基礎水理学実験4 PETボトルの中の海 内部波 平成25年7月25日(木)13:00-16:15 実験者 布目裕太・白井成司・鈴木健太 指導 おだまき みのる Stratification/成層 内部波 (密度成層があると、海洋現象は大きく拡大される) PETボトルの中の海 PETボトルの中の海 上層:真水、下層:塩水(青) (成層をきれいに作るコツ:先に真水を注ぎ、チューブを使って 下層に塩水を静かに注入) PETボトルの中の海 PETボトルの中の海 成層の実験 • ペットボトルに清水(300g/300ml)と濃塩水 (380g/300ml)で成層を作り、揺らしてみる。 • • ビデオ参照 Perturbation 基本場が成層していて、そこからのずれを見る (1) ∂u/∂t =-1/ρ0・∂P/∂x (2) ∂v/∂t =-1/ρ0・∂P/∂y (3) ∂w/∂t =-1/ρ0・∂P/∂z-g・ρ’/ρ0 (4) ∂u/∂x +∂v/∂y + ∂w/∂z = 0 (5) ∂ρ’/∂t +w∂ρ0/∂z = 0 u, v, Pは、基本場からのズレなので小さい。 成層しているので、ρ’や∂ρ0/∂zの係っている項は、大きい。 いま、水平方向の流れが小さくu,v=0、圧力変動Pも一様P=0の場 合を考えると、(4)から∂w/∂z=0で、wはz方向には変化せず、残っ た(3)と(5)から、 ∂2w/∂t2 + N2w = 0 N2=-g/ρ0・∂ρ0/∂z、 N2 :成層パラメータ = Brunt-Vaisella Freq. 表面と内部 • N : BV-frequency – これよりも高周波数ならば、振動することはできなくて乱れて しまう。 • BV周期T=2π/N – 成層中でできる最も短い周期の振動 • N2=-g/ρ0・∂ρ0/∂z – ∂ρ0/∂zが小さくなると、BV周期は長くなる。 – ∂ρ0/∂z=0では、BV周期は無限大 – >内部に振動はできなくなる>混合一様層ができている。 • もとの式と比較して、g→(Δρ/ρ0)・g :Reduced gravity – 見かけ上、重力が数十分の一になるような動き。 – 内部成層振動変位/表面振動変位:数十倍 表面と内部 ωint/ωsurf : 内部波周波数/表面波周波数 = N/√(gk) = (-1/k ρ0 ・∂ρ0/∂z)1/2 = (-/ ρ0 ・λ∂ρ0/∂z)1/2 = (Δ ρ0 / ρ0 )1/2 ~√(0.001)=0.03 周波数は1/30、周期は30倍になる。 内部波の身近な例 環境科学実験 レポート課題1:Brunt-Vaisella振動周期 • PETボトルの下層に色付けした塩水、上層に真 水を入れて、揺らして上下振動の周期を計測す る。 (1)真水と塩水の密度を測っておく。成層の厚さを おおよそ計っておく。 (2)揺らして、上下振動の周期を測る。 (3)計算したBV周期と実験した周期を比較する。 (4)塩水の濃度を変えて、実験する。 (5)前の実験の周期と比較する。
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