平成 28 年度 事 業 計 画 一般社団法人 日本金地金流通協会 <基本方針> 平成27年のわが国経済は、大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を 喚起する成長戦略を柱とする経済財政政策の推進により、雇用・所得環境が改善 し、原油価格の低下等により交易条件が改善するも、個人消費が低迷し、世界経 済の減速影響等もあり、輸出が弱含み、足踏み状態が続いている。2月の月例経 済報告では、直近(平成 27 年 10∼12 月期)の GDP 成長率は実質成長率、名目 成長率とも前期比マイナス、年率換算でもマイナスとなった。 世界経済については、米国は引き続き堅調を維持し、欧州は景気の緩やかな回 復が続いており、全体として緩やかな成長が続きましたが、中国経済の減速感が 強まり、アセアン諸国の景気回復も鈍化しており、先行き不透明感が増していま す。 貴金属取引については、犯罪収益移転防止法により本人確認義務、疑わしい取 引の届け出義務等が課されている。 また、独立行政法人国民生活センターの消費者問題に関する2015年の10 大項目では、「公的機関等をかたる詐欺的勘誘が依然高水準、高齢者がターゲット に」がトップになり、 「消費者トラブルのグローバル化」など消費者被害の事案が 多発している。 こうした状況の中、本年度も引続き一般消費者に対して貴金属取引についての 一層の関心を高め、安全かつ正しい取引についての知識の普及を図っていきたい と考える。 一方、協会の状況は、近年の経済情勢を反映して会員数の減少が続いており、 協会の運営も厳しさを増しているが、その中で、引続き公益法人として可能な限 り積極的に事業展開を図っていくこととし、次のとおり各事業を実施する。 1 <事業計画> 1.協会事業の広報の強化 協会事業について広く一般消費者に周知させることにより、当業界に対する理解を 深め、金地金等の貴金属取引に対する正しい知識の普及に努めるとともに、公正な取 引の推進に寄与するため、協会事業についての広報の充実及び強化を図る。 また、一般消費者に対し、資産保全対策の一手段としての金地金等の有効性を積極 的に訴えていくこととする。 2.機関誌等の発行 会員及び一般消費者に対して、協会活動及び貴金属取引等に関する各種の情報を提 供するため、次の機関誌等を発行する。なお、既存のパンフレット、リーフレット等 については、必要に応じ内容の改善、見直しに努める。 (1)機関誌「GOLD & PLATINUM」 (2)「貴金属地金情報」 (3)金・プラチナに関する広報用パンフレット、リーフレット等 3.新聞等による広報 新聞、雑誌等に広告を掲載し、一般消費者に対して協会及び会員の紹介並びに公正 な貴金属取引についての情報を提供する。 4.インターネット・ホームページによる広報の充実化 一般消費者の貴金属取引に対する関心を喚起し、知識の向上を図るとともに、一般消 費者に対して会員情報を提供する有力な手段として、インターネット・ホームページ による広報の充実化に努める。機関誌「GOLD&PLATINUM」最新号については、本年 度もバックナンバーとして掲載する。また会員にとって有益な情報についても、引続 き掲載することとする。 5.調査活動の実施 金地金等貴金属類の流通に関する基礎的資料の収集、整理を、官庁、特別会員等 の協力を得て実施し、情報の充実化に努める。 6.流通協会会員実務者研修について 金の正しい知識の普及に努めるため、会員の従業員等を対象とした研修を行う。 7.講演会の実施 正会員、賛助会員等を対象として貴金属専門家、経済評論家等による講演会を開催 する。 8.関連業界の行事に対する協賛等 関連業界の主催する各種コンクール、各種フェア等に対して協賛又は後援を行う。 2
© Copyright 2024 ExpyDoc