第1回(オリエンテーション)

契約法1(契約各論)講義
第1回 オリエンテーション
明治学院大学法学部教授
加賀山茂
 トピックス
 法学部生の売りは何か?
 契約法1では,何を学習するのか?
2014/9/23
Lecture on Contracts, 2014
1
目次
 基本と応用との関係
 オリエンテーション
 法学部の教育理念・目標
 明治学院大学学則
 Do for others
 民法の体系
 法学部卒業生の売りは何
か?
 社会生活上の医師(例えば
Doctor G)の役割
 法律家の思考方法
 法的分析能力
 議論の能力
2014/9/23
 基本が大切
 応用に接して基本が身につく
 条文の適用頻度 “Best20”
 契約
 契約総論
 契約の流れ
 契約各論
 13の典型契約
Lecture on Contracts, 2014
2
法学部の教育理念・教育目標
明治学院大学学則 第5条
 (1) 法学部の教育理念
 法学部は,建学の精神であるキリスト教主義教育の伝統にのっとり,
 他者とりわけ弱者を尊重する自由で平等な社会を主体的に作り上げ
ていくことができる,
 専門的知識を備えた能動的な市民を育成することを教育理念とする。
 (2) 教育目標
 この教育理念のもと,法学や政治学が,社会の平和と人々の幸福を
目指すものであるという本来の出発点に常にたちかえり,
 さらには現代社会において新たに発生する諸問題に対処すべく,
 人間の尊重,弱者救済の視点から,学部における教育・研究を行うも
のとする。
2014/9/23
Lecture on Contracts, 2014
3
建学の精神 “Do for others” の
民法的解釈
条文
立法理由
 第697条(事務管理)
①義務なく他人のために事務の管
理を始めた者(以下この章において
「管理者」という。)は,その事務の
性質に従い,最も本人の利益に適
合する方法によって,その事務の
管理(以下「事務管理」という。)をし
なければならない。
②管理者は,本人の意思を知って
いるとき,又はこれを推知すること
ができるときは,その意思に従って
事務管理をしなければならない。
2014/9/23
 本条第2項は,管理の方法に付き本人の
意思が管理者に明白なるか又は之を推
知することを得る場合に於ては,第1項に
規定する所の管理の方法に依らずして,
寧ろ,本 人の意思に従ひ管理を為すべ
きことを規定し,
 事務管理の名義を以て濫りに他人の事
務に干渉し,本人の欲せざることを行ふ
こと勿からしむるものにして,
 本人の意思 に反するも,尚ほ且つ,此者
に利益なりとして,其事務に干渉する如
きは,事務管理の立法の本旨に反し,寧
ろ不当利得の規定に従はしむべきものと
云ふべし。
Lecture on Contracts, 2014
4
法律専門家の社会的使命
 法律家の理想像
司法改革審議会意見書
(2001)
 「国民の社会生活上の
医師」としての役割を期
待される専門的資質・
能力の習得と,かけが
えのない人生を生きる
人々の喜びや悲しみに
対して深く共感しうる豊
かな人間性の涵養,向
上を図る。
 事実に即して具体的な
法的問題を解決してい
くため必要な法的分析
能力や法的議論の能
力等を育成する。
2014/9/23
 NHK病名推理番組
 総合診療医ドクターG
 患者の病状から,病名を解明し,診療方
法を確定するまでのプロセスを見せる。
 研修医の最初の見立ては,全て外れ。
 総合診療医のアドバイスを受けながら,可能
性のある病名を全てチェックし,除外すべきも
のを除外して,正解にたどり着く。
Lecture on Contracts, 2014
5
専門的知識の修得
どのようにして修得するか
 教育目的
 専門的な法知識を確実に習得させるとともに、
 それを批判的に検討し、また発展させていく創造的な思
考力を育成する。
 教育方法
 事実に即して具体的な法的問題を解決していくことを通じ
て,法的専門知識だけでなく,問題解決能力として,
 「法的分析能力」(アイラック(IRAC)),および,
 「法的議論の能力」(トゥールミン図式)等を修得させる。
2014/9/23
Lecture on Contracts, 2014
6
法律家の思考方法
アイラック(IRAC)
IRAC(アイラック)で考え,論証する
論点・事実の発見
Issue
法的分析 Rules
の能力
ルールの発見
Application ルールの適用
A
Argument
法的議論
の能力 Conclusion
2014/9/23
原告・被告の議論
具体的な結論
Lecture on Contracts, 2014
7
法的分析能力とは?
