2016/7/1 横浜市立市ケ尾中学校 学校だより Vol.77 <学校教育理念> 市ケ尾中Times 7 月号 い http://www.edu.city.yokohama.lg.jp/school/jhs/ichigao 発行者:校長 坂村 暁 市ケ尾中 Tel 045-973-3400 課題探究学習の旅 校長 坂村 暁 『魂~集大成への虹路~』のスローガンのもと、3 年生は 5 月 31 日から 6 月 2 日にかけ「広島」 「京都」へ課題探究学習の旅へ出かけ ました。事前に設定した課題について、現地に行き、五感を研ぎ澄ま せ、心を働かせて考えを深めてくることができました。広島では命の 尊厳や平和について、また、京都では日本の伝統文化や歴史について 学ぶとともに、これからの自分のとるべき行動を考える機会になった のではないかと思います。 「広島」は訪れるたびに厳粛な気持ちになりますが、今年はオバマ大統領が演説をした余韻が 残る「平和記念公園」での『平和集会』となり、生徒の皆さんも一段と大きな声で『広島の有る 国で』の合唱を行い、近隣の高齢の皆様や訪れていた多くの外国の方々が関心深く合唱に聴き入 っていました。中には合唱後拍手をしてくださった方も見られました。 例年、この旅の中で「語り部」の皆様のお話を伺う時間を設定していますが、今年は 6 歳の時 に自宅で被爆された「岸田 広子さん」のお話を聞かせていただくことができました。彼女は「い やな体験は話したくなかったですが、語り継ぐ人が少なくなってきた今、体験してきたことを若 い人に知ってもらい、次につないでもらうために 2 年前から語り部になりました。」とおっしゃっ ていました。小学校 2 年生の兄がひどいやけどを負い、弟とともにキュウリを貼りつけて直そう としたがケロイドが残り差別を受けたお話や、親を亡くし孤児となりいじめや差別を受けた幼子 のお話など胸にせまる貴重な体験談を語ってくださいました。最後に「平和とは、安心して暮ら せること。一人ひとりが輝いていること。」「戦争は人が人でなくなること。」「だから、戦争は絶 対にしてはならない。 」とのメッセージを送ってくださいました。 オバマ大統領の広島訪問や『伊勢志摩サミット』はテレビや新聞等で大きく取り上げられてい ましたが、 開催の 2 日前に行われたもう一つのサミットについてはあまり報道されませんでした。 5 月 23・24 日にトルコのイスタンブールで『世界人道サミット』が開催されました。今、世界で は 6,000 万人もの人々が紛争や暴力により難民として非難生活を余儀なくされその半数が子ども たちだそうです。この現状の解決を図る方法に知恵を出し合うのがこのサミットの目的の一つで した。生徒の皆さん、今回の旅で感じたことや岸田さんのお話しを自分事としてとらえ、日本だ けでなく世界のどの国に生まれ生活しようが「安心して暮らせ、一人ひとりが輝く」社会の実現 についてあらためて考えを深め、これから自分はどう行動すべきかを考えてください。保護者の 皆様をはじめこの旅にご協力いただきました皆様に感謝いたします。ありがとうございました。 学 級 紹 介 ! 個別支援学級・1 年生各クラスの『学級目標』と担任の先生やクラスの皆さんがどんなクラスに したいか?また、学年評議委員さんの思いを紹介します。 7・8組 担任 深川先生 石母田先生・穐山先生 『7・8マジック 心・言葉・絆 全てを beautiful に!! 』 みんなが学級目標に入れたい言葉をあつめました。その中に「7・8マ ジック」 「beautiful」という言葉があがり、そこからこの目標につなが りました。お互いを思いやる心を持ったすがすがしいクラスであってほ しいです! <みんなからの一言> みんな仲良く一年間一緒にがんばっていけるようにしたいです。 『N 1年1組 担任 都甲先生 T K (何事にも) (取り組む) (健康的) な 1-1クラス』 (いい) 元気の良さと一人ひとりの個性を生かせるためには、一生懸命チャレン ジすること、心も体も健康的であることが大切だという思いが形になっ たのがこの目標です。自分の思いを適切に表現でき、そして、一人ひと りが自分以外の人を受け入れられるやさしさの塊のようなクラスにな ってほしいです。 <学年評議委員からの一言> 1 組はとても元気でパワフルなクラスです。初めのうちは話ができなかった人とも今では仲良くできるよ うになりました。体育大会では結果は出せませんでしたが、みんな力を出し切りとても良い行事だった と思います。これから文化学習発表会があります。いろいろな事を楽しみながら、元気と仲の良さを生 かして、中学校生活最初の一年をこのクラスで最高のものにしていきたいです。 『時には○○、1 年 2 組!』 1年2組 担任 鈴木麻衣先生 ○○のところには、みんなで決めた 14 個の言葉である「集中」 「団結」「優しく」「強く」「貢献」「決断」「協力」「成長」「絆」 「メリハリ」「自律」「青春」「静かに」「思いやり」がはいります。 クラスでの話し合いが盛り上がり、1 つの言葉に決めることができ ませんでした。その時の状況に一番合うような臨機応変なクラスに なればという話でまとまりました。入学からまるまる 3 ヵ月経過し、 明るくかつメリハリのあるクラスになってきたと思います。今後は 行事などに向かってそれぞれの個性を発揮して、一人ひとりが長所 を活かしていける、みんながより一層生き生きとしていられるクラスに、また、ベストを尽くして努力 を続けていけるクラスにしたいです。 <学年評議委員からの一言> ○男女みんな仲が良く、とても楽しくて元気のあるクラスです。授業と休み時間のメリハリがつけられ るように頑張りたいと思います。 ○困っている人がいたら、人のことを想い行動していきたいです。