第53事業年度 平成28. 4. 1~平成29. 3. 31 目 次 第1 基 本 方 針 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 55 第2 主 な 施 策 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 55 第3 事 業 計 画 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 58 1 加 入 計 画 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 58 2 収入支出の概算 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 59 第1 基 本 方 針 我が国の漁業・漁村を取り巻く環境は、水産物消費の低下、漁業者の高齢化・減少、台風・爆弾低気 圧等の異常気象や漁海況異変等、依然として厳しい状況が続いている。加えて、TPP交渉の合意によ る関税撤廃等が近い将来実施されると、安価な牛肉等の輸入増大による水産物消費の肉等への置き換わ りと価格の下落が懸念される。 こうした状況に対応し、国は「浜プラン」の策定、漁業経営安定対策と漁業構造改革への支援、水産 物輸出拡大や国産水産物の流通促進対策等を進めるほか、東日本大震災からの復興の加速化に向けた施 策を実施している。 また、漁協系統団体も国の施策に呼応し、「浜プラン」の策定・実践等漁業・漁村の再生の取組を進 めている状況にある。 今年度は、普及推進全国運動「しっかり加入で安心経営」の最終年度として、われわれ漁業共済団体 は、国の重要な施策である「漁業収入安定対策事業」を活用し、行政庁・漁協系統団体等と連携を図り つつ、全ての漁業者が将来に亘って安心して漁業経営を続けられるよう、「ぎょさい」と「積立ぷらす」 のより一層の浸透・定着に引き続き取り組む。 また、平成29年4月実施予定の制度改正は、意欲ある漁業者の加入をしやすくするための内容が盛り 込まれているが、その確実な実現に向けて取り組んでいく。 第2 主 な 施 策 1.普遍的な加入と定着を図るために 本年度の全国目標として共済金額6,028億円、漁業者積立金額215億円、加入率79%を設定し、その 達成に向けて、次の取組を行う。 普及推進の進捗状況の早期把握 ● 漁業共済団体の役職員で構成する「しっかり加入で安心経営」推進対策本部を中心に普及推進 の進捗状況を把握し、普及を妨げる諸課題の要因分析と問題解決への取組等を通じ、普及運動の 効果的な展開を図る。 ( 55 ) 共済組合や漁協等との一体的推進活動の展開 ● 重点推進目標漁協の役職員・組合員等を対象とした推進会議を開催する。 ● 共済組合が主催する推進会議等や現地推進活動に積極的に参加する。 ● 諸会議等での協議や情報交換を通じて、目的達成に向けた実践的な取組みを強化する。 ● 本年度で終了する「しっかり加入で安心経営」運動に続く加入推進の取組方法等につき検討す る。 系統各団体・行政庁との連携強化 ● 系統各団体・行政庁に「ぎょさい」と「積立ぷらす」が果たしている経営安定機能に対する理 解を深めてもらうための取組を行うとともに、直接の加入指導や加入拡大に繋がる諸施策の実施 を要請する。 漁業施設共済の加入率向上のための取組 ● 今年度の制度改正の内容等を周知するとともに、関係組合会議を開催しつつ、制度上及び事業 上の課題の整理・検討を行う。 広報活動の活発な展開 ● 「ぎょさい」と「積立ぷらす」を更に周知するため、業界紙等への記事提供等を行う。 ● 共済ニュース等を定期発行し、対外的な情報発信や共済団体内の情報交換に努める。 漁業共済優績者表彰の実施 ● 漁業共済事業の発展に貢献してきた漁協や漁業者の表彰を行う。 掛金補助事業の活用 ● 「韓国・中国等外国漁船操業対策事業」等を活用し、漁業者の掛金負担軽減と補償の充実を図 る。 2.事業基盤の強化を図るために 漁業者サービスの充実等 ● 共済金・積立ぷらす払戻金等の支払を迅速に行うための実施体制を整備し実施する。 ● 平成29年4月実施予定の制度改正等に対応したシステム開発と、異常災害等に対応したデータ 保全の強化及び機密保護のためのセキュリティ強化を行う。 事業運営上の諸問題に関する積極的な取組 ● 具体的な課題設定を行い、共済組合の役職員との十分な協議ができる場を積極的に設ける。 ( 56 ) 研修活動の充実強化 ● 共済組合が開催する漁協職員を対象とする研修会を年1回以上開催できるよう支援し、ぎょさ い担当職員の育成に努める。 ● 共済組合職員を対象とした業務部門・管理部門の研修活動を充実する。 経営基盤の強化 ● 合併を検討する共済組合があれば、その求めに応じ、全国合同漁業共済組合との合併について 必要な取組を行う。 3.制度の充実等を図るために 平成29年4月予定の制度改正は、法律改正に続き政省令、告示等の改正を経て実施される運びである が、要望事項の確実な実現及び改正後の適正な運用について、必要な取組みを行う。 ( 57 )
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