20160206 ssw go

2016.2.6.認定社会福祉士研修:20130002
スクールソーシャルワーク研修
から見えてきたこと
3日間の研修会の最終日は、終日、ワークショップ形式で行ないました。
研修の参加者のみでなく、講師もスタッフも現職のスクールソーシャルワーカーも含めて、
約30人が円卓を囲む形で進めました。
参加者いわく「ライブ・ネットワーク会議のよう」といわれるように、生き活きとした発言が
一日を通して散りばめられていました。
座を仕切った私自身が大いに学ぶ機会となりました。
中部学院大学人間福祉学部
宮 嶋
淳 (みやじま じゅん)
スクールソーシャルワークの可能性
激務
時間的制約
階層化
管理
担任
学校
適任
教職員
貧困
虐待
リスク
父親
クラス
スクールカースト
子ども
暴力
母親
友達
家族
性虐
きょうだい
多様な子ども
いじめ
祖父母
自殺
世代間ギャップ
異文化理解
SSWr
地域・ 地元における社会関係資本の総動員、な ければ創る!
認定研修
職能団体
法的義務
専門認定SSWr や SSWr・スーパーバイザー、 あるいは他の専門家
英知とのつながり
ワークショップからの学び:模式図の解釈
• 子どもたちにとって、家庭も学校も安全で安心でき
る場になり得るはずなのに、それを維持・発展させ
るためのシステムが崩壊しつつある。
• 「学校」という外形は残りつつも、従来の、本来の
形が「ゆらぎ」、学校内部で各々が「孤立」している
のではないか。
• 「家庭」においても、本来機能が外部化され、家族
関係が「ゆらぎ」、「孤立」しており、関係が築けなく
なっている。
• SSWに期待される働きとして「いじめ」「不登校」「虐
待」「貧困」への対応に加えて、「家族システムの
改善」への適切なアプローチがある。
• 従来までのソーシャルワークが、「アセスメント」と
「プランニング」に代表される、具体的で直接的な
介入前に焦点化されていたが、今後は介入のた
めのアプローチが重要になる。
• 「家族システム」の改善のためには、ソーシャル
ワークにいう「家族システム・アプローチ」等、目的
に呼応したソーシャルワーク・アプローチを当該
SSWrが使いこなせる必要がある。
• 「エコロジカル・アプローチ」は、環境を見立てるだ
けでなく、子どもたちのための社会関係資本の形
成、醸成を見通して、介入の手法として発展させ
ていく必要がある。
• SSWrは、自らの力に省察的であり、日本スクール
ソーシャルワーカー協会のガイドライン等自己点
検ツールを使いこなすことも忘れてはならない。
• SSWrが専門家であり続けるためには、関連する英
知と直接的間接的につながりを持っていることが
大切で合い、認定研修を受け、職能団体で実践を
積み、法的義務を遵守し、専門職倫理を踏まえて
いる必要がある。