エアロジェルを用いてβ線の 運動量を測定する 4年 葛 睿思 卒業研究内容 • 目的:エアロジェルを用いてβ線の運動量を測定 する。 • 実験ステップ 1 準備実験: (1)シンチレータを用いて宇宙線を観測する。シ ンチレータのefficiencyを測る (2)宇宙線でチェレンコフ光を見る 2 エアロジェルを用いてβ線でチェレンコフ光を 見る 3 エアロジェルを用いてリングイメージ型チェレ ンコフカウンターによるβ線の測定 研究計画 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1(1) 1(2) Now 2 3 卒論 1月 2月 3月 1(1)シンチレータのefficiency • 実験装置と実験方法 シンチ レータ Coin ciden ce Discri minat or C Count A • 実験結果 B 180 A&B&C 160 64 63 62 61 60 59 58 57 56 140 120 個 個/min A&B 個/min 100 80 個(1回目) 60 個(2回目) 40 0 50 100 MIN 150 20 0 0 500 1000 1500 V 2000 2500 1(2)宇宙線でチェレンコフ光を見る • 実験装置 エアロジェル:二酸化ケイ素主体の固体が微細な 気泡を多量・均一に含んだ半透明体である。 シンチレータ 光電子増倍管 シンチレータ 光電子増倍管 エアロジェル 光電子増倍管 2 エアロジェルを用いてβ線でチェレンコフ光を見る • 実験装置 エアロジェル MPC(multiwire proportional chamber) β線 閾値型チェレンコフカウン ター 荷電粒子が屈折率nの輻 射体を通過するとき、その 運動量がある閾値以上で あればチェレンコフ光を放 射する。 pth m n2 1 3 β線でリングイメージ型チェレンコフ光を見る • 実験原理 荷電量子 の運動 輻射体 透明な輻射体内で 発生したチェレンコ フ光を高い位置分 解能を持つ光検出 器で捉えで、その 放射角を測定する ことで運動量を分 かる。 • チェレンコフ放射:電荷を持った粒子が透明な 物質を通過するとき、その速さがその輻射体 中での光りの速さを超える場合に、微弱な光 が放射される。 発光するとき、荷電粒子の進行方向に対してチェレン コフ光が放射される角度(チェレンコフ角)θは荷電粒 子の速さμと輻射体の屈折率(n)で決まり、β(=μ/c) を使って、 cos 1 n • 宇宙線がチェレンコフ検出器を通る事象をトリ ガーするためシンチレータを利用することが 必要になる。
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