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平成26年度
身体拘束等廃止状況調査報告
大阪府福祉部高齢介護室介護事業者課
今年度より軽費・有料・サ高住も調査を
実施
平成27年3月1日時点
全施設数 回答施設数 回答率
特養
389
306
78.7
老健
212
152
71.7
療養
42
29
69.0
軽費
129
90
69.8
有料
746
534
71.6
サ高住
454
163
35.9
身体拘束は原則禁止が実現できていますか。 特養
老健
療養
軽費
有料
サ高住
はい
298
150
26
88
475
148
実現率
97.4
98.7
89.7
97.8
89.0
90.8
調査時点で身体拘束を行っている
施設及び実施延人数
施設種別
身体拘束の実施施設数
身体拘束の実施延人数
特養
69 (22.5%)
252
老健
25 (16.4%)
125
療養
21 (72.4%)
264
軽費
2 ( 2.2%)
2
有料
127 (23.8%)
396
24 (14.7%)
47
サ高住
※ 回答した施設に対する割合
適切な手続きを経ているものも含む
身体拘束の行為別件数
(12項目中上位4項
目)
※ 適切な手続きを行っているものを含む
200
188
152
150
100
老健
有料
サ高住
91
65
52
38
25
43
53
35
33
26
17
2
0
ベ
ッ
ド
柵
療養
80
73
50
特養
ミ
ト
手ン
袋型
へ
の
拘
束
車
椅
子
や
椅
子
6
18
4
つ
介な
護ぎ
衣服
等
12
「その他」の拘束記載より・・・
• 徘徊に対する行動の制限
ベッド柵の固定・外出制限 閉じ込め
• センサーマットの使用
ただし拘束と意識している施設のみの回答
• 家族の希望でという回答も多数
緊急やむを得ず実施した身体拘束の件数
平成19年と平成26年の比較(12項目中上位4項
目)
400
350
ベッド柵
ミトン等
車椅子等への拘束
つなぎ服
300
250
200
150
100
50
0
H19年度
H26年度
特養
H19年度
H26年度
老健
H19年度
H26年度
療養
介護保険3施設における
身体拘束の実施状況
60
(19.6%)
53
(17.3%)
193
(63.1%)
特養
20 (13.2%)
15 (9.9%)
実施
21
(72.4%)
117
(77%)
以前から未実施
3 (10.3%)
5
(17.2%)
老健
実施していたが廃止
療養
身体拘束の廃止後、
事故(転倒や骨折)は増えましたか?
【特養・老健・療養】
減少
11%
増加
24%
特養 15.1% (8件)
老健 60.0% (9件)
療養 0 %
不変
65%
特養 73.6% (39件)
老健 26.7% ( 4件)
療養 100% ( 3件)
※ 身体拘束を実施していたが廃止
したと回答した71施設の内訳
身体拘束廃止後の感想 ①
• 職員は事故を起こしてはいけないというプレッ
シャーからストレスが大きい。
• 尊厳を守るためには必要なことと思うが、一
方で事故が増加し、利用者や家族様からの
不信やクレームも増加しているのも事実。良
かったと思う反面。歯がゆい思いをすることも
増えた。
• マンパワーがいるため職員の負担は大きく
なった。
身体拘束廃止後の感想 ②
• 職員本位から利用者本位に意識が変わり、利用者
1人1人の思いや行動を注意深く観察することで、危
険予測認知度も高まり、環境づくり、介護方法の工夫
等、介護の質が向上したと感じています。
• 生活をする場での身体拘束をする違和感を職員自身
が覚え、当たり前の考えからの脱却が出来たように
思います。
• 廃止に向けて前向きに取り組むことで、ケアについて
考える時間が生まれて良かった。
• 介護に意欲が出て、工夫やアイデアがつきない。
• 入所者の表情が明るくなった。
• センサー音が消えフロアが静寂な環境になり、利用
者も穏やかに過ごす様になった。
(基準省令)
「介護保険施設の人員、設備及び運営に関する基
準」
• サービスの提供にあたっては、当該入所者又は他の
入所者の等の生命又は身体を保護するため、緊急や
むを得ない場合を除き、身体拘束その他入所者の行
動を制限する行為(以下「身体拘束等」という)を行っ
てはならない。
• 前項の身体拘束等を行う場合には、その態様及び時
間、その他の入所者の心身の状況、並びに緊急やむ
を得ない理由を記録しなければならない。
「緊急やむを得ない」場合を除いて
身体拘束は原則すべて高齢者虐待に該当
緊急やむを得ない場合とは・・
・
○切 迫 性: 利用者本人または他の利用者の生命または身体が危険に
さらされる可能性が著しく高い場合
○非代替性: 身体拘束以外に代替する介護方法がないこと
○一 時 性: 身体拘束は一時的なものであること
他の方法を検討
しているか。
【留意事項】
 担当の職員またはチームで判断するのではなく、施設全体で
判断すること
 身体拘束に関する記録を作成(内容・目的・時間・期間等)すること
 本人や家族に対し、 十分に説明し同意を求めること
 職員に対し定期的な研修を行うこと
身体拘束を考えるための視
点
援助者の視点で!!
利用者にとって不満足な状態になっていないか?
本人の意思に反して行動を制限していないか。
人としての権利をはく奪しているという認識
と
本人の立場にたって広い意味で
身体拘束を捉えることが重
要!
身体拘束の廃止はできる!!
 身体拘束の廃止に向けた取り組みが十分に実施さ
れているほど拘束率の低い施設の割合が高い
 トップが決意し施設全体に浸透させる取組みが効
果をもたらしている。
 例外3原則を厳密に検討することでなくすことがで
きる
 平均程度の人員配置でも実現している施設は多い
身体拘束をめぐる職員の声より
身体拘束をゼロにしようと、身体拘束を行っていな
い施設の見学に行きました。
施設職員が、なんと明るく生き生きしていること
か。また、お年寄りが穏やかで個性的なことか。
施設全体の雰囲気から質の高いケア(縛るという発
想のないケア)が提供されていると実感しました。
身体拘束ゼロは介護の質の向上につなが
る!
日常生活を
総合的に理解
認知症ケアの習熟
互いの専門性や役割
を具体的に理解
個々のケアの
目的を共有する
多面的な対象理解と発生しうるリスク管理
多職種連携によるサービス提供がケアの質をあげる!
16
福祉自治体ユニット
ノロウイルスの主要流行株が変
化
・昨年まで主要流行株であった「GⅡ.4」が減少し「GⅡ.17」が増加
・免疫をもたないために大流行する可能性がある
・市販の簡易検査キットでは検出しないケースがある
・ノロウイルスとわかってからの対応では既に感染を広げてしまう
・症状がおさまっても約3週間はウイルスを排出
★人の手が触れるところは塩素系消毒剤で 消毒!