ルール 2
ルール 1
事実の発見 ルールの発見
他のルールの発見
と他の事実の発見
事実 1
2014/9/23
事実 2
Lecture on Contracts, 2014
事実 3
8
三段論法から「議論の図式」へ
• 三段論法(反論を許さない硬直性が問題)
• 大前提: 全ての人間は死ぬ。
• 小前提: ソクラテスは人間である。
• 結 論:ソクラテスは死ぬ。
ソクラテスは人間である。
誤り
おそらく
ソクラテスは死ぬ。
ソクラテスは哲学
の神様である。
人間は死ぬ。
万物は流転するが,
2014/9/23
• トゥールミン図式
• 議論の構造の提供
• 全ての議論に通用
真理は生き続ける。
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9
議論の図式(トゥールミン図式)
による議論の可視化(民法93条)
表意者は,真意でないことを知りな
がら,冗談で,意思表示をしている。
おそらく
誤り
表意者は,意思
表示に責任を
持つべきである。
意思表示は
有効である。
相手方は,意思
表示が真意でな
いことを知ってい
たか,真意でない
とわかるはず。
表意者が真意とは異なる,誤った外観を作出した場合の意思表示の効果:
1. 相手方が表意者の真意を知っているか,知るべきであったときは,無効となる(原則)。
2. 相手方が表意者の真意を知らず,知ることもできなかったときは,有効となる(例外)。
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10
議論の方法(3/3)
賃貸借の無断譲渡・転貸→Best30
賃借人が無断で
賃借物を転貸した。
おそらく
誤り
賃貸人は,賃貸借
契約を解除できる。
背信行為と認め
るに足りない特
段の事由がある。
賃借人は,民法
612条1項に違
反しており,2項
に基づいて契約
を解除できる。
無断譲渡・転貸の場合に賃貸借契約を解除できるかどうか:
1. 継続的契約関係の当事者が,信頼関係を破壊したときは,契約を解除できる(原則)。
2. 賃借人が無断譲渡・転貸を行ったときは,信頼関係の破壊が推定される(推定規定)。
3. 信頼関係を破壊したと認められない事由があるときは,契約は解除できない(例外)。
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Lecture on Contracts, 2014
11
法律家の思考方法
アイラック(IRAC)
IRAC(アイラック)で考え,論証する
法的分析
の能力
法的議論
の能力
2014/9/23
Lecture on Contracts, 2014
12
法律家の思考方法
アイラック(IRAC)
IRAC(アイラック)で考え,論証する
法的分析
の能力
Issue
論点・事実の発見
法的議論
の能力
2014/9/23
Lecture on Contracts, 2014
13
法律家の思考方法
アイラック(IRAC)
IRAC(アイラック)で考え,論証する
Issue
法的分析 Rules
の能力
論点・事実の発見
ルールの発見
法的議論
の能力
2014/9/23
Lecture on Contracts, 2014
14
法律家の思考方法
アイラック(IRAC)
IRAC(アイラック)で考え,論証する
Issue
法的分析 Rules
の能力
論点・事実の発見
ルールの発見
Application ルールの適用
法的議論
の能力
2014/9/23
A
Lecture on Contracts, 2014
15
法律家の思考方法
アイラック(IRAC)
IRAC(アイラック)で考え,論証する
論点・事実の発見
Issue
法的分析 Rules
の能力
ルールの発見
Application ルールの適用
法的議論
の能力
2014/9/23
A
Argument
原告・被告の議論
Lecture on Contracts, 2014
16
法律家の思考方法
アイラック(IRAC)
IRAC(アイラック)で考え,論証する
論点・事実の発見
Issue
法的分析 Rules
の能力
ルールの発見
Application ルールの適用
A
Argument
法的議論
の能力 Conclusion
2014/9/23
原告・被告の議論
具体的な結論
Lecture on Contracts, 2014
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すべての論文の書き方
アイラック(IRAC)で書く
問題提起
本論
結論
2014/9/23
• I:重要な問題を発見したことの経緯を述べる
• R:その問題を解決する視点と仮説を提示する
• A:問題をいくつかのブロックへと分割する
• A:ブロックごとに問題を展開しすべてを解明する
• C:問題を展開して得られた答えを1つにまとめる
• I:残された問題に対する展望を行う
Lecture on Contracts, 2014
18
基本と応用との関係(1/2)
応用に接して初めて分かる基本の重要性
 基本的知識の修得は不可欠だが,それで応用力は養えるか
 大学教育は基本が大切であって,応用は,実務に任せるべきだとの
