日時: 場所: - 奈良女子大学

地域を学ぶ
地域で学ぶ
地域を生かす
紀伊半島地域連携シンポジウム2016
日時:2016年8月6日㊏ 13~15時
場所:奈良女子大学文学系N棟202教室
定員
120名
参加無料
申込不要
国立大学の役割のひとつは、地方・地域と結びつき、現代社会に資することです。
このシンポジウムを、紀伊半島の3県にある国立の3大学が集い、地方・地域の
活性化に知恵を出し合い、地方・地域に学問知を還元する場にしたいと思います。
【プログラム】
ご 挨 拶 藤原素子(奈良女子大学副学⾧、やまと共創郷育センター⾧)
司会進行 内田忠賢(奈良女子大学学⾧補佐、社会連携センター⾧)
【報告1】「参加型地域活性化のためのホールシステムアプローチ」
中川正(三重大学人文学部・教授)
【報告2】「地元学・地域学の系譜」
内田忠賢(奈良女子大学研究院人文科学系・教授)
【報告3】「オーストラリア・シドニーにおけるLGBTツーリズムの推進‐
自治体の役割に焦点を当てて‐」
吉田道代(和歌山大学観光学部・教授)
総合討論
主催:奈良女子大学やまと共創郷育センター
共催:奈良女子大学社会連携センター
奈良女子大学共生科学研究センター
■お問合せ先■
0742-20-3411
[email protected]
やまと共創郷育センター支援室
報告要旨
【報告1】
「参加型地域活性化のためのホールシステムアプローチ」
中川正(三重大学人文学部・教授)
アプリシエーティブ・インクワイアリー(AI)という、多様なス
テークホルダーが 集い、インタビューとグループワークを通し
て「良いもの探し」と分析を行いなが ら、計画を立案し、実践
に結びつける手法を紹介する。Discovery, Dream, Design,
Destinyという4つのDを回すファシリテーションとして、国連
や自治体、企業や大学 などでしばしば用いられている。報告者
はアメリカでのAI研修をもとに、三重大学の 学生支援システム
づくりに生かし、「AI-人と組織を生かす発想法」という授業
を立 ち上げた。今回は、世界各地の地域や事業活性化の事例な
どを紹介し、参加型地域活性化の可能性を検討する。
三重大学キャンパス風景
【報告2】
「地元学・地域学の系譜」
内田忠賢(奈良女子大学研究院人文科学系・教授)
80年代を席巻した江戸東京学や、90年代以降、全国各地で勃興
した地元学、地域学の系譜について整理を行い、2020年代以降
を見通す展望を行いたい。70年代、地元学・地域学は熊本県水
俣市、宮城県仙台市からまったく別々の文脈で起こった。この
動きは、高度経済成⾧期、地方が画一的になってしまった反動
であろうという側面は否定できないが、自らの地域の歴史や魅
力を見直すという視点は21世紀に入っても色あせない。この
テーマをめぐる意見交換のきっかけになればと願う。
奈良女子大学キャンパス風景
【報告3】
「オーストラリア・シドニーにおけるLGBTツーリズムの推進‐
自治体の役割に焦点を当てて‐」
吉田道代(和歌山大学観光学部・教授)
世界の大きなツーリズムの潮流として
LGBT(Lesbian,Gay,Bisexal,Transgender)による滞在型観光
が注目されている。世界各地では、観光による地域活性化の担
い手として、彼ら観光客を積極的に誘致する動きが注目される。
今回は、シドニーにおける公的な取組事例を紹介し、ツーリズ
ムによる地域活性化の将来を展望したい。
和歌山大学キャンパス風景