分野縦断の話題 • 驚くほど思いつかない! – なぜ? • 言葉が通じない – 核子構造: 主に光円錐上で考える – 他の分野: 止まった粒子を考える 粒子の静止系 非相対論 相対論 超相対論 ○ ○ × – 例えば、ビヨルケン変数xBを持つパートンの質量は? 無理矢理核子の静止系に持っていくと m=xBmN →質量が不定になっておかしくなる 他の分野では何を考える? • 良くも悪くも constituent quark はどこかで頭にある – constituent quark の曖昧さが逆に利点に – 最低 quark configuration は常に考える • 例:カイラル対称性を大事にする理論 – カイラル対称性を保持する真空 → ~massless quark – 破れた真空 → massive quark – この過程で gluon の自由度は忘れられる その代わりπが出てくる • Latticeのような第一原理計算でも出てくる – 何を計算するべきか?何を使って計算するべきか? この差を埋めるには? • 同じ粒子を考えているのに話が通じないのは気持ちが 悪い。 – 埋める必要はない、という議論はあり得る。 – 違うエネルギー領域(Q2)、違う反応→違う自由度が効いている – そもそも問題意識が違う。 • 谷畑氏:「原子核のSuper modelが必要」 → ハドロンではSuper modelはもう存在しているが、 悩みは減ったように思えない!! – ひょっとしてこれが他分野に向けた一番のメッセージかも。 核子の形状 • 核子は球状なのか?それとも変形しているのか? – 実験的な決定はむずかしい → 例えばQ-momentは、spin 1/2 なので常に0 – Δなら spin 3/2 なので観測可能 – 原子核では通常励起状態を捉える → spin J に対し、E=J(J+1)/2J という励起エネルギー を持つ状態がJ~60まで見えている(回転バンド) • GPDでこれに迫ることはできる? – ΔのQ-momentを予言することはできるか? 核子の励起状態 • 核子の励起状態の分類はハドロン物理でもまだ未解決 問題の1つ。 • 構造関数の測定(できたとして)・もしくは計算から、 何か言えないか? – valance quarkの数 • ともかく、核子に拘らないで物事を考えたい (実験的には不可能にちかいが・・・) – 励起状態の物理量が予言できるようになるとインパクトがある – 「測定」でなく、「予言」ができるようにならないと、 他分野へ波及しない。
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