第9章 輪読課題 ■■■■■■■ かっし~ あなたはある会社の社長です。 あなたの会社は従来「ピラミッド型経営」の職場体 制をとっていましたが、そのような体制の中で生じた 「年功序列主義」や「官僚主義」はよくないと考え、 図のような「フラット型経営」、そして「成果主義」 へと体制・戦略を変更しました。 ピラミッド フラット しかし変更したはいいものの、従業員たちは「成果主 義」ということで実績をだすために必死になり、今まで のように「先輩が後輩に仕事を教える」などといったコ ミュニケーションが少なくなってしまいました。 かつて自分の会社で強みだった「社内コミュニケー ション」を取り戻すためにもう一度経営体制や戦略を変 更するとしたらあなたはどうしますか? (質問3分+発表2分) トヨタ自動車 創立:1937年8月28日 資本金:3,970億5千万円(2014年5月現在) 事業内容:自動車の生産・販売 従業員数(連結):338,875人(2014年3月末現在) http://www.toyota.co.jp/jpn/company/about_toyota/outline/index.html 「トヨタ自動車株式会社 HP」 ▼輪読本の内容と絡めて… よい経営戦略 組織で働くヒトに よい元気づけ、 働く意味づけを どのように与えているか ▼トヨタの企業理念 http://www.toyota.co.jp/jpn/company/vision/philosophy/ 「トヨタ 企業理念」 ▼トヨタの行動指針 (ステークホルダーとの関係) http://www.toyota.co.jp/jpn/company/vision/code_of_conduct/code_of_conduct.pdf 「トヨタ行動指針」 ▼トヨタグローバルビジョン 従業員にも 消費者にも わかりやすい 戦略を 明示している http://www.toyota.co.jp/jpn/company/vision/toyota_global_vision.html 「トヨタグローバルビジョン」 ▼職場体制の変遷 「クルマを作る前に デメリット メリット • 上下関係の希薄化 人をつくりなさい」 意思決定の迅速化 • トヨタの文化や仕事の進め方 • • 成果主義により管理職の者も 実績積みに積極的になる などを部下に伝授する雰囲気 が職場から消え始めた ▼職場体制の変遷 人材育成と成果を 両立させるマネジメントを実施 後輩に対して 個人の能力を少し超えた 目標提示・ 業務進行管理など きめ細かなフォローを実施 「自ら考え、実行する」 一日も早く、一人前になれるよう 努力する ▼人事制度・経営戦略の変更 ~2007年6月 資格 資格特別期待役割 上級専門職 プロフェッショナリティの確立期 専門職 核となる専門領域の 確立期 業務職 基礎能力の習得期 ▼人事制度・経営戦略の変更 2007年7月~ 資格 資格特別期待役割 基幹職 Master(親方)=専門性+人材育成のプロ 専門性 主任職 指導職 準指導職 担当事務職 人材育成 プロフェッショナリ ティの確立期 主に小集団のリーダーとして マネジメントの基礎を習得 核となる専門領域の 確立期 主に職場先輩として 後輩指導を経験 教えられる側から 教える側へ意識転換 基礎能力の習得期 ▼人事制度・経営戦略の変更 小林浩治氏 (当時のトヨタトルコ社長) 社員全体のモチベーションと コミュニケーションと チームワークがあって 初めて良い仕事ができる! ▼人事制度・経営戦略の変更 迎賓館「トヨタ会館」 挨拶運動 昼礼でのスピーチ ボランティアなどの 善行表彰 ▼まとめ 1989年~2006年 ピラミッド型から フラット型へ(成果主義) 2007年7月~ 小集団型へ 上下関係 希薄化 戦略は 組織で働くひとに 働く意味づけを与える トヨタの強みであった 社内コミュニケーションが 取り戻されていった! おわり
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