議論がある。
 しかし,応用がきく基本でなければ意味がないのではないだろうか。
 高度な問題に接して初めて分かる基本の大切さ
 基本ができていないと,応用はおぼつかない。だから,基本から始め
て応用に至るのが順当であると,一般には考えられている。
 しかし,本当に基本をマスターするつもりであれば,その前に,応用
の厳しい試練を受けるべきである(発想の転換)。
 応用の厳しさに接して,はじめて,人は,基本の大切さを理解し得る
し,基本理論も,応用を念頭に入れてはじめて精緻なものとなりうる
のである。
2014/9/23
Lecture on Contracts, 2014
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基本と応用との関係(2/2)
基本のマスターは,実は,応用よりも困難
 第1の経験(スキーを始めたときの経験:応用で知る基本の大切さ)
 スキーは,基本と応用との関係を知る上でとても教訓的なスポーツだと思う。
 急斜面で転がり落ちて初めて,基本の大切さを痛感できるし,緩斜面でいくら
基本を勉強しても,実際の急斜面に行ってみなければ応用力はつかないこと
も体験できる。
 第2の経験(国民生活センターでの経験:応用は簡単だが基本は困難)
 実務に入ってみれば,事業者関連法や特別法を理解することはそれほど困
難なことではない。優れたマニュアルができあがっており,それにしたがって
実務をこなすことができるからである。
 実務で解決が困難な問題というのは,実は,特別法に明文の規定がないた
めに,マニュアルでは対応できず,基本法に照らして解決しなければならな
い問題であることがわかる(マニュアル人間の挫折)。
 しかし,基本法を理解するには,時間のかかる地道な学修をするよりほかに
方法がない(学生の時でないとできないことがある)。→連帯債務 応用例
2014/9/23
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20
民法の体系
第2編 物権
財産法
第1編 総則
第3編 債権
民法
第4編 親族
家族法
第5編 相続
2014/9/23
Lecture on Contracts, 2014
21
債権法の体系
成立
Ⅲ
債
権
債権
総論
債権
各論
契約
総論
契約
事務管理
契約
各論
効力
解除
不当利得
不法行為
2014/9/23
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22
民法の条文の適用頻度
(分野別の適用頻度)
相続
親族
4%
5%
総則
14%
物権
7%
不法行為
45%
債権総論
11%
契約
12%
事務管理・
不当利得
2%
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民法条文の適用頻度ベスト20
(1945~2014) →債権,頻度表
95 601
541
1% 1%
703 2%
2%
110 711 416 723
1% 1% 1% 1%
656
1%
612
2%
177
2%
90
2%
719
4%
2014/9/23
770
1%
709
32%
1
5%
415
6%
715
8%
722
9%
710
18%
Lecture on Contracts, 2014
24
民法条文の適用ベスト30
(1945~2014)(全体で39,408件)→図
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
2014/9/23
条文 頻度 No. 条文 頻度 No. 条文 頻度
709条 13,803 11 703条 722 21 717条 448
710条 7,705 12 541条 672 22 724条 436
722条 3,725 13 95条 615 23 644条 399
715条 3,301 14 601条 614 24 555条 395
415条 2,618 15 110条 587 25 616条 391
1条 2,256 16 711条 564 26 907条 389
719条 1,944 17 416条 528 27 424条 379
90条
939 18 723条 522 28 162条 368
177条
838 19 656条 518 29 91条 327
612条
722 20 770条 450 30 423条 299
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25
民法条文の適用ベスト30
(1945~2014)(全体で39,408件)
No. 条文
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
2014/9/23
頻度
No. 条文 頻度
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
Lecture on Contracts, 2014
No. 条文 頻度
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