よろしくお願いします。 1年3組 担任 栗原先生 『 団結 1年3組 絆 』 みんなの思いが凝縮されてこの目標になりました。一人ひとりが温かい 気持ちを持ったクラスになってほしいです。 <学年評議委員からの一言> 3 組は団結力があり、個性ゆたかなクラスです。みんなの仲が良く昼休 みも遊んでいたりすることが多いです。体育大会ではみんなが団結し学 年優勝することができました。男女の仲が良く、授業の時に誰かが教科 書の読みまちがえなどがあったら、みんなが教えてあげています。3 月までにみんなの仲をもっと深め最 高のクラスにしていきたいです。よろしくお願いします。 1年4組 担任 中道先生 『 有 言 実 行 』 学年評議員を中心にクラスで話し合い、自分の発言に責任を持って行動 していけるようにと考えこの目標に決まりました。けじめのあるクラス になってほしいです。真面目にやるときは真面目に、楽しむときは楽し むといった、その場面に合った行動を心がけていきましょう。 <学年評議委員からの一言> 私たちのクラスは、常に明るくユニークなのでとても楽しい毎日を送っ ています。体育大会では優勝は逃したものの、1 年 4 組として最高の思い出のひとつとなりました。 人権特設授業 『今 を 生 き る!』 6 月 28 日、本年度第一回目の『人権特設授業』を開催しました。 今回のテーマは『今を生きる!』でした。小さな頃からサッカー を続け、高校時代はサッカー選手として全国高校サッカー選手権 大会にも出場し大学に進学しましたが、交通事故により車椅子生 活を余儀なくされ、車椅子バスケットボールの道をきわめるため アメリカに留学しその後ヨーロッパの国々で活躍し、帰国後はア イススレッジホッケーや車椅子ソフトボールの日本代表として 活躍している「堀江 航さん」と車椅子テニス選手として全国ラ ンキング 8 位の「松田 瑶平さん」に来校していただきました。ハンディキャップがあるなかでチャレ ンジする事の大切さなどについて講演をしていただいた後、バスケットボール部員が競技用の車椅子を 使ってシュートやドリブルに挑戦しました。また、車椅子生活を送る在校生が競技用の車椅子でバスケ ットボール部員とスプリントレースを行いました。最後の質問コーナーで「ほかにやってみたいスポー ツはありますか?」の質問に対し「ボルダリング(クライミング)やバドミントンもやってみたいです。」 と答えてくれました。「最初は下手でも上手くなっていく過程が楽 しいです。みんなもスポーツ以外でも、音楽でもアートでも自分が 好きなこと、得意なことにチャレンジを続けてほしいです。」とい うメッセージを送ってくれました。どんな状況にあっても前向きに 頑張ることの大切さを実感できた授業となりました。お二人とも失 敗を恐れずチャレンジしている姿がとてもカッコよかったです。ど うもありがとうございました。 学校司書のコーナー 「あした選挙に行くまえに」 学校司書 渡部友紀 7 月 10 日は参議院選挙の投票日です。 選挙権年齢が 18 歳以上に引き下げられ、今年から高校生も投票に参加出来るようになりました。 皆さんも関心があるのではないでしょうか。 そこで、池上彰(著) 「あした選挙に行くまえに」という本を紹介したいと思います。 この本は、 「14 歳の世渡り術」と銘打ってある通り、選挙の大切さを中学生にもわかりやすく説 明しています。 私は、第三章の外国の「国のかたち」の紹介のところで、カナダの国家元首が誰なのかを初めて 知りました。皆さんはご存知でしたか?ヒントはオーストラリアの国家元首と同じ方です。第四章 では、衆議院と参議院の選挙の方法についての説明があります。漠然 と違いを知っていただけだったので、その違いの意味を知ってとても 勉強になりました。 ただし、この本は 2008 年発行なので、話題が少し古いところがあ ります。日本の民主党は民進党に変わりましたし、アメリカ合衆国大 統領選挙は、オバマ氏対マケイン氏から、今はヒラリー氏対トランプ 氏に注目が集まっています。 本書の中で紹介されている比例代表制の当選者計算方式はドント式 からアダムズ式へと変わっていこうとしています。 政治が民意を反映させる為に常に変化しているということですね。 発行当時の状況と比較しながら今回の選挙を見ると面白いですよ。 カウンセラー・ルームより 「自信」をつけるために大事にしたいこと “子どもが自信をつける”とは、どういうことでしょう。平たい言葉で言えば、子どもが「自分 自身、これでいいと思えること」です。それを育むためには、まず“親の在り方”が重要です。 ポイントは次の 2 つ。①親として子どもに対して「今のままで OK」と、在り方自体を尊重してあ げることです。そして努力したけれど結果が思わしくなかった時も、「○○だったけれど、でも、 ここまで、よくやったね」など、親として様々な言葉かけをしてみましょう。その他、どんな時 も、上のマインドがあれば、世話を焼いたり、スキンシップをはかったりすることすべてが、子 どもの自己肯定感に繋がる可能性をうみます。②そして2点目として、親御さんご自身も、自分 に対して「今のまま、これでいい」と思ってあげること、ご自身に優しくなることです。親自身 が厳しいと、子どもにも「こうあるべき」をやりがちです。ぜひご自身への心のケアも意図して くださいね。 7月の来校日は、5日(火)、12 日(火)、19 日(火)です。スクールカウンセラーが不在の場 合、メッセージと電話番号を留守電にお残しください。なおメッセージは来校日に SC が直接、確 認しています。(045-972-0335)
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