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自治を回復し、
まち・むらの課題を、
まち・むらの力で解決するために
- 協働と総働の基礎を再確認する IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]
代表者 川北 秀人
http://blog.canpan.info/iihoe/
IIHOEって?

組織目的: 地球上のすべての生命にとって、
(1994年) 調和的で民主的な発展のために

社会事業家(課題・理想に挑むNPO・企業)の支援
隔月刊誌「NPOマネジメント」発行
 育成・支援のための講座・研修

 地域で活動する団体のマネジメント講座(年100件)
 行政と市民団体がいっしょに協働を学ぶ研修(年60県市)

企業の社会責任(CSR)の戦略デザイン
ビジネスと市民生活を通じた環境問題の解決
2020年の地球への行動計画立案

専従3名+客員1名、東京(新川)、約3500万円


まちの力は、関係の密度がつくる!
人口密度より人「交」密度!
町(区域)でも街(建物の集まり)
でもなく、「まち」:人と人との関係
「衣食」「住」の次は、「医移職充」
衣食は外から持ち込み配布も可能
住の安心は、建物だけじゃない!
今後の医療は予防がさらに重要!
移動・職業・充実は、関係そのもの
竹山・堺市長のお話(区長・局長・部長&中堅職員対象)
・憲法が保障する地方自治(第94条)
→ 他から干渉されない団体自治から住民自治へ
・自然権としての基本的人権(ルソー)と同様に、
地域も自治を志向した時点で地域主権(×地方分権)
・「基礎自治体優先」「自助+補完性」「近接性」原則
(欧州自治憲章:公的責務は、市民に最も身近な地方
自治体が優先的に履行する)→民主主義の基本
→ 権限と財源は現場に!→手が届く都市内分権を
・人が人を支える社会、お任せ民主主義からの脱却
→ 強力なリーダー待望論は日本を滅ぼす
→ 自立=相互依存(inter-dependent 阪大 鷲田教授)
・ドライバーは市民。職員はナビゲーター。知るため現場へ
・見て見ぬふりしない、おせっかいな市職員に!
2020年の世界・日本は?
中国のGDPは、日本よりいくら多い?
 原油、鉄、レアメタルなどの価格は?

日本の国民一人当たりGDPは何位?
 日本の高齢者率は?
 国債の残高は?
 既存インフラの補修コストは?





橋:15m以上が15万か所!→20年には25%以上が50年経過!
施設:700㎢以上!→市町村管理が半数以上、30年以上が3割!
下水道:陥没は年5000か所以上!
道路、ダム、住宅、上水道、電力、鉄道、・・・
社会保障(医療・介護)費は、いくら増える?
 消費税は、いくら必要?

延長線上で考えるな!

日本のGDPが世界に占める割合が最大だったのは?

2013年に日本のGDPが世界に占める割合は?

では、2018年には?

同年、中国のGDPは日本の何倍?

同年、ブラジルの1人当たりは、日本のいつと同じ?

