CRYPTO CURRENCY - WORK, SECURITY, REACTION - TAKAHIRO SHIMIZU 2014/06/27 1 TOPICS #1 : HOW TO WORK ビットコインはどうやって動いている? 2 TOPICS #1 • 暗号通貨(Bitcoin)の仕組み • 送金するには • マイニングのカラクリ • Bitcoinを保持する 3 何故BITCOINを基準で話すのか • Bitcoinの誕生 • “中本哲史”の論文が元になって 有志によって開発 • 従来想像されて失敗してきた 暗号通貨の理論を実現させた 4 BITCOINの送金手順 1.送金指示の発行 2.送金指示の暗号化・認証 3.送金指示をまとめる(ブロック化) 4.”ナンス”の探索・確定 5.”ナンス”を使用した送金の確定 5 3.送金指示をまとめる • 送金指示を時間ごと(Bitcoinなら10分間隔)で ”ブロック”にまとめる • ブロックは送金指示をまとめたファイルのようなもの →10分毎に時系列で並ぶ • ブロックの中身 • 一個前のブロックの”ナンス”(=ハッシュ値) • 自分自身の”ナンス” • 次のブロックの”ナンス” • ブロックが時系列で並んだものをブロックチェーンと いい、ビットコインの要となる 9 BLOCKCHAINとは 【BLOCK A】 前のブロック:・・・ 次のブロック:BLOCK B 互いの参照 【BLOCK B】 前のブロック:BLOCK A 次のブロック:BLOCK C 互いの参照 一番 新しい 【BLOCK C】 前のブロック:BLOCK B 次のブロック:(空欄) 10 現行のブロック Blockchain.info 前のブロックのハッシュ 000000000000000022ee7c1b6058afe 8c2d7f50f369b7ebb0bd4baff9f81013f 11 一つ前のブロック Blockchain.info 自分自身のハッシュ 000000000000000022ee7c1b6058afe 8c2d7f50f369b7ebb0bd4baff9f81013f 12 マイニングのカラクリ • マイニングとは • Bitcoinを生成するBitcoinの重要な要素 • “ナンス”を探し出す行為そのものが マイニングである 15 ナンスを探すのがマイニングに なるワケ • ナンスが1ケタでも 親 変わるとハッシュ値 ブロック 子 は大きく変わる ブロック • 親ブロック・ ナンス 子ブロック・ナンスを 暗号化したハッシュが 条件を満たすものを 見つけるのは ひたすら探索するしかない ハッシュ値 16 ナンスを見つけるとどうなるか • 一番最初にナンスをつけることができ た場合 • 取引した人が設定した手数料+新たに発行 されたビットコインを得る →これがマイニング! 17 ナンスを他人に見つけられて しまった場合 • ナンスを付けた送金指示書自体が送ら れてくる • その時点で送金は確定しているので、 探す必要がなくなり、別のナンスを 探しにかかる 18 ナンスの発行難易度 • Bitcoinノード(各コンピュータ)全体 の計算能力から、10分ほどかかる難易 度になっている • 本気でBitcoinを探しに来てる人たちの 計算力が凄まじすぎて、 一般的なPCだと雀の涙すら手に入らな い可能性も 19 BITCOINを保持する • Bitcoinとは、ブロックのつながりであ るブロックチェーンによって成り立っ ている • このブロックチェーン自体が保持して いるBitcoinの量などを示す 20 BITCOINを保持する • 公開鍵はブロックチェーンのどこかに ある • Bitcoinは秘密鍵を持っていれば 出し入れが可能 • 秘密鍵などを保管する手段が必要 21 CONCLUSIONS #1 • Bitcoinはマイニングというナンスを 探す作業をブロックチェーンに対して 行うことで成り立っている • Bitcoinの秘密鍵はBitcoin Walletで 管理することができる 23 TOPICS #2 : SECURITY ビットコインはどうやってセキュリティを確保しているの? 