26
民法条文の適用ベスト30
(1945~2014)(全体で39,408件)
No. 条文 頻度
1 一般不法行為
2
3
4
5
6
7
8
9
10
2014/9/23
No. 条文 頻度
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
Lecture on Contracts, 2014
No. 条文 頻度
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
27
民法条文の適用ベスト30
(1945~2014)(全体で39,408件)
No. 条文 頻度 No. 条文 頻度
1 709条 13,803 11
慰謝料
2
12
3
13
4
14
5
15
6
16
7
17
8
18
9
19
10
20
2014/9/23
Lecture on Contracts, 2014
No. 条文 頻度
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
28
民法条文の適用ベスト30
(1945~2014)(全体で39,408件)
No. 条文 頻度 No. 条文 頻度
1 709条 13,803 11
2 710条 7,705 12
3 過失相殺
13
4
14
5
15
6
16
7
17
8
18
9
19
10
20
2014/9/23
Lecture on Contracts, 2014
No. 条文 頻度
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
29
民法条文の適用ベスト30
(1945~2014)(全体で39,408件)
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
2014/9/23
条文 頻度 No. 条文 頻度
709条 13,803 11
710条 7,705 12
722条 3,725 13
使用者責任
14
15
16
17
18
19
20
Lecture on Contracts, 2014
No. 条文 頻度
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
30
民法条文の適用ベスト30
(1945~2014)(全体で39,408件)
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
2014/9/23
条文 頻度 No. 条文 頻度
709条 13,803 11
710条 7,705 12
722条 3,725 13
715条 3,301 14
債務不履行
15
16
17
18
19
20
Lecture on Contracts, 2014
No. 条文 頻度
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
民法条文の適用ベスト30
(1945~2014)(全体で39,408件)
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
2014/9/23
条文 頻度 No. 条文 頻度
709条 13,803 11
710条 7,705 12
722条 3,725 13
715条 3,301 14
415条 2,618 15
基本原則
16
17
18
19
20
Lecture on Contracts, 2014
No. 条文 頻度
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
32
民法条文の適用ベスト30
(1945~2014)(全体で39,408件)
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
2014/9/23
条文 頻度 No. 条文 頻度
709条 13,803 11
710条 7,705 12
722条 3,725 13
715条 3,301 14
415条 2,618 15
1条 2,256 16
共同不法行為
17
18
19
20
Lecture on Contracts, 2014
No. 条文 頻度
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
33
民法条文の適用ベスト30
(1945~2014)(全体で39,408件)
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
2014/9/23
条文 頻度 No. 条文 頻度
709条 13,803 11
710条 7,705 12
722条 3,725 13
715条 3,301 14
415条 2,618 15
1条 2,256 16
719条 1,944 17
公序良俗
18
19
20
Lecture on Contracts, 2014
No. 条文 頻度
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
34
民法条文の適用ベスト30
(1945~2014)(全体で39,408件)