それは、韓国のいつと同じ?
延長線上で考えるな!
EU
アメリカ
日本
中国
(IMF WEO2013)
ASEAN5
インド
1980
1人あたりGDP
世界シェア
後10年成長率
$8,154
34.2%
2.1%
$12,249
26.0%
3.0%
$9,312
10.1%
4.4%
$205
1.9%
9.7%
$874
1.9%
5.3%
$266
1.7%
5.3%
1990
$15,048
31.8%
2.1%
$23,198
26.2%
3.1%
$25,140
14.0%
1.4%
$341
1.8%
10.0%
$1,801
1.3%
5.0%
$384
1.5%
5.6%
2000
$21,896
26.3%
1.7%
$35,252
30.8%
1.6%
$37,304
14.6%
0.5%
$946
3.7%
10.2%
$2,965
1.5%
4.9%
$465
1.5%
6.9%
$30,604
25.8%
1.3%
$46,811
22.9%
2.7%
$42,863
8.7%
1.5%
$4,423
9.4%
7.8%
$5,276
2.5%
5.5%
$1,370
2.5%
6.0%
2015
$33,965
23.1%
$57,080
22.6%
$39,628
6.6%
$11,587
13.1%
$6,945
2.8%
$4,506
2.3%
2018
$37,944
22.1%
$65,126
22.3%
$44,046
6.1%
$14,861
14.2%
$8,320
3.0%
$5,582
2.6%
2010
~18
中国+ASEAN5+インド=19.8%
製造業就業者:12年12月998万(16%)←92年10月1603万(25%)
月平均給与総額:12年314,236円← 97年371,670円
パート労働者:28.75%(史上最高)
鹿沼市も、これまで20年と、これから20年は違う
1990年
計(千人)
2000年
2010年
101.0 104.7 102.3
2020年
96.3
19.8
15~64歳(A)
67.1
16.6
13.7
11.3
(生産人口)
64.7
9.1
▲33%
▲30%
68.3
88.7
▲13%
+1%
0~14歳
2030年
55.8
49.7
▲23%
▲3%
65歳~(B)
高齢者率
14.1
19.7
23.8
29.1
29.8
14.0%
18.8%
23.3%
+68%
30.3%
33.6%
+24%
A÷B
4.7人
3.4人
8.2
2.7人
12.5
1.9人
14.2
1.6人
18.1
+50%
+13%
+27%
75歳~
2020年の鹿沼市は?

高齢者率は?→30.3%(全国より5年早い)!


高齢者1人を支える生産人口は、わずか1.9人!
75歳以上は?→1.8万人(市民の7人に1人)!
ヘルパーなど、福祉の担い手をどれだけ必要?
 社会保障(医療・介護)費は、いくら増える?
 高齢者の健康 = 地域の資源+資産!


生産人口は?→17%減(00年比 31%減) !


既存インフラの補修コストは?


市税収入は?
道路、橋、公営住宅、上下水道、庁舎・施設、・・・・
市債残高は?
鹿沼市の高齢者・後期高齢者のくらしは?
人口(人)
2000年
104,764
2005年
104,148
2010年
102,348
2015年
99,602
2020年
96,375
高齢者
19,745
21,890
23,884
26,985
29,154
後期高齢者
8,295
7.9%
10,876
10.4%
12,510
12.2%
13,300
13.4%
14,242
14.8%
世帯数
32,291
33,837
34,999
34,979
34,308
高齢者単身
1,648
2,080
3,768
5,106
5,971
639+1441 1136+2632
1532+3574
1788+4183
455+1193
後期高齢者
単身
752
1,129
2,025
2,539
2,926
167+585
272+857
468+1557
580+1959
665+2260
後期単身率
9.1%
10.4%
16.2%
19.1%
20.5%
高齢者夫婦
1,811
2,298
2,658
3,089
3,382
367
640
876
1,006
1,117
高齢世帯率
10.7%
12.9%
18.4%
23.4%
27.3%
後期世帯率
3.5%
5.2%
8.3%
10.1%
11.8%
後期 夫婦
鹿沼市の財政はどう推移する?
単位:億円
05年度
歳入
市税(対 歳入)
個人(同)
法人(同)
固定資産(同)
地方債
404
139(34%)
36( 8%)
16( 4%)
69(17%)
32( 8%)
歳出
職員給与
391
60
10年度(05比)
409
143(35%)
44(10%)
13( 3%)
69(17%)
27( 6%)
11年度(同)
406
143(35%)
43(10%)
12( 3%)
69(17%)
24( 5%)
15年度?
10年 個人住民税
43,115円/人
生産人口
10年比 - 7%
05年比 -10%
396
50(-16%)
職員数
938
867(- 7%)
公債
44
35
公営事業繰入
35
38
(国民健康保険)
( 4)
( 6)
(上下水道)
(15)
(14)
(他(介護保険等))
(15)
(17)
扶助費(対 歳出)
47(12%)
72(18%)
人件費・扶助費・
398
公債費を除く
50(-16%)
840(-10%) 歳出額(≒調達額)
210億円(53%)
36
39
後期高齢者
( 6)
10年比 + 6%
(13)
05年比 +22%
(18)
73(18%)
将来負担(対 税収・年) 282(2.0倍)
地方債残高
319
支出予定
4
積立金
41
256(1.8倍) 10年 274,367円/人
293( - 8%)
15(+253%)
51( + 23%)
280(2.0倍)
300( - 5%)
25(+500%)
45( + 8%)
まちの「サバイバル」力を
どう維持するか
 まちの売上高トップ10は、どう変化したか?

