MITTEパンフレットPower Point.

複合流体研磨装置
放電加工溶融再凝固層を除去し磨く。
クラックレス表面改質を実現。
Model Type: No.M7056
Products by MITTE INTERNATIONAL LTD.& THE COMPANY
Copyright (C) 2015 MITTE INTERNATIONAL Ltd. & The Company ALL right reserved.
複合流体研磨とは…..
装置標準仕様
◎緒言
従来、超硬合金をワイヤ放電加工した場合、その加工面には加工副産物である「溶融
再凝固層=白層」にクラックや微小穴などの表面欠陥が生じ、これらが材料の強度を著
しく低下させていました。従って、できるだけ表面欠陥を除去することが望ましいわ
けであるが、特殊な工具にダイヤモンドペーストを塗り付けて行う手作業が一般的で
あった。この手法は、経験的技能に負うところが多く研磨の自動化は極めて難しかっ
た事実があった。近年、粘性の高い砥粒を放電加工面に押し流すエクスツールドホー
ンによる研磨や、水などの溶媒に磁性体砥粒を懸濁させた媒体(スラリー)を用いた高速
流動研磨が開発されているが、これらの方法を用いることで放電加工による凹凸は除
去され、なめらかな面を達成したとしても依然としてクラックが残存している場合も
多い。その健全層に残ったクラックが材料の強度を著しく低下させる起因であること
を知らない場合が多い。現在の加工現場では、放電・研削加工回数による微細仕上げ
を4th cut程度行うのが一般的であった。
当社は、放電加工された超硬合金微細穴の表面欠陥を完全に除去するために、酸化現
象を用いた超硬合金放電加工面の表面改質技術と流動砥粒による研磨とを結びつけた
複合研磨法を装置化し、微細穴内面を表面欠陥の全く存在しない健全な状態に改質す
ることを目的として市場に提案いたします。《PAT No:4041858》
技術は、一見オーセンティックですが、表面改質層はプレミアム品質で、高価なダイ
ヤモンド砥粒子を使わないでも、エコなランニングコストで健全層を達成する、「役
に立つ技術装置」を提供いたします。
◎特徴
1.研磨作業の省力化を実現します
超硬合金の場合、ワイヤ放電加工及び放電加工による溶融再凝固層の 厚みによりま
すが、加熱酸化処理+流体研磨でわずか1時間程度以内で準鏡面:Rz -1.0μmまで研磨
処理が可能ですので、オペレータの研磨作業省力化に寄与すると考えております。
2.微細加工ワーク内面を高い研磨性能で磨きます
最小研磨砥粒子径の0.2μmまでの微細加工部の研磨にも使用できます。
3.操作簡単&コンパクト設計
Typeは卓上型でタッチパネル式。PLC制御。使用スラリーも水道水SiC,B4Cなどと
混
ぜ合わせるだけで、何回も繰り返し使用できコストパフォーマンスもいいです。
4.リーズナブルな価格
お求め易い価格で提供いたします。
◎外形寸法:W=500mm × D=300mm × H=550mm
◎重量:約40kg
◎動力:AC100V 単相 5A
◎ダイアフラムポンプ:使用圧力 0.2〜0.7MPa、最大吐出量 13L/min(Rc1/4)
一次側:圧力 MAX1.0MPa、最大吐出量 250L/min仕様の エアーコンプ
レッサー必要
◎ワーク:最大寸法:最外周 W×D=50mm
φ60mm以下 SET可能
クランプ治具採用:手動設定
ユーザー指定物に合わせてワーク治具・架台作成(ウレタン樹脂)
◎操作:タッチパネル式 非常停止SW付き
◎制御:PLC制御
◎使用スラリー 水道水 1L +(SiC,B4C,etc…)10〜25vol%
◎Model Type:卓上型
加工仕様例
◎酸化処理(超硬合金WC=1μm)
☐酸化温度:800℃加熱
☐加熱保持:3min
☐酸化層:30μm
☐放電加工回数:4th cut
☐砥粒:GC#280
◎研磨改質処理
☐使用圧力 0.7MPa
☐処理時間:10min
☐結果:クラックレス健全層達成 準鏡面:Rz -1.0μm
◎用途
使用用途は、超硬合金に限らず、セラミックスや各種金属加工部品内面のバリ取り、
丸穴・異形微細孔内面研磨、MEMS向けマイクロ流路研磨など、応用用途は多種考え
られると思います。加工面の改質でお悩みの方は、お問い合わせください。
各種受託試験開発も賜っております。
製造販売元
溶融再凝固層のクラック群
研磨後クラックレス健全層
株式会社ミッテ・インターナショナル
〒634-0826 奈良県橿原市川西町800番地の1
0744-27-2800
FAX:0744-27-2872
URL://www.mitte.co.jp
販売代理店
・アドバンテック東洋株式会社
・JOHNAN株式会社
京都営業所
本社社長企画室