最低賃金とは

最低賃金の引き上げ
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最低賃金とは
最低限支払わなければならない賃金の下限額。
状況を問わず、一律に最低賃金の引き上げが求
められている。
ニート・フリーター問題
格差社会の文脈のなかでよく話題になるのが、
ニート・フリーター問題だ。現在は、景気の回
復とともに、減少傾向にある。だがニートとな
り、すでに10年あまりを過ごしている多くの
元若者たちの多くは、今後取り残されるのでは
ないかと言われている。
引き上げるメリット
・正社員の雇用が増える
最低賃金が適用
非正社員の賃金費用と
費用のかかる正社員との差が縮まる。
ニート・フリーターの減少
企業は生産性を求め、非正社員を正社員に
置き換える動きがでることが考えられる。
引き上げるデメリット
・最低賃金が上昇すると、特殊な状況を排除し、
弱者の切り捨てにもなりかねない。
(例)ものづくりの労働者。老化により生産力が
半分になってしまった。
雇用者は賃金を半分にしてもよかったが、
そうすると最低賃金以下の金額となった。
雇用者は法律上咎められたことから、仕事
の早い労働者に切り替えてしまった。
・本来は日本国内に事務所を置いたほうがい
いと思われる中小企業が、人件費を抑えるた
めに中国に法人登録している。日本人のみを
ウェブサイトで募集している会社もある。
サイトは日本語で作られており、中国語能
力は一切求めていない場合が多い。
・そのため国内で就職できない日本人が、海
外で働きながら家族と生活するということも
おこっている。
月給10万円+α程度、日給2000円程度が多い。
日本国内に事務所をおいては労働基準違反法
になる給料となるが、人材派遣サイトは成り
立っている。
日本人労働希望者が多いのだと予測される。
減額・適用外について
・労働生産性が低く、適用範囲から外れても危険
が生じない状況において、最低賃金を払うこと
が困難な層
例)若年者、学生、障害者、見習生
・そもそも高い所得や手厚い加護を受けており、
最低賃金の保護が必要のない層
・雇用関係が特殊なため、最低賃金を適用しない
ことが正当化される層
例)管理職、専門職、家事手伝い、
歩合給の者、チップを貰っている者
BRICs(ブリクス)とは
・BRICs・・・経済発展が著しい4カ国の
頭文字を合わせた総称。
最後のsは英語の複数形や
南アフリカ(South Africa)を表す。
Brazil
Russia
India
China
s
(ブラジル)
(ロシア)
(インド)
(中国)
(英語の複数形または南アフリカ)
まとめ
・最低賃金の引き上げは一見魅力的だ。
しかし能力が下がったので解雇されるもの、日
本の企業に就職できず、中国に行き低賃金の日
本の会社に就職するものが出てくるなどのデメ
リットも多い。
必ずしも最低賃金の引き上げが、労働問題を根
本から解決するとは限らない。
参考サイト
・ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%80%E4
%BD%8E%E8%B3%83%E9%87%91
・松尾 匡 の ペ ー ジ
http://www.mii.kurumeu.ac.jp/~tadasu/essay_71029.html