10年前、現在、10年後のトップ10は同じか?
 まちの競争力は、どう維持・向上するのか?

まちの競争力は、誰が支えるのか?
 地場産業は、まちの競争力を高める力となるか?
 変化の中で、資源を活かせる産業は何か?
 子どもに、どんな仕事を「本気で就業体験」させるか?
まちの競争力を支えるために、行政は何をすべきか?
 まちの競争力を支えるために、企業は何をすべきか?

くわしくは「NPOマネジメント」第29号「まちのマーケティング」参照
まちづくりは、誰のため? 何のため?
あいさつできる関係づくりのため
子どもたちの世代が誇りを持って
暮らし、働くため
 20年で人口が半減した町で、小中学生が
農畜漁林業の生産・販売を体験し、町長
に提言する年50時間以上の町おこし授業
(北海道・浦幌町、「NPOマネジメント」第63号参照)
災害時などの安心のため
 障碍者・高齢者のための「避難支援」と
「避難所の課題確認」訓練(別府市)
元気な地域は、人数ではなく姿勢が違う
 自分が住み続ける地域の未来の
ために、本当に大切なことを
実現できるように、全力を尽くす。
出し惜しみしない
できないフリしない
あきらめない
「誰かがどうにかしてくれる」なんて
甘えない
自治会・町内会は、
行事を半減して、事業=福祉+経済を!
【現在】
親睦も安全も福祉も行事の連続。。
→地域の住民が気軽に付き合い、
日常生活に必要な情報交換や
安全確保などを行なうとともに、
地域生活をより快適にするため、
自主的・自発的に共同活動しな
がら、まちづくりを進める。
問題解決 (交通安全、防火・防災、
防犯・非行防止、資源回収)
生活充実 (福祉、青少年育成、
健康増進、祭礼・盆踊り、
運動会、文化祭など)
環境・設備維持 (清掃・整備、
集会所管理など)
広報・調整
【今後】
「小規模多機能」自治!
→行政機能の集約化を補い、
住民減少・高齢化などに伴い
必要性が高まる安全・安心の
確保のための「適地適作(策)」
型の地域づくりを進める。
共通の「基本機能」と
独自の「魅力づくり」
・最小限の安全・安心の維持
・文化・伝統の継承
・経済的な競争力の維持・向上
協働から総働へ
中長期の視点で、
地域を耕す意欲としくみ
NPO
協
働
?
当事者
専門家
行政
学校
公共サービスを担う
(教員+生徒)
意欲とスキル
総
働
事業者
金融機関
行政
NPO
「1対1の業務・責任分担」から「多様な主体による協働」へ
「団体の支援」から「(小規模多機能)自治の確立・維持」へ
すべての部署・業務が、調達も含め、よりよい成果へ
→定義・ねらいも、進め方も抜本的に見直す「協働2.0」へ!
雲南市の地域自主組織のすごさ
・「公民館」から「地域交流センター」へ
・共益的な生涯学習施設から、住民自治の拠点へ
・多様な主体の「総働」による「小規模多機能自治」
・行政機能縮減を補う「適地適作(策)」の地域づくり
・幼稚園放課後に住民主導で預かり保育(海潮)
・旧・農協で産直市&100円喫茶(中野・笑んがわ市)
・水道検針を受託し毎月全戸訪問(鍋山)
・共通の「基本機能」と独自の「魅力づくり」
・最小限の安全・安心をどう維持するか?
・文化・伝統をどう残すか?
・経済的な循環・競争力をどう維持するか?
→年2回の「自慢大会」と課題別「円卓会議」で事例共有
真地(まーじ)団地自治会(那覇市)
・1981年開設の市営住宅、400世帯
・車両部で買物支援
「移動も寄り道も生きがい」、今後は役所にも!
・2011年度に「地域福祉部」新設!
「第1次福祉計画」(11-13年度):
見守り、活性化、運行、資金造成
・見守り:同棟の支援者、新聞・宅配も協力
・木曜:「ふれあいデイサービス」(14-16時)
・金曜:「百金食堂」(100円昼食会)
・土曜:カラオケ!
(安全・安心で持続可能な未来に向けた)
社会的責任に関する円卓会議


