれの限度額が設定可 能であること。 -4- ⑤ スケジュールマスタ機能を設け、各月の進達日・審査会日が設定可能であること。 ⑥ 保険者マスタ機能を設け、保険者情報がマスタ管理できること。また保険者の廃業の際 には、廃業区分を設定し、データを削除することなく、廃業保険者として管理できるこ と。 ⑦ トップメニューに、利用者へのお知らせ機能を有すること。 ⑧ 利用者毎に利用可能業務・処理可能メニューが設定可能であること。 ⑨ メニュー設定・権限設定について、組織変更にも容易に対応可能であること。 ⑩ Excel としてデータ出力を行う項目をあらかじめ指定し、ひな形様式として複数設定可 能であること。 ⑪ システムおよびデータ修正支援機能を設けること。 ・画面上より、開発元より送付されるファイルを指定することでシステムのバージョン アップが可能であること。 ・画面上より、開発元より送付されるファイルを指定することでデータ修正が可能であ ること。 ⑫ アクセスログ(操作履歴)として以下を保持できること。また、ユーザID毎に識別が 可能なこと。 ・システムへのアクセスログ ・データ更新ログ (7)情報連携機能 ① 住民基本情報は、本市の共通基盤システムから抽出したCSVファイルで更新ができる ことが望ましい。 ② 取り込みに関しては、最初のセットアップは全情報を取り込み、稼働後は、適宜異動情 報を取り込める仕組みを有することが望ましい。 ③ データインタフェース(データ項目とレイアウト等)については、本市の共通基盤シス テム構築業者と協議し、決定する。 ④ 受給者及び世帯のマイナンバーを共通基盤システムから抽出したCSVファイルで更 新ができることが望ましい。 ⑤ マイナンバー制度における中間サーバと連携する情報(児童福祉法による小児慢性特定 疾病医療費の支給情報(1)支給開始年月(2)支給終了年月(3)支給年月)については、情 報の提供方法を提案すること。(本システムでできるのか、宛名システムを利用するの か等) 第3章 求められる機器機能 1.サーバ ① クライアントの同時接続は最大5台とし、第2章のシステム機能を果たすに十分なスペッ ク及び構成であること。 ② 19インチラックマウント型とすること。 ③ ハードディスクの積算にあたっては、10年分のデータを保存できる容量で提案すること。 ④ ハードディスクは故障に備え、二重化等の対策を取ること。 ⑤ データのバックアップは、スケジューリングし自動でバックアップできること。 ⑥ 無停電電源装置(管理ソフト含む)を装備し、停電時にも電源供給が可能で、サーバが自 -5- 動シャットダウンできること。 ⑦ サーバにウィルス対策ソフトを装備すること。ただし、サーバはインターネットに接続で きない環境であるため、別のネットワーク環境にあるパソコンからの更新モジュールをU SBメモリー等で受け渡す方式が可能であるソフトであること。 2.クライアント・プリンタ ① クライアントは既存のパソコンを使用する。 ・OS:Microsoft Windows7 Professional ・ブラウザ:Internet Explorer11 ・OFFICE: Microsoft Office Home and Business 2010 ② プリンタは既存のプリンタを使用する。 ・NEC MultiWriter 8250N 第4章 求められる保守 1.運用保守・サポート ① 障害発生時の保守受付窓口を設けること。 ② 原則として上記窓口は、平日(月曜日~金曜日(祝日除く) )の 8 時 30 分から 17 時 15 分 まで対応することとし、本市が必要と認めた場合は、前述の時間以外も可能な限り対応す ること。 ③ 市の担当者からの操作に関する問い合わせ。質問の窓口を設けること。 ④ 市が必要と認める場合は、技術者等必要な職員を派遣すること。 2.アプリケーション保守 ① OSの修正プログラム、セキュリティのプログラム等の対応を行うこと。ただし、市の担 当者で対応が可能な場合は、手順書とプログラムを郵送もしくはメールで送付し、市の担 当者が適用する方式でも可とする。 ② パッケージの修正モジュール等の適用を適宜行うこと。 ③ アプリケーションの修正モジュール等の適用を適宜行うこと。 ④ パッケージのカスタマイズは含まないが、軽微な統計資料・報告資料の変更には対応する こと。 ⑤ 市が必要と認める場合は、技術者等必要な職員を派遣すること。 3.機器保守 ① 原則として全ての機器はオンサイト保守とする。 ② 市が必要と認める場合は、技術者等必要な職員を派遣すること。 -6-
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