0*10 - Indico

分野縦断の話題
• 驚くほど思いつかない!
– なぜ?
• 言葉が通じない
– 核子構造: 主に光円錐上で考える
– 他の分野: 止まった粒子を考える
粒子の静止系
非相対論
相対論
超相対論
○
○
×
– 例えば、ビヨルケン変数xBを持つパートンの質量は?
無理矢理核子の静止系に持っていくと m=xBmN
→質量が不定になっておかしくなる
他の分野では何を考える?
• 良くも悪くも constituent quark はどこかで頭にある
– constituent quark の曖昧さが逆に利点に
– 最低 quark configuration は常に考える
• 例:カイラル対称性を大事にする理論
– カイラル対称性を保持する真空 → ~massless quark
– 破れた真空 → massive quark
– この過程で gluon の自由度は忘れられる
その代わりπが出てくる
• Latticeのような第一原理計算でも出てくる
– 何を計算するべきか?何を使って計算するべきか?
この差を埋めるには?
• 同じ粒子を考えているのに話が通じないのは気持ちが
悪い。
– 埋める必要はない、という議論はあり得る。
– 違うエネルギー領域(Q2)、違う反応→違う自由度が効いている
– そもそも問題意識が違う。
• 谷畑氏:「原子核のSuper modelが必要」
→ ハドロンではSuper modelはもう存在しているが、
悩みは減ったように思えない!!
– ひょっとしてこれが他分野に向けた一番のメッセージかも。
核子の形状
• 核子は球状なのか?それとも変形しているのか?
– 実験的な決定はむずかしい
→ 例えばQ-momentは、spin 1/2 なので常に0
– Δなら spin 3/2 なので観測可能
– 原子核では通常励起状態を捉える
→ spin J に対し、E=J(J+1)/2J という励起エネルギー
を持つ状態がJ~60まで見えている(回転バンド)
• GPDでこれに迫ることはできる?
– ΔのQ-momentを予言することはできるか?
核子の励起状態
• 核子の励起状態の分類はハドロン物理でもまだ未解決
問題の1つ。
• 構造関数の測定(できたとして)・もしくは計算から、
何か言えないか?
– valance quarkの数
• ともかく、核子に拘らないで物事を考えたい
(実験的には不可能にちかいが・・・)
– 励起状態の物理量が予言できるようになるとインパクトがある
– 「測定」でなく、「予言」ができるようにならないと、
他分野へ波及しない。