チョコッと知っとこ 同軸ケーブルのロス(減衰量)って no-12 良く耳にする事は同軸ケーブルの速度系数、いわゆる短縮率ですが、短縮率とロスとは別問題と考えてよいでしょう。 ロス(減衰量)は周波数に依って変わって来ます。 短縮率は同軸ケーブルの種類に対して、波長短縮で有って、パーセンテージです。 今回は、430MHzと1200MHzを例に取って比べてみましょう。 又、無線機から送られた電力がアンテナではどの程度? と数字的に詳しく出て居る文献は少ない様ですが、改めて計算するのも面倒なので、大体では有りますが、これも後述しましょう。 某メーカーからの資料ですが、同軸ケーブル10mでの損失(db)です。 1200MHz 430MHz 5DFB 2.30 1.31 5DSFA 1.85 1.10 10DSFA 1.05 0.56 と有ります。 周波数が高く成ると損失が大きく成る事が解りますね。 タワーを建ててシャックまでの平均使用m数を20mとしましょう。 5DFBで430MHzを無線機出力、50wの場合、アンテナでは27,3w 同じく1200MHzを無線機出力、10wの場合、アンテナでは3,5wです。 この、同軸ケーブルを同じ条件で、10DSFAにした場合は、430MHz、アンテナでは30,1w 1200MHzでは、6,2w です。 5DFB、と10DSFA、とは約倍近く違ってくるのはお判りですネ。 では、5DFBと10DSFA、とはどの位違うのでしょう、 違いは1,6dbの差が 有ります。 これらのロスは同軸だけのもので、コネクターのロスは計算に入れて居ませんので、コネクターのロス分がプラスされます。 これらの事から、同軸の種類によって減衰量の違いが解って来ますネ。 一般的に430MHzや1200MHzで良く使われて居る同軸の減衰量です。 6D2V 10D2V 8DFB 10DFB 8DSFA 10DSFA 12DSFA 430MHz(db) 1.35 db 1.05 db 0.90 db 0.74 db 0.74 db 0.59 db 0.49 db 1200MHz(db) 2.62 db 2.10 db 1.56 db 1.35 db 1.34 db 1.10 db 0.94 db 短縮率( % ) 67 % 67 % 81 % 80 % 83 % 88 % 88 %
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