3-7入居者のためのより良いサービスを目指して

大阪府高齢介護室介護事業者課
1
大阪府に寄せられる苦情内容より
•
•
•
•
•
•
•
•
•
オムツをなかなか交換してくれない
ナースコールに対応してくれない
体重が減っている・・・食べさせてもらっているのか?
怪我の詳細を説明してくれない
よくわからない傷がある・・・虐待ではないか?
何の薬を飲んでいるのか説明してくれない
職員の言葉づかいが悪い
オムツ等の保管場所は、居室?共用スペース?
体調が急変したのにすぐ対応してくれなかった!
・・・家族への連絡もなかった!
2
多くの家族は限界近くまで我慢?
不満はあるけど・・
不安・・・不公平だと
思う・・
入居している家族に不利益があっては困るから
・・・施設には直接言いにくい
・・・誰が言っているのか苦情内容からわかってしまう
事務的な対応になっていません
か??
• 不適切な対応・信頼関係を損なうと・・・
大きなトラブルに!!
3
苦情に対する効果的な対応
 正確に聴く!(入居者の立場にたって)
・何に対する苦情なのか事実を正確にくみ取る
・否定しない ・共感することが大切
 迅速・適切に対応!(途中経過も報告)
・誠実な対応により、信頼関係の構築へ・・・
 わかりやすい丁寧な説明!
・申出人の側に立って話を進める姿勢を
 個人でなく組織で対応!(個人の苦情も)
・上司に報告し、指示を仰ぐ
・職員全体で共有 ・対応者や窓口は一つ
4
苦情はサービス向上の重要な情報源!
<苦情の対応方法>
苦情窓口を設置
苦情内容を記録
職員による改善策を検討
組織の決定において対応
施設職員で苦情内容・改善策の共有と取組
み
苦情対応マニュアルの整備・見直し
職員による対応のばらつきを無くす
府・市町村から指導又は助言を受けた場合
は必要な改善を行う
5
事故報告・ヒヤリハット報告
• 事故がおこっても報告書がない施設
• ヒヤリハットの記録を書く習慣がない施設
• なにが、いつ、どこで、だれが、どのように、
起きたのか?事実をありのままに報告
◆ケアの改善の観点から積極的に報告するしくみづ
くり
◆事故・ヒヤリハット報告について、施設内で情報
共有
・改善策の検討
6
事故報告が必要な事象
(1)サービス提供中における死亡事故及び負傷等
◆死亡事故については、事故死の他、自殺を含む。
◆骨折や出血等により、縫合が必要な外傷、または
それ以上に重篤な事故とする。
(2)事故で報告が必要と判断されるもの
①災害等により、サービスの提供に影響するもの
②食中毒、感染症ついて、緊急性・重大性の高いもの
③職員の法令違反・不祥事等で、利用者の処遇に影響
④その他報告が必要と判断されるもの
7
報告の時期・手順
事故等の発生後、速やかに、府・市町村
(広域連合)へ報告
緊急性・重大性の高い事故は、直ちに電話
等により報告し、その後文書で報告
解決が長期におよぶ場合は、必要に応じ
て 適宜経過報告を行い、解決後に文書で
報告
8
事故によって起きる影響は?
⇒ 入居者の生命・健康に重大な影響を与え
る・・
⇒ 入居者・家族の不満・不安・不信感が募
る・・
入居者・家族に安心を与える・・
介護事故予防の取組みの基本的な考え
方
 設備面の改善
 安心・安全に配慮した職場環境(人員配置(夜間配置も)
 職員教育(ケアの標準化、技術・知識の向上)
 引き継ぎ(急変時の対応・手順の確認)
9
施設全体で取り組む
 事象の報告は積極的に
 リスク情報の収集
 一元的に集約して徹底分析・評価
 本質的な原因を考えたケア方法の工夫へ
 ケアの改善に向けた他業種間(ケアマネ・介護
職員・看護師・栄養士等)にまたがる視野の広
い・効果的な ミーティングを!
 手順書の改定・研修の開催
 対応策・改善策の周知
 改善効果の検証
10
転 倒 リ ス ク
〇 何度言っても、聞いてくれない・・・・
〇 行動制限や見守りの強化だけでは対応できな
い
 原因の徹底追究が必要!
• 何時ごろ徘徊や不穏な状況が起こりやすいのか
• その前後にどのような過ごし方やケアをしていたか
• 普段と違う様子があれば特に注意
(落着きがない 不眠 食欲が・・・・)
• 利用者にあった個別ケアが行えているか
• 生活歴を踏まえた上でその人らしい生活を援助でき
ているか
11
車椅子で長時間過ごしていませんか?
見守りのため昼間は・・・・で過ごすという
プラン
利用者の身体に合った車椅子か
高さ 背もたれ 座面のサイズや角度
座位姿勢を正しく保持できているか
1日の過ごし方を見直す(車椅子以外の過ご
し方の検討)
⇒ 利用者の気持ちにそったケア
自分なら・・ 家族なら・・
12
誤 嚥 リ ス ク
• できるだけ最後まで口から食べたい
• 口腔ケアによる口腔機能の維持・回復
• 摂食・嚥下のどの部分に問題があるのか把握
• 状況に合わせた食事形態での提供
•
•
•
•
基本的な食事介助の方法を習得
誤嚥リスクの高い人のリストアップ
食欲がわき食べやすい形態
栄養士・調理師・介護職員・看護師等との連携
13
〇登録申請事項や申請時に添付する入居契約書が異なって
いたので、速やかに変更届出を行うこと。
〇洗濯室内における、清潔用品と不潔用品を分けて管理す
ること。
〇食事の委託先の衛生管理体制を定期的にチェックすること。
〇マニュアル(防災・衛生管理)を作成すること。
〇消防計画を作成し、消防署へ速やかに届出ること。
○非常災害時の関係機関との連携体制を整備し、定期的に
従業者に周知すること。
〇避難訓練(夜間も想定した)を年2回以上実施すること。
〇薬品の管理体制を徹底すること。
14
〇身体拘束を行うにあたって、状況を記録すること。また、
家族への説明・同意(1ヶ月ごと確認)の記録を
残すこと。
〇虐待通報・苦情窓口窓口(施設・府・市町村等)を掲示
すること。
〇苦情及び事故について記録し、職員等への周知・適切な
改善策の検討を行うこと。
〇職員の採用時及び採用後において、定期的に研修を実施
すること。
〇利用料等について、請求書を発行し、
内訳を明らかにすること。
15
〇運営懇談会(入居者の状況、サービス提供の状況、家賃
相当額、管理費、食費等の収支及び有料老人ホームの
経営状況に係る)を設置すること。また、定期的に開催
すること。
〇金銭管理について、管理規定の作成・契約の締結・出納
長の作成、身元引受人へ定期的に報告すること。また、
出納帳を複数名で確認すること。
〇変更届出について、速やかに(事実発生日前後1ヶ月
以内)提出すること。
16