発足時は麻生内閣!(2009年3月)
政府、企業、労働者、消費者、金融、NPOが完全に
対等な立場で参加!
完全に対等な立場 → 審議会・委員会じゃない
→ 議題もすべて一緒につくる! 謝金も出ない!



「持続可能な地域づくり」など4つの分科会(WG)
2011年3月に「協働戦略」とりまとめ
持続可能な地域づくりWGから「地域円卓会議」提唱
→ 「新しい公共」支援事業のモデル事業の要件に

すでに動き出した!
地域円卓会議in茨城(2011年 2/18)
県、水戸市、水戸商工会議所、県経営者協会、連合
茨城、パルシステム茨城(生協)、茨城新聞社、茨城
NPOセンターコモンズが共同主催(実行委員会)
①茨城の農業の支援と新たな仕事づくり
②「新しい公共」を拡げるための地域資源循環の仕組みづくり
③交通困難者の外出支援・買物支援

地域社会のみらいを考える円卓会議2011@沖縄
主催:みらいファンド沖縄(市民設立の財団)と那覇市
 県、沖縄国際大学 沖縄経済環境研究所、県&那覇
市社協、JICA、NGO、沖縄タイムス社、琉球新報社、
タイフーンfmが協力

その結果
外出・買物支援での協働
廃食油リサイクル
+ 農家支援
 生協:出張販売車巡回
 企業:駐車場所の提供  PTA:廃食油回収
 学校・行政:回収協力
 自治会:住民に案内
 企業:買取り→燃料化
 ボランティア:生活上の
 農家・自治体:ボイラー
ニーズ聴き取り
燃料として利用(¥↓)
↓
↓
サービスの充実で
買取代金が地域資金に
採算を維持
東日本大震災時には、県内+いわき市の被災者支援のために、
直後から情報交換し、物資・避難場所提供などを連携・協働
今後数年間に鹿沼市で「円卓」すべきこと?
団体名・おなまえ
そのテーマで、
多様なセクターの連携が
今後数年間の鹿沼市で
必要な具体的なポイント
大切だと思うテーマ
【例】子育て・介護など
家族を大切にする方の
移住促進
そのテーマでの連携が
具体的に必要な
セクター
【例】医療・保育・学校・
介護保険事業、行政、
事業者団体、労組
【例】医療・保育・教育・
介護サービスと、
両立を支援する職場情報
今後、進めていく上で
解決しておきたい
課題・懸念材料
(3項目程度)
各自の「円卓会議案」を共有してください(~15:55)
・各自の「円卓案」発表(4分)+質疑応答(3分):
発表を聞いている人は、聞きながら、質問や助言を
付箋に書いておく。
(助言例:県内外の先行事例、参加すべきメンバー)
質疑応答の際には、付箋の内容を相手に読み伝え、
質問の場合は、回答を付箋に書き込んでおく。
質疑応答が終わったら、付箋を発表者に渡す。
・「実際に進める上での課題・懸念」について、
全体で確認したいことは、各班1つ以内で発表を
15:55から、全体の質疑応答の時間にします。