No. 条文 頻度 No. 条文 頻度
1 709条 13,803 11
2 710条 7,705 12
3 722条 3,725 13
4 715条 3,301 14
5 415条 2,618 15
6 1条 2,256 16
7 719条 1,944 17
8 90条
939 18
9 不動産物権変動 19
10
20
2014/9/23
Lecture on Contracts, 2014
No. 条文 頻度
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
35
民法条文の適用ベスト30
(1945~2014)(全体で39,408件)
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
2014/9/23
条文 頻度 No. 条文 頻度
709条 13,803 11
710条 7,705 12
722条 3,725 13
715条 3,301 14
415条 2,618 15
1条 2,256 16
719条 1,944 17
90条
939 18
177条
838 19
無断譲渡・転貸
20
Lecture on Contracts, 2014
No. 条文 頻度
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
36
民法条文の適用ベスト30
(1945~2014)(全体で39,408件)
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
2014/9/23
条文 頻度 No. 条文 頻度
709条 13,803 11
710条 7,705 12
722条 3,725 13
715条 3,301 14
415条 2,618 15
1条 2,256 16
719条 1,944 17
90条
939 18
177条
838 19
612条
722 20
Lecture on Contracts, 2014
No. 条文 頻度
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
37
民法条文の適用ベスト30
(1945~2014)(全体で39,408件)
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
2014/9/23
条文 頻度 No. 条文 頻度
709条 13,803 11 不当利得
710条 7,705 12 契約解除
錯誤
722条 3,725 13
715条 3,301 14 賃貸借
415条 2,618 15 表見代理
1条 2,256 16
719条 1,944 17
90条
939 18
177条
838 19
612条
722 20
Lecture on Contracts, 2014
No. 条文 頻度
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
38
民法条文の適用ベスト30
(1945~2014)(全体で39,408件)
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
2014/9/23
条文 頻度 No. 条文 頻度 No. 条文 頻度
709条 13,803 11 703条 722 21
710条 7,705 12 541条 672 22
722条 3,725 13 95条 615 23
715条 3,301 14 601条 614 24
415条 2,618 15 110条 587 25
1条 2,256 16 近親者慰謝料
26
719条 1,944 17 損害賠償範囲
27
90条
939 18 名誉毀損
28
177条
838 19 準委任
29
612条
722 20 裁判上の離婚
30
Lecture on Contracts, 2014
39
民法条文の適用ベスト30
(1945~2014)(全体で39,408件)
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
2014/9/23
条文 頻度 No. 条文 頻度 No. 条文 頻度
709条 13,803 11 703条 722 21 工作物責任
710条 7,705 12 541条 672 22 消滅時効
722条 3,725 13 95条 615 23 委任・注意
売買
715条 3,301 14 601条 614 24
415条 2,618 15 110条 587 25 賃・使用貸借
1条 2,256 16 711条 564 26
719条 1,944 17 416条 528 27
90条
939 18 723条 522 28
177条
838 19 656条 518 29
612条
722 20 770条 450 30
Lecture on Contracts, 2014
40
民法条文の適用ベスト30
(1945~2014)(全体で39,408件)
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
2014/9/23
条文 頻度 No. 条文 頻度 No. 条文 頻度