24 TOPICS #2 • 暗号通貨(Bitcoin)のセキュリティ • “暗号”通貨における“暗号” • Bitcoinの”多数決”とは • Bitcoinが信頼性を得るために 25 “暗号”通貨における暗号とは • Bitcoin型とLitecoin型 • SHA-256とScrypt 26 参考 BITCOINとLITECOINの比較 Bitcoin コインの種類 Litecoin SHA-256 暗号化方式 Scrypt △ CPU採掘 ○ ○ GPU採掘 ◎ ◎ ASIC採掘 今後 27 BITCOINの”多数決” • Bitcoinでは、ブロックチェーンが複数 に分岐する可能性がある Block #1 Block #2-1 Block #3 Block #2-2 28 BITCOINの”多数決” • もし、ブロックチェーンが複数に渡る 場合は、短いブロックチェーンを破棄 • これが多数決 Block #1 Block #2-1 Block #3 Block #2-2 29 多数決してうれしいこと • ブロックチェーンの書き換えが防げる • 正規のブロックチェーンとして採用される ためには、既存のブロックチェーンより長 いブロックチェーンになるようにしなけれ ばならない • 多すぎ無理。 30 BITCOINが信頼を得るには • 秘密鍵をいかに管理するかどうか • Bitcoin Walletのつかいかたを考える • Bitcoinシステムの悪用の撲滅 • Bitcoin採掘ウイルス • Bitcoin取引所を装ったフィッシング • 資金洗浄 31 CONCLUSIONS #2 • 暗号化方式によってコインが分類できる • SHA-256とScrypt • Bitcoinの多数決は書き換えを防止する 有効手段である • Bitcoinが信頼を得るにはBitcoin以外の 部分にも目を向ける必要がある 32 TOPICS #3 : REACTION ビットコインは各国にどう思われているの? 33 TOPICS #3 • Bitcoinはどう受け止められているのか • 各国の反応のまとめ • とある3国の反応 • タイの反応 • 中国の反応 • 日本の反応 34 BITCOINは どう受け止められているのか • 肯定的ではない • 例外:不法ではないと声明を発表した クロアチアとキプロス • どの国も発行機関の不存在という暗号 通貨のルールがあることがネック? →通貨発行に責任を追う人が存在せず、 トラブルは自己責任に 35 各国の反応まとめ(一部) • カナダ • デジタル通貨取引に関する課税を発表 • 容認の方向 • ブラジル • 法整備済み • ユーザーへの支払い能力を証明しないといけない 条件満たしていなければ罰則 • Bitcoinは支払い能力の担保が無理 (取引所などに委ねられてしまう) 36 各国の反応まとめ • どの国も政府の対応が待たれている印象 • 彗星の如く現れたBitcoin自体に 踊らされている? • 国民に国内流通に対して警告を発する ケース多数(Ex:アメリカ・フランス) 37 タイの反応 • 2013/07 Bitcoin違法判断 • 現地の取引所は休業 • 違法行為とされたのは売買 交換 国外とのやりとり • 理由は「金融の複数の側面にまたがっている」 • 恐らく複数の国々で共通して使え、タイ政府が介入できる範 囲を超えていることからだと思われる • 2014/02 制限が一部解除 • バーツと交換される限りにおいて合法化 38 中国の反応 • 金融・決済業者の取引を禁止 • Bitcoinは一種の「特定仮想商品」 • 貨幣と同等な法律的立場を有していな い • 香港に関してはBitcoinの扱いは”自由” • Bitcoin ATMが設置されるなど進んでいる 39 日本の反応 • とりあえず政府見解を出すことに • 貴金属などと同じものとして扱う • 民間銀行のビットコイン売買の仲介や、 通貨との交換、専用口座、送金業務は禁止 • 証券会社も仲介業務などの本業で扱うのは 禁止 40 CONCLUSIONS #3 • どの国も法的な対応に追われている • 今までの法律が適用できない場合があ るので、そこで混乱 • 国によって考え方はまちまち • ネックはやはり「自己責任」 41 まとめ • Bitcoinはブロックチェーンを起点に、 ナンスの生成などの活動をユーザがする ことで成り立っている • Bitcoinは暗号自体を応用しているので、 それ自体のセキュリティ強度は高いが、 Bitcoinそのものとは別の点で心配するべ き点がある • Bitcoinの法整備は未だにまちまちで、 今後の対応が望まれる 42
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