709条 13,803 11 703条 722 21 717条 448
710条 7,705 12 541条 672 22 724条 436
722条 3,725 13 95条 615 23 644条 399
715条 3,301 14 601条 614 24 555条 395
415条 2,618 15 110条 587 25 616条 391
1条 2,256 16 711条 564 26 遺産分割
719条 1,944 17 416条 528 27 詐害行為
90条
939 18 723条 522 28 取得時効
177条
838 19 656条 518 29 契約自由
612条
722 20 770条 450 30 債権者代位権
Lecture on Contracts, 2014
41
民法条文の適用ベスト30
(1945~2014)(全体で39,408件)
No. 条文みだし No. 条文みだし No. 条文みだし
1 一般不法行為
11 不当利得
21 工作物責任
慰謝料
2
12 契約解除
22 消滅時効
錯誤
3 過失相殺
13
23 委任・注意
売買
4 使用者責任
14 賃貸借
24
5 債務不履行
15 表見代理
25 賃・使用貸借
6 基本原則
16 近親者慰謝料
26 遺産分割
7 共同不法行為
17 損害賠償範囲
27 詐害行為
8 公序良俗
18 名誉毀損
28 取得時効
9 不動産物権変動 19 準委任
29 契約自由
10 無断譲渡・転貸
20 裁判上の離婚
30 債権者代位権
2014/9/23
Lecture on Contracts, 2014
42
契約の流れ(手動)
Start
成立
Yes
有効
No(不成立)
不当利得
No(取消し・無効)
(停止条件・始期が未到来)
効力
発生
履行
No(条件・期限)
Yes
No (解除条件・終期が到来)
未発生
履行強制
No(不履行)
No(救済)
免責
Yes
契約解除
損害賠償
End
2014/9/23
Lecture on Contracts, 2014
43
契約の流れ(自動)
Start
成立
Yes
有効
No(不成立)
不当利得
No(取消し・無効)
(停止条件・始期が未到来)
効力
発生
履行
No(条件・期限)
Yes
No (解除条件・終期が到来)
未発生
履行強制
No(不履行)
No(救済)
免責
Yes
契約解除
損害賠償
End
2014/9/23
Lecture on Contracts, 2014
44
契約の流れ(静止)
Start
成立
Yes
有効
No(不成立)
不当利得
No(取消し・無効)
(停止条件・始期が未到来)
効力
発生
履行
No(条件・期限)
Yes
No (解除条件・終期が到来)
未発生
履行強制
No(不履行)
No(救済)
免責
Yes
契約解除
損害賠償
End
2014/9/23
Lecture on Contracts, 2014
45
契約各論(典型契約)
無償
契
約
各
論
典
型
契
約
財
産
権
移
転
返還不要
財
産
権
非
移
転
2.売買
有償
返還必要
物の利用
3.交換
4.消費貸借
無償
5.使用貸借
有償
6.賃貸借
一般
7.雇用
8.請負
特別
(専門家)
9.委任
10.寄託
役務の提供
事業
紛争の解決
2014/9/23
1.贈与
Lecture on Contracts, 2014
11.組合
12.終身定期金
13.和解
46
レポート課題
 最三判平2・2・20判時1354号76頁(クレジット契約における抗
弁の切断事件)をよく読んで,第8回の講義(11/11)までに,
以下の問題についてアイラック(IRAC)で論じなさい。
 「個品割賦購入あっせん契約(現在は個別信用購入あっ
せん)において,購入者が販売業者に対して有する抗弁
がクレジット会社に抗できるための理論について
割賦販売法30条の4,または,同法35条の3の19の規
定ではなく,民法の仕組みを使って説明できるかどう
か?
もしできるとすれば,どの条文を組み合わせることに
よってそれが可能であるか?
2014/9/23
Lecture on Contracts, 2014
47
活用すべき文献
 組織のリーダーは何をすべきであり,何をしてはならないか
 P.F.ドラッカー(上田惇生訳)『非営利組織の経営』ダイヤモンド社(2007)
 フィッシャー=ユーリー(金山宣夫,浅井和子訳)『ハーバード流交渉術』三笠書房
(1990)
 法律家のものの考え方
 カイム・ペレルマン,江口 三角 (訳) 『法律家の論理―新しいレトリック』木鐸社(2004)
 民法(財産法)全体を理解する上での助っ人
 我妻栄=有泉亨『コンメンタール民法』〔第3版〕日本評論社(2013)
 金子=新堂=平井編『法律学小辞典』有斐閣(2008)
 民法の学習入門書
 加賀山茂『民法入門・担保法革命』信山社(2013)(DVD付)
 加賀山茂『現代民法 学習法入門』信山社(2007)
 契約法全体についての概説書
 佐藤孝幸『実務契約法講義』民事法研究会(2012)
 加賀山茂『契約法講義』日本評論社(2009)
2014/9/23
Lecture on Contracts, 2014
48